アユユな４日間 ～ 一日目 「朋あり、遠方より来たる」 ～

大阪を３時前に出て、ぼたん荘に着いたのは６時前。

無事、呂さん夫婦と再会。　　３年ぶりです。


呂さん…　　いまは娘さんとロスアンゼルスで暮しておられます。

いろいろ問題のある台湾にお嬢さんの将来を託すわけにいかず、アメリカ人になろうと決心して渡米されました。


ことしめでたくアメリカの市民権を得られたということでした。

真新しいアメリカのパスポートを見せていただきましたが、査証欄にはアメリカの名所旧跡・風物がうっすらと描かれていて、パラパラとページをめくると、ピン札のような、とてもいいにおいがしました。

肌身離さず大事に持っておられるようでした。


これまでのお国の塗炭をなめるような苦労話を訊いていると、自分も含めて日本人がいかにボケた国民になってしまったか…　　いろいろ考えさせられました。


事業にも成功され、娘さんともども晴れてアメリカ人の資格を得た呂さんの瞳のなかに、以前には見られなかったやさしいおおらかさを見てとることができました。

とても困難なことを成し遂げた男の表情とは、こういうふうになるものなのでしょうか。　　


たくさんお土産をいただいたのですが…

タモ枠をくださったのにはビックリしました。

台湾や日本から素材を取り寄せて、ロスアンゼルスで３年かけてコツコツ作ってくださったそうです。

アワビでアユをあしらったり…

蒔絵をほどこしたり…


手の込んだ逸品でした。


こんなん、使うのもったいないな…　　呂さん、ありがとう。


夕食では、商売仲間ともばったり会って、たのしいひとときを過ごすことができました。


あすは今季初めての古座川。　　こころいっぱい楽しみたいと思います。


それではおやすみなさい。

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