台風も過ぎ風も治まりました。直撃地方の皆様にはお見舞い申し上げます。
さて、暑かったり嵐だったりすると庭仕事などはできないのでレンタルしたDVD「ゲド戦記」を観てました。
①アメリカTVドラマ実写版「EARATHSEA」
Ⅰ巻「影との戦い」とⅡ巻「こわれた腕輪」を上手にミックスさせ同時進行させたオリジナル脚本。だからゲドとテナーが同年代。(><)ゲドの真の名と俗名が逆だったのもNG!アチュアンとカルガド帝国の扱いも原作と微妙に違うが、それ以外はほぼ原作に忠実、TVドラマ枠に納めるためカットされたり変更されたりするのは当然だけどさほど違和感はありません。あえて言えばもう少し人種的(インド系アジア系メキシコ系の役者)にいろいろ出てきてほしかった。オジオン以外はほぼ白人だったから。ゴント島→ローク島の魔法学院→多島海→ゴント島→東海域と来ているし登場人物もきちんと抑えてありました。(何よりオジオン師匠が出ていることが私的には重要!笑)最後はアチュアンで影/名無き者と対決。全体としてはよくまとまってできてましたし、ゲドファンが観たいと思われるシーンはほぼ忠実に再現してあったかと思います。
②ジブリ製作アニメ版「ゲド戦記」
これはⅢ巻とⅤ巻を元に宮崎駿著「シュナの旅」がミックスされた感じ。商売の為とはいえちょっと姑息な手段ではないかとこっそり批判。
自我同一の確立、生と死の問題と主題が二つあってインパクトが弱かった感がします。宮崎(父)作品の緩急メリハリ利いた進行からすると盛り上がりに欠けました。ラストシーンでクモが何故テルーをさらうのか不明。いきなり竜になるし原作知らない人には前振り(エンラッドの古老が昔竜と人は同じだったと語るところ)だけではわかりにくいかと。テナーは黒髪じゃないしアレンも色白だし。何より場所の移動が少なかったので冒険的要素が少なかったですね。ホートタウン近辺だけで終始したから。エンラッド、ワトホート、ゴントが全部同じ場所扱いはもったいない。ハテミ丸をもっと活躍させて欲しかった。(そしてできれば様式の長アズバーと竜の娘アイリアンを!←私的萌えカップル)
ちょっと嬉しかったのは食事のシーンで原作どおりパン・チーズ・春玉葱が出てきたところ。シンプルでおいしそうだった。