ガンバレ よし子さん

手作りせんきょ日記

パーヴォ・ヤルヴィがN響のシェフなんて夢のよう

2012年07月11日 | お知らせ
シベコンチームのみなさんこんにちは。
シベコン広報部長兼ヴィルデ・フラング応援団長のクレタです。

今日はまずヴィルデ・フラングのニュースから。
5月に白寿ホールで行われたヴィルデ・フラングのリサイタルのもようがTV放映されます。

NHKBSプレミアム「クラシック倶楽部」
2012年7月12日(木)←明日です
午前6時~6時55分

曲目は以下の3曲です。
モーツァルト:ヴァイオリンソナタ へ長調 K.377
ブラームス:ハンガリー舞曲 11、17、2番
プロコフィエフ:ヴァイオリンソナタ 第2番 ニ長調
昨年のシベコンレポートと前後しますが、このリサイタルの感想は次のとおりです。

モーツァルト → ブラームス → プロコフィエフ という具合に、プログラムの進行とともに時代を下っていく構成でした。ヴィルデはロマン派よりもバルトークやプロコフィエフ等20世紀以降のローカルな作曲家の作品がしっくりくるイメージがあったので、プロコフィエフのソナタを一番の楽しみにしていました。結果は、彼女ならではの個性が発揮され、なおかつ曲の魅力も十分に伝わる素晴らしい演奏でした。

しかし同時に「この人ならもっといけるだろう」と思ってしまったのも事実。

型にはまらない個性。それが彼女の持つ宝であることは昨年のコンチェルトを聴いて認識していました。でも型にはまらないというのは定型がないということで、それは見方を変えれば思春期のように常に揺れ動いて方向が定まらないということでもあるのだな。今回のソナタを聴いて、そんな印象を持ちました。

たとえば伸び盛りで四方八方につるを伸ばして葉を茂らせる7月のゴーヤー。
20代の彼女はいままさにその状態にあって、
そのみなぎる可能性に聴き手は目を奪われている。
でもそのままではおいしいゴーヤーは提供できない。
8月に豊かな実りを迎えるには
一番伸びそうなつるを選んで太陽に導くとか、
余計なつるはある程度刈り込んで茎を太くするとか、
成熟に向けた準備が欠かせません。
若い演奏家にも同じことが言えます。
彼女ならもっと削ぎ落して絞り込めるし、
深く掘り下げて研ぎ澄ますことができる。
そうやって
もともと持っている型にはまらない個性に、新鮮さ以上の普遍的な重みを賦与して
聴き手に届けることができるはず。
そんなことを強く思いました。

興味のある方はぜひ明日のNHKBSをチェックしてみて下さい。

そしてもうひとつ、NHKがらみの大ニュース。
パーヴォ・ヤルヴィがN響の首席指揮者に就任するそうです。
ヤルヴィは2007年から毎年来日していて、日本の聴衆とは相思相愛。もちろん私も年に一度のヤルヴィ詣では欠かさず、日本に生まれた幸せをかみしめてきた聴衆の一人です。そんな私も、ヤルヴィが(おそらく)他の誘いを蹴って、あまたあるオケの中からN響をパートナー(のひとつ)に選んだというニュースには驚くしかありません。



2012年7月11日現在のN響HPによると、ヤルヴィの就任は2015年9月からとのことですが、注目すべきは、この年がシベリウス生誕150年にあたるということです。N響のヤルヴィ時代はおそらくシベリウスプログラムで幕を開けるものと思われます。となれば、当然のごとくひとつの疑問が頭に浮かびます。


シベコンのソリストは誰?



 それはわたし。


いいえ、わたしよ。


わたしだって黙ってないわ。



てな具合に、候補をあげればきりがありませんが、
シベコン広報部長こと私クレタの現在の一押しはもちろんこの人。





3年後、更なる成長を遂げたヴィルデ・フラングとマエストロ・ヤルヴィの共演を期待せずにはいられません。

ヴィルデかんばれ~!