半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第38話

2017-09-29 10:44:11 | webブログ
谷町開設 祝 10周年 !!!! やった~っ!

皆さん、バレエ教師の半澤です!よっしゃ~っ、レッスンしましょう~っ!!
http://hanzanov.web.fc2.com/top.html (ホームページ)
http://hanzanov.web.fc2.com/index-J.html(オフィシャル ウエブサイト)
皆様、12月23日 天皇誕生日の祭日に私の発表会があります。
もし、良かったら出演してみませんか?バリエーションでも良いですし、
グランパドドゥでも良いですよ!もちろんコンテンポラリーでも
良いですし、オペラでも舞台で歌います?
どうぞ、どんどん出演してください。
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus,eonet.ne.jp

連絡をお待ちしてますね!!

朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分から初級レベルの
レッスン、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

日曜日のバリエーションはラフィユ・マルガルデより「リーズ」の
バリエーションです。とても可愛らしい音楽と歯切れの良い振りが
見ている人を魅了しますよ!!
ではクリスタル・ルームでお待ちしておりますね
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第38話
「では今からすぐ着替えてください。そして一番上級の
クラスでレッスンを受けて頂きます」と言った。  
「よし、最初の難関は突破した!後は神のみぞ知るだ!
全力投球するしかない!」 秘書の女性がショージを
連れて稽古場に案内した。

そしてクラスが始まる前に生徒全員に「今から突然
ですが入学オーディションのレッスンに切り替わります。
時間も延長します」と説明した。白人の生徒たちが
一斉にショージを白い目で見ている。ショージは彼ら
とは目を合わさずに黙ってレッスンを担当するであろう
男性の先生だけを注視した。

 暫くすると、メール校長を含む4人の先生たちが鏡の
前に椅子を並べて、レッスンは遂に始まった。1時間半
に及ぶレッスンで内容はとても難しく、どのダンサーも
素晴らしい身体を持ち合わせているのだな…と感心する
半面、ショージは何故かこのクラスに自分がいて当然だと
思えた。実にふてぶてしいと自分でさえ思った。

そして全てのエクセサイズが終わり、再び校長室へ
呼ばれた。緊張の一瞬だ。メール校長が椅子にゆっくり
と座り、とても静かに言った。「要件から言います。
合格です。あなたを学校に入れましょう。でも、奨学金は
イギリス人のみが適用出来ます。この学校の一学期の
料金は130万円。年間に3学期あるから390万円
かかりますが、あなたは払える?」

ショージは血相を変えた。「さ、390万円!?
そんなお金あるわけありません。2ポンドも持って
おりません」と答えてポケットにある細かいお金を
出して「これが全財産です」と言った。電車賃のみで
あった。本当にそれしか持ち合わせが無かったのだ。

校長はショージをじっと見つめて、目の前の机の上の
電話を引き寄せるといきなりダイヤルを回した。
ショージは危機を感じ取った。「何だろう?何処に、
電話するんだろう…?」声も出さずに内心ドキドキ
しながらその受話器の向こうが何処と繋がっているのか
とても不安で堪らなかった。「ま、まさか警察!?」

モナコ・王立バレエ学校のマリカ・ベゾブラーゾバ女史

「あ-もしもし、メール パークですがご機嫌 如何?
今ここに、若いジェントルマンがいてね、オーディ
ションを済ませたのよ…。ええ、入学は許可しましたの。
そう、え?この彼は21歳!お金を全然持っていないの…
学校側では奨学金を出せないので、マリカ先生の方に
お願い出来ないものかと…どうしましょうね?え?
聞いてみるわね…」
(つづく)