半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第113話

2017-12-17 08:41:02 | webブログ
谷町開設 祝 10周年 !!!! やった~っ!

皆さん、バレエ教師の半澤です!よっしゃ~っ、レッスンしましょう~っ!!
http://hanzanov.com/ ホームページ
http://hanzanov.com/official/オフィシャル ウエブサイト)
皆様、12月23日 天皇誕生日の祭日に私の発表会があります。
もし、良かったら出演してみませんか?バリエーションでも良いですし、
グランパドドゥでも良いですよ!もちろんコンテンポラリーでも
良いですし、オペラでも舞台で歌います?
どうぞ、どんどん出演してください。
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

連絡をお待ちしてますね!!

朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分から初級レベルの
レッスン、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

日曜日のバリエーションは考え中です。
ではクリスタル・ルームでお待ちしておりますね
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第113話
さて、ショージは数字にかけては何よりも強いと自分で
自負している。暗算に関して言えば「神童」とまで
呼ばれた事など無いものの、誰よりも軽い脳をフル回転
させてドルとルーブルの両替を必死に計算した。およそ
30分以上も掛かって、ある事にどうしても合点が行かな
かった。

「ん?1ドルがこのルーブルになるんでしょ?そしたら
僕の稼いだルーブルは何ドルになるの??えーと、えーと…」
ようやく大体の数字が頭の中に揃って来て、その不思議が
解けて来た…と、その瞬間!

ショック!

ショージの財布の中の市場で稼いだルーブルを全て取り出し、
数えて見てから、また為替レートの数字を何度もチェック
した。「こ、これって本当か…嘘だろ!?」ルーブルを
ドルに換算すると、丁度、ショージが売りさばいた商品を
買った時の値段にピッタリだったのだ。

「って言う事は、も、もしや僕は…げ~っ!100円で
買った物を100円で売っていたと言う事と同じじゃん!
んぎゃ~っ!じゃ、じゃあ、あんな寒い所でわざわざ商売
なんかしなくたって、持っていたお金をそのまま、この
銀行で両替していたら済んでいたっていう事じゃんか…
ぎょぇ~っ!?タハハハ…」と声にならない言葉が口から
出ながら「ンガガガ…」

白目を剥き出して後ろに卒倒しそうになった。慣れない
事をするものじゃないって言う事を勉強出来たわけか。
ショージはベニスの商人よりも数段商売に長けている
つもりだったのだが。「あんたバッカじゃない?」と
言う話だった。

もう済んだ話だから仕方がないが一気に気が萎えた。
「ま、良いとしておくべきだ!貴重な体験が出来たん
だから…一生涯、忘れる事の無い思い出を作ったんだし、
ソ連の人々が何を欲っしているのかも勉強出来たん
だから…」と自分で自分を慰めてみても直ぐその後に、
こんな勉強なんか金輪際するつもりはない!と自分に
腹が立った。肩の力が抜けてお尻にまで下がるほど
ショッキングな出来事であった。

「それより、早くお金を両替しないと!早くしないと
ゴールデンフォックスが売れちゃうかもしれないぞ…
いやいや、あんなに高価な物が売れるはずはないけれど、
いずれにしても時間が勿体ないか。」ショージはロシア人
なら数か月もかかって稼がなければならないたくさんの
ルーブルを持って、あの「ヨーダ」に似た妖怪こと、
度迫力おばちゃんが待つ公園に走って帰った。

マイナス40度に近い極寒のため、「歌でも歌って士気を
鼓舞しなければ!カー、リンカ、カリーンカ、カリーン
カマヤ…シャプーカ、シャプーカ、シャプーカマヤ~!
おばちゃ~ん、あんたの好きな大量のルーブルを手に
入れたぜ~っ!」
(つづく)