半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第107話

2019-04-26 08:54:51 | webブログ
おはようございます、バレエ教師の半澤です!

皆様、4月より新しくキッズクラス(3歳から)、そしてジュニアクラス(小学生)
が開設しました!講師は小野杏菜です。たくさんのコンクールでも受賞歴があり、
魅力たっぷりなレッスンになりますよ!どうぞよろしくお願い致します。

通常の平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分から初級レベルの
レッスン、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

インスタグラム https://www.instagram.com/hanzawashoji_openballet/?hl=ja
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP
(オフィシャル ウエブサイト) オフィシャルサイトハピタス
その買うを、もっとハッピーに。 | ハピタス
皆様、2019年12月26日(木)に私の発表会があります。
もし、良かったら出演してみませんか?バリエーションでも良いですし、
グランパドドゥでも良いですよ!もちろんコンテンポラリーでも
良いですし、オペラでも舞台で歌います?
どうぞ、どんどん出演してください。
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
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創業36年、本場博多のもつ鍋・水炊き専門店【博多若杉】


連絡をお待ちしてますね!!

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ハピタス
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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第107話
この女性の顔をまともに正面から見れば、何処かで
見覚えのある華やかな顔立ちだった。「あっ!
こ、この人!」ショージは意を決して聞いてみた。
「あなたはリュドミラ・セメ…」すると目をパッチリと
開いてショージを見つめながら、その美女はゆっくりと
「カニヤーシュナ!ミニャ ザブートゥセメニャーカ!
ニポンメニャシュ ミニャ―?リュドミラ・セメニャーカ!」
(勿論!私の名前はセメニャーカよ!あなた、忘れて
しまったの?リュドミラ・セメニャーカよ!)

その優しい性格が表れていそうな高いトーンながらも、
鼻に掛かった甘い声が終わらない内にショージは声が
出なかった。心の中で、「ンギャ~っ!!リュ、リュ、
リュドミラ・セメニャ~カ~っ!ドッヒャ~っ!」
ショージは心臓が破裂しそうになった。ショージはこの
セメニャーカとバリシニコフの2人のキーロフバレエ団
時代のドンキのパドドゥなどをビデオで見て大ファン
だったのだ。「なんて可愛らしい人で、チャーミングな
女性なんだろう。

その憧れのセメニャーカと僕はつい今の今まで腕を
組んで歩いていたんだ!」しかし人間とはあまりに
夢の様な憧れの人が傍にいたら、と言うよりも鼻と鼻が
ぶつかりそうな近さだと案外に気が付かないものなの
かもしれない。「それともそんなのは僕だけか?」
グリーンの瞳の美しく小柄で痩せた、雰囲気の温かい
バレリーナのリュドミラは行ってしまった。

貴賓室の広間に一人取り残されたショージは、テーブル
クロスも眩しいとても大きな丸いテーブルに座って暫く
ボンヤリとセメニャーカの事を考えていたが、目の前には
巨大なイクラの山だ。巨大な銀杯の皿に鮭数十匹分の
イクラを前にして、ショージの巨大な鼻が敏感に
反応した。そして脳がショージにこう言った。
「遠慮しなくても良い…好きなだけ食べても良いのだ!
お前はイクラがこの上も無く好きではないか。涎など
垂らしていないで、頂ける時にはしっかりと頂きなさい!」

不思議なものでイクラを見たらリュドミラの事が一瞬
どこかに吹き飛んだ。ショージは小皿を持って傍に
置いてある薄いパンを取り、その上にバターを塗った。
そして大きなスプーンでガバッとイクラを乗せると口に
パクッ。そしてパクッ、パクッ!ちなみにロシア語では
食べることを「パクーシャチ」と言う。

腹は満腹になって幸せで絶頂になった。「あ~、タッパ
持ってくりゃ良かったな!」しかし、そんな卑しい考えを
していたらきっといつか罰が当たるのも知っていた。

立ち上がる巨人

口の周りをバターとイクラでベタベタにしながら、
「おっ!こんな所でグルメに浸っている場合じゃ
なかった。僕は一体何をしているんだ!」と目的を
うっかり忘れてしまっていた。慌ててその貴賓室から
出て、ボリショイ劇場のスタッフが通れる内部を
うろついた。すると「やった!」いつの間にか舞台の
裏側に来ていた。そこから正面方向に廻って客席へと
向かった。

音がジャンジャカ鳴っているところを見ればどうやら
舞台上ではリハーサルが行われているのであろう。
リュドミラも「私、今からリハーサルに行かなきゃ
いけないから…」と言っていた。「じゃあ、きっと
彼女も舞台上にいるのかな…」
(つづく)
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