半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第110話

2019-04-29 08:58:53 | webブログ
おはようございます、バレエ教師の半澤です!

皆様、4月より新しくキッズクラス(3歳から)、そしてジュニアクラス(小学生)
が開設しました!講師は小野杏菜です。たくさんのコンクールでも受賞歴があり、
魅力たっぷりなレッスンになりますよ!どうぞよろしくお願い致します。

通常の平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分から初級レベルの
レッスン、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

インスタグラム https://www.instagram.com/hanzawashoji_openballet/?hl=ja
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP
(オフィシャル ウエブサイト) オフィシャルサイトハピタス
その買うを、もっとハッピーに。 | ハピタス
皆様、2019年12月26日(木)に私の発表会があります。
もし、良かったら出演してみませんか?バリエーションでも良いですし、
グランパドドゥでも良いですよ!もちろんコンテンポラリーでも
良いですし、オペラでも舞台で歌います?
どうぞ、どんどん出演してください。
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
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創業36年、本場博多のもつ鍋・水炊き専門店【博多若杉】


連絡をお待ちしてますね!!

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ハピタス
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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第110話
「マイチキ、エト、スコーリカ パーパストイ?!」(おい、
小僧、これ幾らだ?)おっさんが掴んだのはカシオの腕時計だ。
やはり目敏い。こういう物には超敏感に反応した。

すると通りがかりの人が次々に寄って来て、ショージがまだ
並べ終えていないグッズを手にとっては「幾ら?」の連発だ。
腕時計の値段はショージが言った前回の値段と同様のルーブル
の値段だった。おっさんは3個共に即買いだった。「ほ…
すんげ~!一気に3個売れた…!」そしてポケットティッシュも
5セット完売…まだ店開きも済んでいないのに、商売成立
だった。

強き事 岩の如し

群衆の心理というのは面白いもので、周りの人々は
ショージのバッグを見ながら、次に何が出て来るのか
目敏く見ているのだが、あっという間に歯磨き粉と
歯ブラシは同じ人が2つとも買ってくれた。若い奥さん
のような女性がストッキングを見て、「これ幾ら?
」すると横のおばちゃんが、3つ掴んで、「これ頂戴!」
もう値段なんか関係無いみたいだ。

それもそのはず、ストッキングはこのロシアでは非常に
貴重な物だったのだ。ショージはバッグから、ショージの
食べるはずだった揚げ煎餅と柿の種の辛いオカキを出した。
するとおっちゃんが「シュト エタ?」(なんだいそりゃ?)
と不思議そうに尋ねた。「アー、エト、ヤポンスキー 
クレーチェル!」と答えると、「ワッハハ!よし、買う!」と
これまた完売。そう言う事であっという間に全てが売れて
しまった。

この全ての売れた金を数えてみたが、シャプカ(ロシアの
獣の帽子)の値段には届かない。半分の値段にも到底
届かなかった、「後は交渉するか…」おそらくあの怖い、
おばちゃんには交渉の余地は無いとは思ったが、ショージの
切り札は何と言ってもドルだ。これだけは必殺のアイテム
であるから、「よし、おばちゃんに直談判しよう!」

 ショージは店を畳んでおばちゃんの所に行くと、
おばちゃんはショージの顔を見ても「ん?」とも反応
しないし、微動だにしないで「きっつい目で僕を睨んで
いるのはどういう訳だろ?これじゃ岩だよ…おばちゃんは
ストロング アズ ロックと辞書で引けそうだぞ!」

おばちゃんの前の小さなテーブルには「お、あるある!」
ゴールデン・フォックスの輝くばかりの毛がフサフサの
帽子が堂々と置いてあった。「おばちゃんは多分、何の
反応も見せないところからすればきっと僕の事なんかは
忘れてしまっただろうな…んじゃ、もう一度値段を聞いて
みるか?少しは安く言い違えるかもしれないし、もし
前回よりも高く言ってきたら、この前はもっと安かった
じゃない!」と振り直せるか。

 「あー、こんにちは…おばちゃん、これ幾らかな?」
おばちゃんはヒキガエルのような顔つきで「あんた相当な
バカ?この前、値段を聞いたんだろが!そんなに早く忘れる
のかい!」「…?」ショージはおばちゃんを見ながら口から
言葉が出なかった。「このおばちゃんは岩は岩でも、ただの
岩じゃなかったか!」
(つづく)
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