半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第82話

2019-09-01 08:05:48 | webブログ
おはようございます、バレエ教師の半澤です!

通常の平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分は
初級、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

インスタグラム https://www.instagram.com/hanzawashoji_openballet/?hl=ja
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP
(オフィシャル ウエブサイト) オフィシャルサイトハピタス
その買うを、もっとハッピーに。 | ハピタス
皆様、2019年12月26日(木)にこのスタジオの発表会があります。
もし、良かったら出演してみませんか?バリエーションでも良いですし、
グランパドドゥでも良いですよ!もちろんコンテンポラリーでも
良いですし、オペラでも舞台で歌います?
どうぞ、どんどん出演してください。
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
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創業36年、本場博多のもつ鍋・水炊き専門店【博多若杉】


連絡をお待ちしてますね!!

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第82話
翌日、稽古が始まる前にバレエマスターのアメリカ人
らしき先生にツカツカと歩み寄り「私は日本人で
今日レッスンに参加させて頂きます!」と言うと
先生はショージを足のつま先から胸元までさっと
見ると怪訝な顔して「あっそう…」おそらく、この
ドイツ最高のバレエ団を訪れた者の中でこのような
チンドン屋もどきの格好をしたダンサーはいないで
あろう。

ショージは顔から火が吹き出しそうで恥ずかし
かったが、こんな事でヘコ垂れていては駄目なのだ
と自分を叱咤した。ダンサーたちからバレエマスター
と呼ばれる先生の号令と共にレッスンが始まった。
あまりにも凄い世界的なダンサーたちが顔を揃えて
いた。マニュエル・ルグリ(パリ・オペラ座の
ダンサー)もショージの前にいた。バーレッスンも
終わると、センターエクセサイズに入る。ゆっくりと
踊るアダージオをバレエマスターが説明し終えると、
一斉に背の高い男性ダンサーたちはひしめき合って、
限られたスペースの中で淡々と踊る。グループを
2つに分けたが、それでも大混雑状態だ。

バレエレッスンの中盤にドアーがガチャッと
開いて、真っ黒に日焼けした顔の白人が外から
入って来た。しかめっ面で眼光が細く鋭く、
怒っているようなその顔はまるで平家蟹か
大魔神が怒った時のようで普通の顔ではなかった。

踊るピエロかピーターパン!

今日は身体の調子がベストの状態だ。こんな日が
ショージに稀に来る。ターンの時にはピアニストが
ショージのピルエット(コマのように回転する
技術)が終わるのを待ってくれて最後にジャーン!
と決めてくれると大笑いが起こった。何と言っても
ショージは「チンドン屋」のような衣装を着ている
からまるでピエロのような男の演技の締め方には
最高の終わり方なのだ。

続いて第二ラウンドの始まりでトップグループから
再びワルツが続行して行く。ヒートアップした
ダンサーたちは次々にピルエットを決めて行く。
ショージはピアノの前の真っ黒い顔の渋柿でも
食ってしまったかのように顔をしかめている芸術
監督をチラッと見たが、全く何の興味も無さ気に、
ただじっと全体の流れを見つめているだけである
からショージもレッスンだけに集中した。

いよいよ終盤のグランジャンプに入った。先生が
アンシェヌマン(踊りの順番)をダンサーたちに
見せてマーキング(本気ではなく力を抜いて
ステップを音楽に合わせてステップの組み合わせ方を
確認する作業)を始めた時に、ショージの脳裏に
ある事が浮かんだ。

「どうせやるなら先生が見せてくれた順番を無視
して他のダンサーたちに泡を吹かせてやるか…
ピエロはピエロでもそんじょそこらのピエロじゃ
ないという事を見せてやる!」ピアニストが鍵盤を
強く両手の指先で打ち込むと嫌が応にもボルテージが
ググッと上がり、ダンサーたちの意気込みがその
背中から燃え立つようだ。

ショージの1番好きなこの時間がやって来た。
堂々とした大きいダンサーが次々とジャンプに
入って行くのをショージはもう見ない。集中して
自分の内にある情熱を爆発させるためだった。
(つづく)
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