半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第102話

2019-09-23 08:38:56 | webブログ
おはようございます、バレエ教師の半澤です!

通常の平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分は
初級、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

インスタグラム https://www.instagram.com/hanzawashoji_openballet/?hl=ja
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP
(オフィシャル ウエブサイト) オフィシャルサイトハピタス
その買うを、もっとハッピーに。 | ハピタス
皆様、2019年12月26日(木)にこのスタジオの発表会があります。
もし、良かったら出演してみませんか?バリエーションでも良いですし、
グランパドドゥでも良いですよ!もちろんコンテンポラリーでも
良いですし、オペラでも舞台で歌います?
どうぞ、どんどん出演してください。
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
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創業36年、本場博多のもつ鍋・水炊き専門店【博多若杉】


連絡をお待ちしてますね!!

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
拍子抜け
第102話
だが、口という身体の器官の一つが脳と言う器官の
命令も待たずに勝手に爺さんの顔を見た瞬間に動いて
しまったのだ。 立ち上がっていきり立っている
爺さんを前にショージの口から出てしまった言葉とは…。
「んじゃ、言うけどね、僕はマエストロ・ユーリー…
あ、そうそうミスターグリゴローヴィチに用があるんだ!
だからここで待たなきゃいけないんだよ!」

ユーリー・グリゴローヴィチとはボリショイバレエ団を
率いる芸術総監督であり、世界中のバレエ界の頂点に
立っている人間なのである。その出し抜けの言葉に
爺さんは完全に面喰って、「お、お前、今何て言った!?
誰に用があるだと!?」ショージはもうろくした爺さんの
耳に向かってもう一度「だから…マエストロ・ユーリー・
グリゴロヴィチだって!」

立っていた爺さんは静かにそのまま向こうの椅子に戻り、
4人の爺さんは何やらヒソヒソと話していたが、やがて
ショージの存在の事など無かった事のように黙って
しまった。ショージは「ありゃ?」ちょっと拍子抜けして、
絶対にそのまま4人に担がれて、外に投げ出されると
思っていたから、身体が硬直していたのだ。「な、なんじゃ?
どういう事だ!?」

ここでそっぽを向いている爺さんたちに「分った!
じゃ~ここで待っていてもいいって事か!」とバッグを
床に下ろし、壁にもたれ掛かっていると、またもや
爺さんの一人が「おい…そこの!お前がマエストロを
ここで待っていても会えるわきゃねえぞっ!マエストロは
ここからは出入りしねえからな…」ショージは爺さんの
ボソボソっと言った言葉に驚いてしまった。

「な、え~!?じゃあ、どっから入って来るのさ!?」
するとさっきの恐ろしいまでの剣幕も何処へやら…
急に打って変わって態度が変わり、静かな口調で、
「マエストロはマエストロだけの通る事の許された門が
ある…そっちはわし等とは関係が無い…わし等はここが
仕事場だからな…マエストロに会いたきゃ、反対側の
門に行くがいい!いずれにせよ、会えるか会えないか、
それもわし等には関係の無い事だ…行け、糞坊主…」

 世界のバレエ界のトップに君臨するボリショイバレエの
芸術監督マエストロ・ユーリー・グリゴローヴィチ氏との
面会…という、自分の口からつい出てしまった「出まかせ」
に流石に自分でも呆れた。それ以上その関係者入口にいる
理由も自分で消してしまったから、「ま、これも今日の
定めか…」と諦めた。「こっちの関係者入口にはまた
明日でも違う理由を考え出して来るとしよう。」

 今日は爺さんの言った、「あっち側」のその監督
たった一人だけに許された門でも見てから、プロス
ペクト・ミーラの公園で物々交換をやっている市場に
行き、ホテルから持って来た商品で商売でもやりに

行こうと決めて、爺さんの言った通りのボリショイ
劇場の反対側に行ってみた。劇場の外では雪がたくさん
降って来た。「寒い…マイナス38度か…一人だけに
許される門か…まるでウィーンのホーフブルグ宮殿の帝王の
門みたいだな…そう言えば…」

この時ショージはザクザクと凍り雪の上を歩きながら、
ふ…とショージが以前に訪れたオーストリアの首都の
ウィーンにあるホーフブルグ宮殿での友人の話を思い出して
しまったのだった。
(つづく)

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