半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第99話

2022-03-26 07:39:21 | webブログ

バレエ教師の半澤です。

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日は朝10時から初級のレッスン、12時から初中級のレッスンです。
ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/

連絡をお待ちしてますね!

2022年12月27日(火曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションは海賊よりフローラの目覚め…Vaです。
ローザンヌでも1位を取った踊りです。チューリップをチュチュに
あつらえた斬新なデザインでもありますが、踊り自体が非常に
繊細です。
男性陣はドンキから、バジルと友人の三人の踊りです!
これは実に楽しいんですよ!最高っ!
一歩一歩ゆっくりと楽しみながら踊りましょう!
さ、やりましょう!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
教鞭を執られる先生
第99話
女の子たちが向かう方向に一緒に後ろから付いて
行くと、「おおーっ!立派な舞台じゃないかっ!」
そして意外に沢山のダンサーたちがそれぞれに
ウォーミングアップをしており、舞台上に設置
された移動バーの数を見て、このバレエ団が
大所帯であるのに驚いた。

男性ダンサーたちはあまり見栄えのしない
レッスン着を着ていた。彼らは無言で何処となく
疲労感を感じさせる雰囲気で床の上でストレッチ
をしたり、バーに足を掛けてレッスンの教鞭を
執られる先生が来るのを待っている。

やがて静かに現れたのは背丈が非常に小さな
老婦人だった。しかも足が恐ろしいほどエックス
脚で、はっきり言って可哀そうになるほど内側に
折れ曲がっており、歩くのさえままならぬ様子
である。頭髪が栗色に染めているが、1950
年代のファッション雑誌に出て来そうなヘアー
スタイルで、ショートヘアーでいながらクルクルと
ウエーブが掛かって頭の天辺に向かって髪が
盛り上がっている。そして体形はちょっと小太りだ。
先生は杖を突いていた。

ショージはこの時に「あれ…この女性と何処かで
会ったことがあったかな?いや、確かにある…
何処だったか…絶対に僕はこの女性を知って
いる!」そう感じた。 やがて舞台のど真ん前の
場所に、さっきショージが「レッスンを受けさせて
ください!」と頼んだ男性デレィクター(芸術監督)が
老婦人先生を大切そうにゆっくりと静かにエスコート
しながら舞台のど真ん中まで連れて来ると、
すっ飛んで端に行き、また急いで椅子を持って現れた。

その椅子はその監督が座るものではなく、教鞭を
執られる老婦人のためにわざわざ持って来たもの
であった。ショージは近くにいる女の子に
「トゥダー…エタ ジェンシナ ペダゴーギ、
カクアナ ザブートゥ?」(向こうの…あの先生の
名前は何と言うの?)

すると女の子は誰にも聞こえないくらいに静かな声で
「ドジンスカヤ先生よっ!レニングラードから
ゲストで来てくれてるのよ…ほら、レッスンが
始まるわ、前を向いて!」と、ディレクターにでも
ばれたら怒られでもするかのように声を押し殺して
いる。

ショージはその女の子の言った先生の名前を聞いて、
ぶったまげた。「お、思い出した…!あの先生は
僕がレニングラードに侵入した時に僕はキーロフ
劇場に入る事を許されなくて、無念の気持ちのまま
ホテルへ帰ろうとしたら劇場の真向かいにある、
もう一つの劇場にモスクワ国立バレエ団がゲストで
来ていたんだ…!

そして僕はそのバレエ団でレッスンに参加した時、
そのレッスンを教えていたのは…バレエ史に残る
偉大で有名な…こ、このドジンスカヤ先生だったんだ!
ま、待てよ…モスクワ国立バレエ団?ここはモスクワ…
あっ!もしかしたらこのバレエ団は…」そう、この
バレエ団こそ、ショージが以前、レニングラードで
偶然にもレッスンさせてもらう事の出来たモスクワ
国立バレエ団だったのである。
(つづく)