半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第109話

2022-09-08 08:02:04 | webブログ

バレエ教師の半澤です。

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

テラコヤプラスで紹介されました。https://terakoya.ameba.jp/a000001572/

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/

連絡をお待ちしてますね!

2022年12月27日(火曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションは「パキータ」からのエトワールのVaです。堂々としたプリンシパルの
踊りでありながら、曲調が静かに繊細な振り付けを支えて行きます。所々にキャラクターが
入り、私も大好きな踊りです。男性陣は「眠りの森…」からデジレの王子の踊りです!
さ、やりましょう!!

男性陣は「海賊」からアリのVaです!

一歩一歩ゆっくりと楽しみながら踊りましょう!
さ、やりましょう!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第109話
結局、アンドリスが体操選手のような衣装を着けた
バレエはボリショイバレエの芸術監督のユーリー・
グリゴローヴィチ氏が振り付けた「ゴールデンエイジ」
と言うらしい。日本名は「黄金時代」とでも言うので
あろうか。やっている事は凄いのだが、今一つ、ショージは
このバレエが好きにはなれなかった。

リハーサルが終わりショージもこの空間…つまり、劇場から
出て行かなければならない。「ああ…アンドリスはもう
こっちの客席には来ないのか…待てよ?舞台の後ろにいる
かもしれないな!」急いで舞台裏に回ってみたが、もう誰も
いなかった。仕方もなく劇場から出るしかない。が、大きな
問題が2つある。この劇場に入る時に使った「帝王の門」
から出て行けば何の問題はないのだが、それはエンジェル
とも言うべき美女のバレリーナ、リュドミラ・セメニャーカに
腕を組んでもらって通って来た迷路のような複雑な廊下の
道順をショージはもう全然覚えていないのだ。

そして更なる問題は、ダンサーたちの皆と同じように一緒に
劇場関係者の入口から出ようと思えば、劇場関係者に向ける
顔は良い翁なのに、ショージだけに向ける顔は恐ろしい鬼の
ような顔をした4人のバラエティーに富んだ爺さんたちと、
晴れて再び御面会になってしまうという事だ。

「だが待てよ…僕を劇場内に入れてくれたのはリュドミラ
なのだから爺さんたちに怒られる筋合いもないか…」
それでも関係者入口で再び問題にならないように大きな
ダンサーたちと一緒にスーッと門を出た。外に出てから
後ろを振り返り「爺ぃたちよ、まさか僕が劇場内に入って
いたとは君たちもよもや気が付くまい。何て気持ちの良い
ことだろう!さ、僕にはまだやり残している事があるから
行きますかっ、いざ、プロスペクト・ミーラの公園に!」

そこにはショージの欲しい物がある。思いっきり毛が長い
ゴールデンフォックスのシャプカ…そう、帽子があるのだ。
しかし、もしかしたら既に誰かに買われてしまっているかも
知れない。「いずれにしても、あそこで商売をしなきゃ
いけないし、あの帽子は飛びきり温かいんだろうな。
持っている物が全部売れさえすれば、狸でもネズミの毛
でも何でもいいから、紳士用の帽子を早く手に入れたい!
今、僕がかぶっているのは、御高齢用の女性の帽子だからね…
ハハハ!」

商売再開

公園に着くと、早速、あのシャプカのおばちゃんを探した。
おばちゃんは「帽子が売れたらこんなの所にはもう居るはずが
ないじゃないのさ!売れなきゃ、ここ居るってんだよ!」
目を恐ろしく吊り上げて、怖~い顔をしてショージを睨んで
いた。「もうシャプカは売れちゃってるかな…。おばちゃん、
おばちゃんは…お~っ!いるじゃん!はははっ!おばちゃん
、売れなかったんじゃんよ!よ~し、こうなったら僕も
どこかで商売道具を並べるぞ!ん?よしっ、あそこのティー
シャツを売っている人の隣に隙間が空いているから、あそこに
しよう!」

バッグからショージの選んだ、ヒット商品100選とは…
そんなには無いけれど、グッズを取り出した。そして前回と
同様に黒いバッグの外側と中側を逆さまにして底に当たる
平らな部分を上にしてグッズを並べた。歯ブラシ、歯磨き粉、
ストッキング4つ、ポケットティッシュ20個入りを4個
ずつに分けて5セット、カシオの腕時計3個、インスタント
ラーメン、カレー粉、まだまだ続いた。

並べている傍から、隣にいるティーシャツを売っているおっさんが
「おーっ!」と言いながら、自分の商売を放ったらかして
ショージの商品の前に来て、いきなり客に早変わりした。
(つづく)