半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第51話

2022-12-01 08:27:35 | webブログ

バレエ教師の半澤です。

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/

連絡をお待ちしてますね!

2022年12月27日(火曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションは白鳥の湖からオデット2幕からのバリエーションです。
王道中の王道!クラッシックの極みと言えるほどの素敵な踊りを皆さんと!
男性陣は「眠りの森…」からデジレの王子の踊りです!そして海賊、
フランツなども交えます。
さ、やりましょう!!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第51話
次の朝、バレエ団の玄関に着いてビックリした。イギリス人の
ロバートが「やあ…!」と立っていたのだ。ロバートは
イギリス人でも小柄な男で、身長はショージとほぼ一緒
だが骨格はがっしりしていた。ロンドンでのオープン
バレエレッスンで知り合い、いつも仲良くしていたが
彼はイタリアのバレエ団のオーディションに落ちて
しまった。その悔しさと、仲の良かったショージと
離れる事を寂しがり、ロンドンで別れ際には
ショージの前では見せた事のない涙を流しさえした。

 ところがそのロバートが遥かロンドンから、イタリアの
小さな街レッジオエミリアに突然現れたのだ。ショージは
驚き、そして懐かしさのあまり「どうしたの、何故ここに?」
と聞くと、「僕は決めたんだ!ここのバレエ団に何でも
するから裏方の仕事を手伝わせてくださいと頼むんだ。
ただ、その代わりと言っちゃ何だがレッスンだけは一緒に
させて下さいと交渉するのさ!」

ショージは耳を疑い「は? そんな事出来んの!?」
ロバートは「何でも物事は交渉次第さ!今から早速、
掛け合いに行く!」と事務所へ向かった。 ショージは
呆れたが更衣室で着替えて、稽古場でウォームアップを
していると、ロバートが満面の笑顔でレオタードに
着替えて入って来た。「ありゃ!その格好は…!?
それでどうなったの?」ロバートはショージに言った。
「僕はこのバレエ団の美術部で雇って貰えたし、レッスンも
オーケーさ!ただし、給料はとても少ないけどレッスンが
受けられると言う事で商談成立だ! 問題は寝る所だよ…、
じゃ、そこんとこショージ、 宜しくな…!」「は? 」

人間、どこでどうなるかわからないとはいつも思って
いたが、まさかこんな事があるのかとショージは
ロバートをまじまじと見つめた。夕方のレッスンと
リハーサルが終わり、急いでアパートに帰るとランドル、
ロバートの順番で夕食を作りショージは最後に作った。
ショージはフライパンでチキンを焼き上げたり色々な
料理に挑戦するので時間が掛かる事から最後に回される
のだ。あまり好きではない豆料理もプロテインを補給
するために調理したが、ショージの考える料理法では
美味しくは作れなかった。

遅めの夕食を食べ終えると決まって商店街を散歩した。
「ああ、とても寒い…」冬の時期のレッジオエミリアは
ネビアという真っ白な深い霧が出る。1メートル先も
見えなくなるほど幻想的でショージは大好きだった。
散歩をする時には必ずウォ-クマンを携え、ヘルベルト・
フォン・カラヤンが指揮する「アルビノーニ」を聞き
ながらベルリンに行く日を夢見た。

ある日、ショージがアパートに帰って来るとイギリス人の
ロバートが満面の笑顔で、「ショージ、やったぞーっ!
僕の思っていた通りさ!だから言ったじゃないか、
やったぞ、バレエ団に入ったんだよ!」「え~っ!?
おー、ロバート!流石はイギリス陸軍の父を持つ男よ、
君はとうとう狙い通りにやってのけたのか…!人間、
何処でどうなるか分からないって思っていたけど凄いな!
やってのけたのかロバート!」
(つづく)



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