バレエ教師の半澤です。
平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。
皆さま、お待ちしております!
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
連絡をお待ちしてますね!
2023年12月24日(日曜日)枚方(ひらかた)芸術文化センターにて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。
Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。
スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。
バリエーションは「サタネラ」のヴァリエーションです。
男子は「白鳥の湖」からプリンス・ジークフリードのヴァリエーションです。
さ、やりましょう!!
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第9話
ショージがまだ小学生の頃は母親が必死で働いて
ショージとその妹を養っていた。これ以上に究極に
貧しい家もそうそうは無かっただろう。長屋の
ボロアパートは6畳間と3畳間だけで手洗いも和式だ。
いわゆるボットン式だ。そんな狭い空間にグランド
ピアノがドーンと置いてある。母、息子、娘の
3人は一つの布団で寝て暮らしていた。母親は
ショージに向かって言った。「何が何でもピアノと
踊りの練習だけは絶対に続けないといけないわよ…
あなたの将来をきっと助けてくれるのだから…」と。
昼は自宅で布団作りの内職だ。夜に女性が出来る
仕事と言えば当時、キャバレーのホステスくらい
だった。子供たちのために必死に働き続けていた。
しかし、そんな暮らしが徐々に彼女の身体を虫食んで
行く。
ある日、息子のショージは学級会で芝居をしなけ
ればならなかった。その小道具や衣装は各々、
各自で揃えなければならなかった。ショージは
家の押し入れ中から大きなお茶の箱を見つけた。
「あれ、この中には一体、何が入っているんだろう?」
勝手に箱を開けて見てみた。するとその中から
今まで見た事も無いような綺麗なチャイナドレスを
見つけたのだ。「よし、衣装はこれにしよう!」
それを学級会の芝居の時に母には無断で着用した
のだ。母親が遅れて学級会を観に来た。そして
ショージのチャイナドレス姿を見ると慌てて家に
帰ってしまった。
家に帰ると母親は眉間に皺を寄せ、本当に困った
顔で「このお茶の箱を勝手にいじらないで…」と
泣きそうになりながら息子に頼んだ。それ以来、
ショージは二度とお茶の箱に手を掛けることは
なかった。あのチャイナドレスが実は母が働く時に
店で着ていたドレスだったのだと気が付くには
あまりにも幼過ぎた。母親はどんなに生活が
貧しくても踊りとピアノの練習だけには金を削る
事はせずに、必死に働いて念出していたのだ。
ショージにはほとんど友達はいなかった。踊りを
習うために学校を早引きしなければならなかった
のだ。ショージもそれについては落胆していた。
彼は学校を2時間目だけで去らないとなると、誰とも
遊んでもらえない。しかし、母親は学校に連絡し、必ず
2時間目に帰宅させるよう先生に頼んでいた。
だから学校側としてもそうせざるを得なかった。
学級の生徒たちもそれを見て見ぬふりをしていた。
ショージは胸を閉ざして暮らしていた。大好き
だった父親と兄とは分かれて以来会う事はもう
なかった。
(つづく)