脳のミステリー

痺れ、言葉、触覚等の感覚に迫るCopyright 2001 ban-kuko All Right Reserved

老いって?長期記憶と認知症

2014-02-05 20:43:45 | Weblog
老いを感じるようなると気になってくるのは「物忘れ」でしょうかね

老齢とは言いたくない

せめて高齢と言いたい

敢えて「物忘れ」とは言わずに「ど忘れ」と言いましょうか

だから私の周りは「ど忘れ」だらけ

大丈夫、すぐに思い出すから



どんなに些細なことでも、どうでもいいことでも何でも全て記憶に残っていたらどうでしょう

重なり合う記憶が洪水のように押し寄せて来て洪水のように氾濫寸前になったらどうしましょう

脳の機能で創り出す記憶の殆どはすぐに消えてしまうのが常なのです。

長期記憶と短期記憶のふたつの記憶は殆どの人が名称だけでも知っているのではないでしょうか

初めて聞く音、見慣れない顔、知らなかった事・・・未知の情報に遭遇した瞬間に新しい記憶は創り始められます。

そして、情報を取り込む感覚器官が処理を始めるという訳です。

つまり既に脳が持っている知識と拘っていくのです。

初めて聞く音・・・わあ、いいメロディ

初めて味わう食べ物・・・まずっ

初めて嗅ぐお香・・・あら、いい匂い

見慣れない顔・・・わっ、おそろしい顔

見慣れない花・・・綺麗、何という名

知らなかった事・・・ウソホント素晴らしい話

初めての訪問国・・・来てよかった

脳の中で確実な長期記憶が形成されるまでには、かなりの時間と多くの助けが必要になるのです。

そして長期記憶になった情報は事故やウイルスで脳にダメージを受けてもまた痴呆になってもビクともしないのです。

認知症の告知が降りても「お爺ちゃんが戦争の話をすると止まらないんですよね」とか「お婆ちゃんが若い頃は銀座によく買い物に行ったのよね」とまともな話に花が咲くのです

追憶の中で長期記憶の紐を解く老人の話は快く聞いてあげればいいのでしょうかね