会えた、会えた、ホントは純粋で素直な会社人間の男性に! 根が純情で真面目だから社会人になっても子供の頃の頑張り屋さんの性格と正直な心を持ち続ける男性はしたたかな女どもと違って簡単にひたすら会社に忠実な道を歩む事になるのかもしれない。
突然不慮の事故で障害者の仲間入りをした人、脳障害の後遺症でやむを得ず障害を受容した人、耳の不自由な人、目が見えない人、言葉が自由に使えない人、何と様々な人達の存在を短期間で知った事か。未来は自分自身が会社人だった頃、企業や社会の最前線で活躍する多くの男性仲間がいた。彼らは「適当に」という言葉を使わなかった。「ほどほどに」という言葉を使わなかった。彼らは実に誠実な姿勢で実社会にどっぷり浸かっていたのである。
会社という縛られる団体から身を引き、自分らしい社会に身を置く事になって数十年、未来はそんな会社人から暫く遠退いていたわけだ。企業が支配する社会から師弟関係の社会という場に移って、未来は生徒という名を持つ人達と交わる事になった。長年、何故か、生徒は男の学生が多かった。彼らは未来を師と仰ぎ、真面目な気持ちでついてきた。
そして、今、未来は障害者社会で再びかつての会社人達の男性群に時折会う事になったのである。色々な話し合いがあり、様々な悩みを聞く内に、彼らがホントにいい人間だ、という事に頷ける自分に気づいた時、未来は「素晴しい!」と心の中で叫んだのでる。
彼らはいい事には即「いい!」と言い、素晴しい事を手放しで絶賛するのである。一方、女性は、未来自身は女である事が少し恨めしくなるのだが、ちょっと色眼鏡越しに他人を見るのではないかと懸念するのである。「世が世なら私だって!」とか「眉唾じゃない?」とかはたまた「本当かしら?」と言い、素直になれない自分がある事を多くの女性が否定できないのである。女とはつくづく悲しい性を持つ人間である!
未来が自分的な結論を途中報告すると「男性とは心から本音で付き合い、女性とは社交辞令を念頭に置いて近づこう」だな、と思うらしい。多くの男性は聴く耳を持ち、確かな目を持っているようだが、数多くの女性は聞こえる耳を持って見える目を持ちながら耳をかさず見てみぬ振りをするというわけだ。世渡り上手な女性と違って突然失敗したり突如不利な立場に立つと、男性は必要以上に凹んでしまうというわけである。
外国人対象という言葉が付いていたのだが、未来は相談窓口に座っていた事がある。何故か相談者の殆どは男性だった。当時はちっとも気づかなかったが、男性は「他人の意見も聞いてみよう」と思うのだろうか。そこへいくと女性は確たる自分の思いがあるから中々他人の意見を聞く気になれないのだろうか。 とにかく男と女が生きている社会であれやこれや接している内に出した未来の途中結論は「心から優しい男性には心から思い遣りある言葉をかけてあげよう」である。女に生まれ育った未来は簡単に女性を誉めたり批判したりできる。追い詰めたり問い詰めたりしても解決策の軸は自分の中から探れる。だが、男性になった経験のない未来は誉めたり批判したりはできても、詰め寄られての解決策には途方にくれるというわけである。そして未来は異性である男は単純視できても自分を含む女は複雑に色々見え隠れするのだと思っている。
突然不慮の事故で障害者の仲間入りをした人、脳障害の後遺症でやむを得ず障害を受容した人、耳の不自由な人、目が見えない人、言葉が自由に使えない人、何と様々な人達の存在を短期間で知った事か。未来は自分自身が会社人だった頃、企業や社会の最前線で活躍する多くの男性仲間がいた。彼らは「適当に」という言葉を使わなかった。「ほどほどに」という言葉を使わなかった。彼らは実に誠実な姿勢で実社会にどっぷり浸かっていたのである。
会社という縛られる団体から身を引き、自分らしい社会に身を置く事になって数十年、未来はそんな会社人から暫く遠退いていたわけだ。企業が支配する社会から師弟関係の社会という場に移って、未来は生徒という名を持つ人達と交わる事になった。長年、何故か、生徒は男の学生が多かった。彼らは未来を師と仰ぎ、真面目な気持ちでついてきた。
そして、今、未来は障害者社会で再びかつての会社人達の男性群に時折会う事になったのである。色々な話し合いがあり、様々な悩みを聞く内に、彼らがホントにいい人間だ、という事に頷ける自分に気づいた時、未来は「素晴しい!」と心の中で叫んだのでる。
彼らはいい事には即「いい!」と言い、素晴しい事を手放しで絶賛するのである。一方、女性は、未来自身は女である事が少し恨めしくなるのだが、ちょっと色眼鏡越しに他人を見るのではないかと懸念するのである。「世が世なら私だって!」とか「眉唾じゃない?」とかはたまた「本当かしら?」と言い、素直になれない自分がある事を多くの女性が否定できないのである。女とはつくづく悲しい性を持つ人間である!
未来が自分的な結論を途中報告すると「男性とは心から本音で付き合い、女性とは社交辞令を念頭に置いて近づこう」だな、と思うらしい。多くの男性は聴く耳を持ち、確かな目を持っているようだが、数多くの女性は聞こえる耳を持って見える目を持ちながら耳をかさず見てみぬ振りをするというわけだ。世渡り上手な女性と違って突然失敗したり突如不利な立場に立つと、男性は必要以上に凹んでしまうというわけである。
外国人対象という言葉が付いていたのだが、未来は相談窓口に座っていた事がある。何故か相談者の殆どは男性だった。当時はちっとも気づかなかったが、男性は「他人の意見も聞いてみよう」と思うのだろうか。そこへいくと女性は確たる自分の思いがあるから中々他人の意見を聞く気になれないのだろうか。 とにかく男と女が生きている社会であれやこれや接している内に出した未来の途中結論は「心から優しい男性には心から思い遣りある言葉をかけてあげよう」である。女に生まれ育った未来は簡単に女性を誉めたり批判したりできる。追い詰めたり問い詰めたりしても解決策の軸は自分の中から探れる。だが、男性になった経験のない未来は誉めたり批判したりはできても、詰め寄られての解決策には途方にくれるというわけである。そして未来は異性である男は単純視できても自分を含む女は複雑に色々見え隠れするのだと思っている。