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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

天女ヶ原湿原登山道をゆく 3

2014年09月07日 | 

旭岳ロープウェイで山上の「姿見駅」で上がり、そこから姿見散策路を右回りに進み、旭岳温泉に降りる登山道(天女ヶ原湿原登山道)への分岐を進み、その登山道を歩いて下山を続けた。

最初はただの下り坂だったのが、やがて道がゴツゴツしてきて歩きづらくなってきて、しまいには登山道は沢歩きみたいな感じになり。

前夜の豪雨でおおいに濡れている岩場で滑って怪我したりしながら、進み。

肝心の湿原はまだか?と思いながら、その湿原に出れることを支えに進む。

 

いったい、いつ湿原には出るのだ・・・・と思って歩いているうちに・・・

急にあたりが開けた。

 

・・?  ・・・!  ・・・!!

おお!

 

ここか!? そうだ、ここだ!

 

やっと、天女ヶ原湿原に出た。ここは天女ヶ原・第2湿原だ。

 

そうだよ、やはり湿原って、こうでなくちゃ!これこそ湿原だよ。

木道もあり、そこには、いかにも・・という感じの湿原が広がっていた。

天女ヶ原湿原・・・という名前がついているぐらいだから、このあたりのどこかに天女がいるのかな(笑)?

 

 

 

この湿原は、ロープウェイでは行けない。今歩いてきた登山道でしか来れない場所だろう。

これまでの行程が報われた気がした。

この湿原を散策したくて、この登山路を降りてきたようなものだ。

 

木道を外れたら、足が・・ズブッ・・・といってしまうだろう、きっと。

そうなったら・・・木道が折れずに、心が折れるかもしれない(笑)。

 

 

もやのせいで、青空と湿原の対比写真が撮れないのは残念だが、案外・・・このもやが良い演出をしてくれている。

もやのせいで、木道の行く先が霞み、一種幻想的な風景を見せてくれているではないか。

あのもやのどこかに天女がいそうな気さえする(?)。天女には幻想的な雰囲気が似合うものね。

 

 

 

 

こんな風景の中、霧の中に吸い込まれていくかのような木道を歩くのもまた実に良いものだ。

歩くのが楽しい。

 

いつまでも、この風景の中を歩き続けたい気分だ。

 

 

 

天候のせいもあってか、あたりには誰もいない。

通りすがる人もいない。

 

まるで、この天女ヶ原湿原を独占してるかのような気分だ。

 

しばし、ここで佇む。わがままを言えば、どこかに座って、じっくりこの風景の中で時間をやりすごしていたい。

だが、座れるような場所は・・なし。

 

あたりをみまわし、無の境地。

 

やがて、チョボチョボと歩きだす。

 

木道は続く。

呼吸のペースもおだやかで順調。

 

 

で、名残惜しく思いつつ、ルート上、この第2湿原を通りぬけた。

でまた、だいぶなだらかになった登山道を進む。

まだ終わりじゃないのだ。

すると・・・再び視界が開けた。そしてこんな風景が現れた。

 

 

ここは・・・天女ヶ原・第1湿原だ。

 

だいぶ標高が下がったせいか、もやも消えた。

風景がくっきりして、湿原が広がった。

もやがあるか無いか・・だけで、こんなに印象が違うのか。

幻想の湿原から、リアルな湿原に移動したような気分だ。

木道の腐りかけた姿も、リアルに見える。

 

第2湿原と第1湿原を比較すると、個人的には第2湿原の方が好きだ。

それは、もしや・・・もやのせいか?

もやがあるほうが幻想的だから。

 

また、広さも、第2湿原のほうが広い気がする。

 

この第1湿原は、より人里に近いのだ。

 

 

そういえばビジターセンターに立ち寄った時、センターのカウンターにいた案内係の人が、このルートでは、湿原の中を進む木道はあちこち腐っていますので、歩く時は気をつけてください・・・と言っていた。

その言葉を、この上の写真を見て思いだした。

この写真の場所では、木道は単に腐りかけているだけでなく、水没しかかっている。

もしこの木道が完全に水没していたら・・・どうすればいいだろう。

いや・・・この場合、たとえ水没してても、足や靴をずぶぬれにしながらでも進むしかないのだ。

とりあえず、完全水没してなかっただけでも恩の字だ。

 

あたりを見れば、何か文字がかかれたものを見つけた。

「1合目」と書かれている。

 

 

そうか・・もう1合目まで来てしまったか。

この登山道は、ロープウェイ乗り場の近くに出るはず。きっと、もうすぐ終わりなんだろうな。

 

人里はもう目の前・・のはず。

そう思うと、なぜか寂しくなってきた。この湿原の中の木道をもっと歩いていたいのに・・。

 

 

木道はあいかわらずの状態。踏んだら、いつ崩れてもおかしくない感じ。

左右2本の木道が並走してるので、腐った木道がある時は、ちょっとでも大丈夫そうな木道を左右選んで、進路変更をしながら進む。

 

 

 

やがて・・木道が終わりそうな個所にまで来てしまった。

なんだかこのまま進むのがもったいないような、名残惜しいような。

もしや、この木道のカーブを超えたら、木道は終わりなのかな・・。

 

 

 

 

木道は終わった。

ということは、人里はもう目の前では?

そう思い、歩き始めたのだが・・・

意外にもここから人里に出るには、思ったより距離があった。

 

案内図には、この登山道の出口付近はぬかるみが多い・・・と書かれていたが・・・実際その通りだった。

非常にぬかるみが多い。

何度もぬかるみの泥に、靴がはまってしまった。

いやあ、靴は泥だらけだ・・。

先ほどのゴツゴツしたルートも歩きづらかったし、沢歩きのような個所もしんどかったが、今思うと、このぬかるみよりはマシだったかもしれない。

 

出口に向かう、ぬかるみの道は・・・・歩きづらいだけでなく、けっこう不快でもあった・・。

最後をぬかるみ道が飾るとは・・・。 とほほ。

 

 

ともあれ、このぬかるみ道を抜け・・・やっと懐かしの(?)ロープウェー乗り場の前に出たのであった。

かくして、天女ヶ原湿原登山道を、なんとか無事に踏破したのであった。

 

もしもまた来る機会があったら、その時は・・・天女ヶ原湿原で天女に会えるかな??(笑)

 

 

 

            天女ケ原湿原登山道編  おわり

 


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