時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ついに心が折れた、林道

2014年09月08日 | 

無事に旭岳天女ケ原湿原登山道を降りてきた私は、まだ時間に余裕があったので、カモ沼・ワサビ沼の方にも散策してみようと思った。

カモ沼やワサビ沼へのルートは冬場はクロスカントリーのコースとして利用されるルートらしい。

しかも、クロスカントリーのコースとしては、そこそこ知られているルートらしい。

クロスカントリーのコースなら、あまり急な坂はないだろう・・・と思い、行ってみることにした。

 

ただ、このルートへの入り方が、けっこう分かりづらい。

ロープウェイ近くにある宿「ホテル・ベアモンテ」のわきから入ってゆくらしい。

だが、私が行った時、そのルートの入り口には三角ポールらしきものが立てられており、一般人は入っていきづらい雰囲気。

しかも、ワサビ沼・カモ沼への案内板らしきものが立っているわけでもなく、ただの山道の入り口にしか見えない。

だが、カモ沼やワサビ沼に行くなら、入っていくしかない。

 

そう思い、ベアモンテのわきの地味な(?)わき道に入ってみたのだが、すぐに私の心と足はそこで止まった。

小路が・・・完全水没していたのだ。

長靴をはいてどうこうできる状態ではない。完全に池と化して、ルートが水没しているのだ。

普段この場所がコースになっているのだとしても、この水がひくのは時間がかかるだろう。待っててひくような量ではない。

 

こりゃ・・・無理だ。行けない。

 

そう思い、そのルートを諦めた。

どうしようか考えながら、ロープウェー乗り場から宿への道(今度は下り坂)をマップ見ながら歩いているうちに、、途中で山の中に入っていける道を見つけた。

マップによると、その道を入って歩いて行けば、わさび沼やカモ沼へのルートにつながるらしい。

そう思い、一度諦めたカモ沼・ワサビ沼へのルートを進む気持ちが復活してきた。

先ほどの天女ケ原湿原登山道でけっこう疲労があったが、力をふりしぼり、その道に入り、なだらかな坂道を登っていった。

だが・・途中にぬかるみがあり、気付かずにそこを歩いてしまった私は・・・両足がズブリとぬかるみにもぐってしまった。

靴の中に水が入ってきた。

靴の中に水が入った経験がある方なら分かると思うが、靴の中に水がはいると靴下がずぶぬれになり、しかも靴の中にはいった水の中に絶えず靴下が浸されるような感じになる。で、歩くたびに、靴下と足の指先がグチョグチョする。

極めて不快な状態になった。

 

この時・・・それまで張り詰めていた(?)私の心は、いきなり完全にポッキリと折れた。

一刻も早く宿に帰って、靴下を脱ぎたい。

 

とはいえ・・・今後、わさび沼方面に行く機会は、もう無いかもしれない。

そうも思い、心折れの状態で、さらにルートを進んだ。

すると、先ほど諦めたベアモンテわきの道と、今私が歩いてきた林道が合流する地点にでた。

つまり、大周りにはなったが、ベアモンテからの水没ルートを避けて、その奥のルートに出ることができたのだ。

よし!・・と思い、歩いていくと、今度こそ私の目は点になった。

 

ぬかるみか湿原かわからないが、そこにかかる木道があるのだが・・・

その木道が完全に水没しているのだ。

この日記で最初に載せた写真が、その様子である。

 

こりゃ・・・無理だ。

 

まるで、この日そのコースを散策するのはやめておきなさい・・・と天が忠告してるような気がした。

 

この時点で、もう完全に諦めた。

 

とうに折れていた心は、ここに及んで、かえってサバサバしてしまった。

 

よく考えたら、さっき降りてきた天女ケ原湿原の木道が、水没してなかったのが救いに思えた。

もしも、天女ケ原湿原の木道が完全水没してたら、どうしただろう。降りてきた登山道を登って引き返すか、あるいは完全水没して「池」と化してる場所に潜って歩いてこなければならなかったところだ。

それを考えれば、全然いい。

 

 

私は、すごすごと今来た道を戻っていった。勝負で言えば、完敗した気分だった。

この、すごすごと引き返した林道を、私は個人的に「心折れの林道」と名付けた(笑)。

 

 

 

さて、林道を戻り、ロープウエイ方面から下ってくる舗装された道に出て、腕時計を見れば時間的にはまだ余裕がある。

ならばと思い、その舗装された坂道を下り、途中にある宿を通りこして、さらに下っていった。

宿から少し下ったあたりの場所に、ちょっとした滝があるはずなのだ。

地元の人からは「たいした滝ではないですよ」と聞いていたので、当初は行く予定はなかったのだが、わさび沼へのルートが遮断(?)されていた現状では、せめてその滝でも見ておこうと思ったのだ。

 

舗装された道を少し降りると、お目当ての滝への入口看板があった。

 

その名は、「駒止の滝」。

これは非常にわかりやすい。この看板のすぐ脇に、滝が見える場所への小道があった。これは迷うことはないだろう。すぐにわかる。

ちょっと歩いたら、すぐに滝が見えるポイントに到着。

滝壺には降りていけそうもない気がした。

そこで、そのポイントから水の音がする方を見てみれば、駒止の滝があった。

 

かなり水に勢いがある。昨夜の豪雨で水かさが増しているからなのだろう。

 

 

 

 さて、とりあえず駒止の滝も見たし、宿に戻ろう。

午前の「天女ケ原湿原登山道」歩きで、相当汗をかいてるし、服も濡れている。

早く風呂にも入りたいし、着替えたい。

部屋に戻り、少し休んでいたら、窓の外に見える空には太陽が顔を出してきていた。

やっと・・・晴れてきた・・・。

 

このへんの標高では、こんなに晴れ間も見えてるのに、旭岳山頂方面はまだまだ雲に覆われている。

そう思うと、複雑な気分になる。

 

風呂に行く前に、少し宿の中を歩いてみることにした。

宿には5階があり、その5階は展示室になっているようだった。行ってみると、ソチオリンピックで、スノーボードで、なんと銀メダルをとった竹内智香さんのメモリアルコーナーになっていた。

智香さんは、この宿の娘さんらしい。

オリンピックのメダリスト・・・といえば、大変なことだ。

自慢の娘さんだろうなあ。

 

 

 

 

さて・・・この5階は、この宿で一番高いところのようだ。窓の外を見れば、ますます青空が見えてきている。

 

これが明日の天候につながるといいなあ。

 

                                      

 

 

P.S.  この日記で書いた「心折れの林道」という名前は、あくまでも私個人が勝手に名付けた名前であり、決して正式な名前でもなきゃ、流布してる名前でもないことは、言うまでもないので念のため(笑)。 

 

 

 

 

 

 


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