時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

登山に慣れている人、慣れていない人

2015年11月03日 | 

以前、屋久島に行った時、私は縄文杉登山をした。


縄文杉登山にはちゃんとルートが整備されており、初めて行く人でも、そのルートに迷うことはないだろう。


登山コースの入り口にあった駐車場に車を止め、車の中で軽く朝食をとり、いざ出発。


歩き始めると、いきなり橋が現れ、その後はトロッコ列車の線路の上をずっと歩いていくことになる。


トロッコ列車のレールが、登山コースの正式ルートになっていたからだ。



誰もが歩き方には自分なりのペースがある。私も自分のペースで歩いていた。


すると、後からやってきた何人かが、大きなリュックを背負いながらも、スタスタと軽く素早いペースで私を追い抜いていった。



当時の私の歩き方はそんな遅いほうではなかったと思うが、それ以上にその登山者たちのペースは早かった。


「早いなあ・・」などと思いながらその人たちを見てると、その人たちはそのままの素早いペースでどんどん先に行き、やがて見えなくなった。



見た印象からいって、その人たちは屋久島の山を縦走するんだろうなと思った。


登山に慣れて、縦走などをする人は、そういうペースで進んでいくのか・・などと思うと、普段登山をやらない私など、体力の違いを感じたものだった。



そういえば、以前このブログでも取りあげたことのある番組「グレートトラバース」では、田中陽希さんが、日本の百名山を、ひたすら歩きで「一筆書き」のルートで制覇する・・というチャレンジがあった。


山から山への縦走は歩きでしか行けないのは分かるが、驚くなかれ、百名山のある山と山が離れている場合でも、エリアからエリアへ・・・町などの道も歩きで進んでいた。


しかも、その「歩き」は、歩くというよりも、半分小走りのような進み方であった。



もう・・超人的な体力だと思った。



日本にまだ自動車も電車もなかった時代、人々は歩きで宿場町から宿場町を移動する旅をしていたのだが、田中さんならそういう時代であったとしても、その時代の人たちに負けないどころか、きっとそういう時代の人々をも凌駕する体力なのではないだろうか・・と私は思った。




登山に慣れている人と、慣れていない人では、その進み方のペースの違いを、屋久島に行った時にも感じ、「グレートトラバース」という番組でも、私は痛感した。



よく、山に行くと、ポイントからポイントまでの大まかな所要時間がガイドマップなどに記されていたりするが、その所要時間は、人によって当然違うだろう。


普段登山に慣れていない人が登山をする時は、所要時間にゆとりは必要だろう。



屋久島で縄文杉登山をした時の私は、ガイドマップに記されていた往復の所要時間よりはけっこう早く登山口に戻れた。


なので、さほど遅いペースではなかったんだと思う。



だが、私を軽く追い抜いて、あっという間に姿が見えなくなっていった「慣れている人」の姿を見てると、自分は登山には慣れていないのだ・・という自覚を持ったものだった。



ハイキング気分で登山をして、遭難したり、遭難しかけたりする人たちのことがニュースを耳にするたび、よほどファミリー向けの山ならともかく、そうじゃない山やコースなのなら十分に気を付けないと、周りの人たちに迷惑をかけることになる。


その点は心しておかないと・・。


それができないのなら、安易に行くべきではないのだろう。



年配の人たちがハイキング気分で登山をして遭難するケースや、若い頃に登山をしていた年配の方が年配になって若い頃のような気分で、自身の体力を過信して登山をして遭難したりするケースを耳にすると、登山は安易にできるものではないのだと思う。


体力というのは、年齢と共に確実に落ちるのだから。



 そういえば・・以前・・初めて上高地に行った時、なんと!ハイヒールでルートを歩いている女性を見かけたが、そういう人も、要注意。


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