時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

K2で消えた、あの人

2024年08月16日 | 日々の、あれこれ
ちょっと前のことになるが、K2で滑落した日本人登山者のことか報道された。
K2といえば、エベレストに次ぐ世界第2位の高さを誇る山。
エベレストもそうだろうが、K2もまた登頂が難しい山として有名だ。
これまでに何人もの挑戦者を退けてきた山。

私が驚いたのは、今回そこで滑落した日本人の名前。
その人の名前は、中島健郎さんだというではないか。

中島健郎?
え?
まさか、あの人?

びっくりした。
と同時に、ついにこんな日が来てしまったのか・・という思いもあった。

健郎さんの名前を私が初めて知ったのは、NHKのBSの「グレートヒマラヤトレイル」という番組で、だった。
この番組は、NHKのホームページでの説明文を引用すると、

「世界で最も高いところに刻まれた一本の道「グレートヒマラヤトレイル」。8000mを超える山々を望み、1700㎞にわたってネパールを東西に横断する天空の縦走路。誰も見たことのない映像を求め二人のカメラマンが旅する!」


という内容の番組。


ある日、自宅にいて、たまたまこの番組を見つけ、見始めたら、これか中々面白かった。

健郎さんは、誰も見たことのない風景を映像に収め、それを発信することを仕事にされてる方らしかった。

誰も見たことのない風景を映像に収めるには、当然その行き先やルートは危険で険しいルートになる。


「グレートヒマラヤトレイル」以外の健郎さんの番組は他にもあり、ちょくちょくNHKのBSでは放送されていた。
やがて健郎さんの番組を見つけるたぴに、私は見入るようになった。

最近では、剣岳の幻の滝を映像に収める番組もあった。これも私は興味深く見ていた。
いつもながら健郎さんの進むルートは極めて厳しい。
いつ滑落してもおかしくないルートが多かった。


その剣岳からは無事に生還できたようだが、その番組が放送された少し後に、K2での健郎さんの滑落のニュースが届いてしまった。

なんでも、K2での現地調査によると、現地で救助ヘリコプターにより健郎さんと、同行の山岳カメラマンの平出和也さんのお二人の姿は発見されたようだが、滑落した場所はあまりにも険しく危険な場所で、救助スタッフが行ったら2次災害になる可能性が極めて高いので、家族の同意の〜もとで救出は打ち切られたらしい。

救助ヘリコプターから発見されたお二人は、すでに動きが全くなかったようなので、おそらく滑落して、そのまま亡くなってしまったのたろう。
ましてや救助スタッフが2次災害にあうことが濃厚な危険な場所だったようだし。


誰も見たことがない映像を求めて、過酷で危険な場所やルートに行き続けた健郎さんの旅は、K2で終わることになってしまったということか・・。

なんでも健郎さんは、「世界の果てまで行ってQ」の登山部にも居たらしく、「行ってQ」でイモトアヤコさんの登山もサポートしてたらしい。
その縁もあり、健郎さんがK2で滑落した報道には、イモトアヤコさんからの追悼メッセージが寄せられていた。


健郎さんの生き方、仕事っぷり、行き先、ルート選びを見るたびに、悲劇的な結末が来ないことを願ってた私であったが、こんな結末が現実にやってきてしまうとは・・。

画面で見る健郎さんは、わりと醤油顔ののっぺりした感じのお顔で、穏やかで人当たりがよく、優しそうな方であった。
画面から伝わってきた健朗さんの生き方、仕事スタイル、そしてお人柄を見て、私はひそかに健朗さんのファンだったと言える。
だからこそ、そんな健朗さんのK2での事故は悲しい。

最初に健郎さんを見た時、私は健郎さんのお顔は芸人の「へらちょんペ」さんに少し似てる気がして親近感を持った。
ただ、健朗さんは、ヘラちょんペさんを、よりキリッとして凛々しくした感じだったけと。
へらちょんペさんは、かつてのバラエティ番組「タモリのボキャブラ天国」に出ていた芸人さんで、私のお気に入り芸人さんだった。たから、よく覚えているのかもしれない。


でも健郎さんの仕事っぷりや生き方は、穏やかなお顔とは対照的に厳しく、危険な場所たった。


これからは健郎さんが世に残した「誰もが見たことがない景色の映像」を頭に浮かべて、健郎さんを偲んでいきたい。
健郎さんの残した映像は、これからも貴重な映像として残っていくはず。


健郎さん、凄い景色を世にたくさん残してくれて、ありがとう。


K2よ、健郎さんたちの魂を見守ってあげておくれ。




それにしても・・・やはりK2は、厳しい山だった。













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