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M78星雲といえば、日本ではウルトラマンたちの故郷として有名。
架空の星雲かと思いきや、M78星雲が実在する星雲であることをご存知の方も多いことだろう。
ウルトラマンの故郷「光の国」であるM78星雲は、銀河系から300万光年離れた場所にある・・ということになっている。
では実在のM78はというと、地球から見るオリオン座の中に位置していて、地球からは1600光年離れた位置にあるらしい。
「光の国」である架空のM78に比べると、実在のM78は比較的近い(まあ、近いとはいっても、途方もない距離ではあるが・・)。
ちなみに、ウルトラマンのふるさとは初期の企画段階では「M87星雲」という設定だったらしい。このM87星雲というのも実在し、地球から見ると「おとめ座」にあり、地球からの距離は6000万光年という途方もない遠距離だそうな。これはもう、「光の国」であるM78よりもはるかに遠いことになる・・。
この「M78」の「M」とは、フランスの天文観測家・メシエという人の頭文字からきているらしい。また、その「M」で分類された天体は現在110まであるらしいが、その110のうち、M40、M91、M102、M108は今現在は確認されておらず、更に言えば、現状としては104までが天体の固有名として使われている・・とのことである。
どちらにせよ、実際のM78が、「光の国」であるM78と同じものであるはずもないのだが、架空のイメージが強いM78が実際に存在するというのは、色々空想力を刺激してくれる。
ウルトラマンが日本以外の国でどれぐらい知られているかは私には分からないが、こと日本に限っていえば、M78といえばウルトラマンの故郷であるということで、ある意味特別な星雲ではないだろうか。
海外と日本では、M78星雲の名称を耳にしても、受け止め方は違うだろう。
同じM78でも、海外では「たくさんある星雲のひとつ」でしかないかもしれないが、日本ではある意味「あこがれの星雲」「ヒーロー的星雲」「スターな星雲」「特別な星雲」として捉える人が多いと思う。
もしも今、ワープなどの方法での宇宙旅行が一般的であったなら、宇宙旅行の人気の旅先はどこだろう。
近場(?)では火星、土星、木星、海王星、あたりかもしれないが、距離が関係ないワープでなら遠方への旅も可能なので、アンドロメダなどと共に、M78は人気の旅先になるのではないか。
特に子供たちや、子供時代にウルトラマンが好きだった大人にとっては。
実際のM78星雲というのはどんなところなのだろう。それは、現在の地球人には誰も分からない。
星雲というからには、無数の星の集まりであろうし、無数の星があれば、生物がいる星があったっておかしくはない。
もし、M78星雲に、生物の住む星があったとして。
そこの住人は、遠く離れた地球という星で、こんなにイメージが良くて、しかも人気があるなんて、予想もしていないことだろう(笑)。
ましてや、自分らがウルトラマン族のようなルックスをしていると思われてるなんて、なおさら。
ということは、逆もありうる。
どこかの星・・・それはM78の星でなくてもいいのだが、どこかの星の住人が、我々地球人と同じように天文観測をしていたとする。
で、彼らの星の位置から観測する地球が・・いや、太陽系や銀河系が、別の星や星雲と位置的に結び付けられて、地球でいう「星座」みたいな形で捉えられていたとしたら?
で、彼らもまた地球人と同じように架空のヒーローを想像し、そのヒーローの故郷が地球や太陽系や銀河系出身というふうに設定されていたら?
その場合、もちろん、銀河も太陽系も銀河系も、彼ら流の呼び方で呼ばれていることだろう。
そんなことを想像すると、なにやら夢があるけどね。
まさか、そのヒーローの住む星が地球で、その地球は実は環境破壊が進み、大地はいくつもの国に分かれ、国同士でいがみあっているケースが多い星である・・・などという現実を知ったら、そのヒーローの故郷の設定は、別の星に変更されてしまうかもしれないね(笑)。
そんな星は、「ウルトラの星」、失格! ・・・みたいな形で。
強権のプロデューサーやスポンサーの意向で(笑)。
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