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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ロング・ゴーン・ロンサム・ブルース  by ハンク・ウィリアムズ

2021年11月02日 | 音楽全般

Long gone lonesome blues    by  Hank  Williams

 

 

ハンク・ウィリアムズは1923年9月17日生まれで、1953年1月1日に亡くなった、カントリーミュージックの不滅のスターで、カントリー界では最も重要な人物とされている。

亡くなってからもう長い年月が過ぎ去っているが、ローリングストーン誌が選ぶ「史上もっとも偉大なソングライター ベスト100」で、13位にランクされたこともある。

また、同誌の「史上最も偉大なシンガー」のランキングでも史上27位にランクされてもいた。

それほどアメリカでは根強い人気と、定着した高評価を受けてる人物。

 

なんとなく興味を持ち、ベストアルバムを買って聴いて気に入った私は、彼の伝記映画をレンタルで見た覚えもある。

 

ベストアルバムを聴いてみると、けっこう知ってる曲は多かった。

有名どころではやはり「ジャンバラヤ」であろう。もはやスタンダード曲でもあるので、耳にしたことがある人は多いはず。

他にも名曲は多い。

歴代で「史上もっとも偉大なソングライターランキング」「史上もっとも偉大なシンガーランキング」にランクインしたことがあるのは、だてではないのだ。

 

中でも私が一番好きなのが「ロング・ゴーン・ロンサム・ブルース」という曲。

 

ブルーヨーデルと言われる、カントリーシンガー特有の歌い方が、この曲の魅力を大いに高めていると思うし、聴いてて特徴があり、一発で心に残る曲だ。

 

アメリカのカントリー界では、「3大ハンク」と呼ばれて親しまれ、なおかつリスペクトされてるスターがいて、ハンク・ウィリアムズはその中の1人。

ちなみに「3大ハンク」の他の2名は

ハンク・スノウ

ハンク・トンプソン。

 

私はトンプソンは不勉強ながらあまり馴染みがないし、スノウに関してもさほど詳しくはない。名前だけは知ってはいる・・・現時点での私はそれぐらいだ。

だが、ウィリアムズは好きだと言っていいだろう。

 

彼の曲を聴いてると、後のロックンロールに大いに影響を与えたであろうことがわかる。

ロックンロールの誕生には、ウィリアムズの音楽は重要な要素のひとつだったのではないか。

 

黒人ブルースと白人カントリー&フォークが混ざり合って生まれたのがロックンロールと言われているので、カントリーのスーパースターであるウィリアムズの音楽は、ロックンロールの親のひとりとでも言えるのだろう。

 

あのエルヴィスだって、ウィリアムズの影響は受けていただろうし、大好きだっただろうと思う。

ウィリアムズの音楽を聴いてると、後のエルヴィスに通じるようなメロディやリズムを感じるから。

まあ、エルヴィスのほうが歌い方はパワフルだったけどね。初期のエルヴィスは、叩きつけるような勢いのあるボーカルの曲でヒットを飛ばしたし。

 

ただ、エルヴィスは自分では歌は作らなかった。

でも、ウィリアムズは自分で歌を作って歌った。で、名曲を数多く残し、それらはカントリーだけではなく、後のロックンロールの礎になった。

ウィリアムズが今でも「偉大なソングライターランキング」に入っているのは、そのへんの重要性や意義もしっかり評価されているのだろう。

だとしたら、その評価は今後も変わらないだろう。

カントリーやロックンロールが無くならない限り。

 

この先、カントリーやロックンロールが無くなるとは思えない。

だとしたら、ウィリアムズは今後も偉大な存在として、認識され、記憶されていくはずだ。

 

 

ブルーヨーデルというのは、元々はアルプスの音楽だったヨーデルがアメリカに伝わり、それがカントリー歌手の間で取り入れられ、独自の進化を遂げていったジャンルらしい。

なので、アルプスのヨーデルと、カントリーのブルーヨーデルとは別モノとして捉えた方が良さそうだ。

親戚ではあるだろうが。

 

で、ブルーヨーデルの魅力が、この「ロング・ロンサム・ブルース」には詰まっていると思う。

 

この曲を口ずさむ時、どうしてもつい・・ヨーデルの個所を歌ってしまうから。

 

 

Hank Williams - Long Gone Lonesome Blues

 

 


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2 コメント

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Unknown (鮎川愛)
2021-11-07 11:49:56
イントロから「ロックンロールの源流」となったことが判る、生粋のカントリー&ウェスタンですね。

「ブルー・ヨーデル」初めて聞きます。

アルプス・ヨーデルは、日本人にはアニメ『アルプスの少女』オープニング、エンディングでお馴染みですね。

近年、私が特に大好きになったジャンルです。

しかし、カントリー&ウェスタンにてブルー・ヨーデルが必要なのでしょうか…(笑)

ストレートに歌った方が好いような…。

ところで、ハンク・ウィリアムの幾つかの楽曲は、だんぞうさんも把握されておられる通り、かのエルヴィス・プレスリーもカバーしていますね。

道理で聴いたことある楽曲が多いと思いました。
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Unknown (だんぞう)
2021-11-07 17:55:36
そういえば鮎川さんはエルビスがお好きでしたね。
エルビスファンには、ウィリアムスの曲は受け入れやすいのではありませんか。
エルビスに通じる要素はありますからね。

ヨーデルというと、日本ではハイジの歌を連想する人は多いかもしれません。
ハイジの主題歌には、ヨーデルの要素が取り入れられてましたし。

カントリーミュージックに、どういう経緯でヨーデルが取り入れられていったのか、詳しく細かいところは私はわからないです。
でも、嫌いじゃないですよ。

だいいち、ヨーデルの歌唱方法をじょうずにやるには、それなりの技術は必要でしょうし、
ただ、さすがにロックンロールにはヨーデルは取り入れられなかったようですね。
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