ちょくちょくこのブログで取り上げてきている、我が家になついている野良の黒猫。
通称、クロ。
我が家の前の駐車場を住みかにしており、気付けばいつもそこにいる。
玄関の前にはクロ用のエサ皿を置いてあり、朝はだいたい決まった時間にキャットフードをあげることにしている。
あと、別皿には水を。
猫と言うのは、生活サイクルなどの変化を好まないらしく、餌はなるべく決まった時間に与えるようにしたほうがいい・・・という話をネットで見て以来、毎朝なるべく決まった時間に与えている。おかげで、休日でも私は決まった時間には起きていないといけなくなっている。
朝飯をあげるのは大体朝7時頃。
実はクロはその時間のかなり前から我が家の玄関前にスタンバイしているのがわかっているのだが、これ以上朝飯の時間を早くすると、私がきつい(笑)。
朝飯は休日でも私が7時までに起きれば、ほぼ決まった時間にあげることができているが、夕飯となるとそうもいかないことは多い。
私が帰宅する時間が日によって違ったりするからだ。
なので、夕飯の時間はランダムになっている。
大体夕方6時から9時の間。かなり幅がある。
最近はコロナのせいで飲みに行ってないから、この時間帯になってるが、飲みに行くようになると、もっと遅くなることもありうる。
これによってクロとしてはストレスを感じてるかもしれないが、人間にも人間の生活サイクルがあるので、仕方ない。
こればかりはいかんともしがたいので、我慢してもらうしかない。
とりあえず、朝と夜とで2回餌を貰えるだけでよし・・・としてもらわないと・・。
こんなわけで我が家の前は完全にクロは自分のテリトリーだと思っているはずだ。
だが・・・我が家の前という場所を、狙っている野良猫が、もう1匹いる。
便宜上その猫を私は「ブチ」と呼んでいる。模様がブチだから・・・という単純な理由で。
めったに私の前には姿を現さないし、私の姿を見るとすぐに逃げていく。
なのであまりマジマジと見たことはない。
クロは私の姿を見ると「ニャーニャー」言って、ゆったり寄ってくる。
時には私にスリスリしてもくる。日によっては長時間スリスリし続けていることもある。
だがブチは違う。
まあ私もクロには思い入れがあるが、ブチにはまだない。
クロはもう何年も前から我が家の前の駐車場に現れていたので(途中しばらく姿を見せない時期もあったが)、ある意味「長年のつきあい」になっている。
だが、ブチは違う。
ブチはおそらく別のエリアをテリトリーにしているはずなのだが、最近は我が家の前にたまに出没するようになっている。
だが私を見るとすぐに逃げるので、私はブチにまで餌をあげようという気はない。
やはり、自分になついているクロのほうが可愛いもの。
このブチ、多分我が家の前がクロのテリトリーであることは分かっているはずだ。
クロはいつも念入りに匂いつけをしているし。
だが、クロがいつも私から餌を貰っていることに気付いたのか、それとも我が家の前のエリアが居心地よさそうなのか、それは分からない。
駐車場に停まっている車の下という場所は、野良猫にとっては安全に思える場所なのだろう。
駐車場は他の場所にもいくつもある。
なので、わざわざ我が家の前の駐車場を選ばなくても良さそうなものなのだが。
ブチはクロの様子を見てて、我が家の前の駐車場にいれば、家の主人から餌をもらえる・・・とでも思っているのかもしれない。
どこか離れた場所から、クロが私から餌をもらう光景を見てたのかもしれない。
先日、いつものように玄関のドアをあけて、朝7時にクロに餌をあげようとした。
いつもなら、玄関のドアの前に待ち構えていて、私が姿を現すとすぐに「ニャーニャー」なきだすのだが、その日はいなかった。
あれ?朝ごはんは待ち遠しいはずで、クロにとっては欠かせないはずなのだが、今日はどうしたんだろう・・・そう思い、私は駐車場に停まっている車の下を覗き込んだ。
すると・・・いた!
だが、クロは車の下に隠れ、声も発しなければ、動きもしない。
ただただ車の下にもぐりこんで、身を潜めている。
そして何かを凝視している様子。私に見向きもせず。
「どうしたんだろう」と思い、何気に私は立ち上がり、車の横のスペースを見てみた。
すると!
ブチがいた。
ブチは、クロが隠れている場所のすぐそばで、じっと私の目を見ていた。
心もち、構えるような姿勢で。
ちなみに、クロは車の下にいたが、ブチがいたのは、車のわきのコンクリートの「空きスペース」であった。
ブチは少し私を凝視し、私と視線が数秒合ったあと、逃げるように去っていった。
去っていくブチの行き先を見てると、ブチは我が家のはす向かいにあるアパートの入口方面に移動し、そこで再び私を凝視。
「ははーん、そうか、ブチがいたから、クロは車の下から出て来なかったんだな」と思った私。
ということは、ブチはあわよくばクロの「餌場」を奪いたいのかもしれない。
となると、クロのライバルということになる。
でも、ライバルが相手だと、猫はテリトリーを守るために大声を出して威嚇しそうなものだ。時にはケンカだってありうるはず。相手を追い払うために。
だが、クロは威嚇する声をあげていたわけではなかった。
そしてそれはブチも同じで。
私の住むエリアでは、以前は野良猫は数匹見かけたが、最近はクロとブチしか見かけない。
クロとブチ以外の猫はどうしてるのかはわからない。
死んだか、他の場所にテリトリーを変えたか、あるいはどこかの家で飼われ、室内猫になったか。
もし私の住むエリアで野良猫が今や2匹しかいないのなら、テリトリーはけっこう自由に広げられそうなものだ。以前いた野良猫が守っていたテリトリーをそのままいただいてしまえばいいのだから。
だとしたら、わざわざ我が家の前という場所で争わなくても良さそうなものだ。
もしや・・・クロとブチは争っていたわけではない可能性もある。
2匹だけのミニ「猫集会」?
だとしたら、餌場情報を伝えあってた?
今や2匹しか見かけなくなった野良猫同士、仲良くしたり、情報を共有しあっているのかもしれない。
そう考えると、ライバルではない可能性もある。
というか、むしろ友みたいな関係である可能性もある。
とりあえず、ブチがいたからクロは車の下から出て来なかったようなので、アパートの入口に移動して私の出方を凝視してるブチのほうに向かって、私はやや急ぎ足で近づいてみた。
すると、警戒心のかたまりであるブチは更に奥に逃げていった。
つまり、私の家の前からブチを私が追い払った形になった。
ブチが視界から消えた後、私は身をかがめて、駐車場に停まっている車の下を見て、
「クロ、クロ」と呼びかけてみた。
すると、さっきブチが居た時は私に反応しなかったクロは、「ニャ・・・」と割と小さめの声で返事をし、車の下から出て、ゆったりゆったり私の方に歩いてきた。
そして・・いつものように、キャットフードという朝飯に無事にありつけたというわけだ。
こんな展開だと、やはりブチはクロのライバルのように見えて仕方ないのだが。
だが、かといって威嚇しあったりしてる様子もなかったしなあ。
やはり友である可能性も捨てきれない。
ちなみに、ブチはクロより体が大きい。
体格的には、もし2匹がケンカしたら、ブチのほうが勝つような気がする。
クロは最近は動きがモッサリしてるしなあ。
だから戦っても負けそうなケンカはしたくない、でも私の家の前というテリトリーは奪われたくない・・・そんな感じで、動きがとれなかったのかもしれない。
さもなくば、もし2匹の関係が「友」なら、クロは自分の友であるブチにも餌をあげてほしいと思ってるのかもしれない。
エリアに現在たった2匹しか見かけない野良猫同士、仲良くする可能性はあるしね。
ブチは、今後もたまに我が家の前に現れると思う。
すでにこれまでにも、何度か我が家の前の駐車場に出没してきているし。
虎視眈眈と狙っているようにも見えるのだが・・・。
なんか、私の見立てでは、ブチが来てるとクロはその場でおとなしくしていたり、他の場所にいたりしてるように見えている。
クロがもし私の家の前から撤退して、ブチが我が家の前に住みついても、クロの代わりにブチに餌を与えるなんてことは・・・今のところ考えていない。
だって、我が家では室内では飼えないのだから・・・。
クロは付き合いが長いから、特別なのだ、今のところ。
人に飼われたことがないまま成猫になった野良のクロが風呂におとなしく入ってくれて、なおかつギターを倒したり、ギターで爪を研いだりしないなら・・・家にあげてもいいのだが・・・。
特に雨や雪の日など、心配だから守ってあげたくなる。
そうしたら、居間で私の膝に乗せて、なでなでしてあげたいのだが・・。
私の布団の中に入ってきてもいいし、私が寝てる布団の上で丸くなって寝てもいいのだが・・。
とりあえず、風呂に入れることや、動物病院に連れていって診察してもらうのは、生粋の野良の成猫にはハードルが高すぎるよなあ・・・。
このクロ・・白髪が顔に生えてるので、もしかしたら老猫の可能性もあるから、なおさら。
クロにとってブチはライバルか、それとも友か。それが問題だ。
なお、写真はイメージです。実際のクロではありません。
クロくん、かわいい猫さんですね。
ブチくんとの、猫関係も気になるところです。
動物の世界は、力関係が全てですから
体がデカくて力が強い個体が、餌を独占するようです。
ところでボクの家の界隈では、ほとんど野良猫は見かけません。
現代では、猫は室内飼いが常識のようです。
犬と飼い主さんの散歩は、よく見かけますが。
ボクは、子供のころは金魚やジュウシマツを
飼ったことはありますが、犬や猫は飼えなかったです。
でも、家の庭にたまに野良猫が、遊びに来る(?)ことがありました。
人間に慣れていたし、猫相が穏やかで落ちついているので、
どこかの家の飼い猫だったのかも知れません。
頭や背中を撫でてやっても、しらん顔をしていて
シッポを振りながら、いずこかへ立ち去って行きました。
猫って、本当に不思議な生き物です。
クロとブチの猫関係は、今のところ私にわかりません
ライバル関係なのか、友だち関係なのかによって、私のブチへのかかわりかたもかわってきます。
見たところ、クロは狩りをしている雰囲気はないですし、エサは人間に頼ってる感じ。
我が家の真向かいの家からもクロはエサをもらってるはずなので、クロとしては今のテリトリーは手放したくないでしょうね。
都心では猫を飼うには完全室内飼いじゃないと危険なんでしょうね。車にひかれるリスクもありますし。
ただ、ずっと野良猫として生きてきたクロが、室内監禁のような飼われ方には馴染めない気がします。
見たところ、かなり汚れてますし、ノミやダニなども持ってると思います。
室内で飼うならまずは風呂は必須です。
猫は犬と違って人間に忠義はつくさないので、ともかくマイペースですね。
人間になれてない野良猫は、体を人間にさわらせるのは拒みますし、背中を撫でさせてくれたのなら、人間にはなれてるのでしょう。