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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

少年探偵の不思議

2016年11月05日 | 漫画・アニメ、そして特撮

探偵という職業には、子供時代私はけっこう憧れがあった。

当時の私にとって探偵は、さながら正義のヒーローであった。

というのも、探偵を主人公にした漫画、アニメ、小説などが多かったからであった。

 

例えば

エイトマン

主人公の東八郎が私立探偵で、死去後スーパーロボットとして再現された。ロボットになった東八郎は表向きは私立探偵であったが、実は刑事であった。

 

少年探偵団

江戸川乱歩原作の小説だが、アニメ化もされた。主に、名探偵「明智小五郎」の補佐をする少年団。怪人20面相という宿敵がいた。

 

「鉄人28号」

鉄人をあやつる少年・金田正太郎は、少年探偵であった。

 

シャーロック・ホームズ

ご存知、世界の名探偵。というか、名探偵の代名詞的存在。

 

ほかにも多数あったと思う。

 

今でも「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」など、探偵ヒーローものというジャンルは今も昔も健在だ。

 

これらの探偵は、その天才的な推理力で悪人をあばき、時には戦うこともあった。

その姿は、正義のヒーローに見えた。

 

だが、現実世界の探偵は?となると、ちょっと事情は違う。

現実世界の探偵は、例えば浮気調査、身辺調査、などが大半のようだ。

探偵の定義を調べたところ、他人の行動や秘密を探る職業・・とある。主に、客の依頼を受けて、情報を集め、それを依頼主に報告する職業。

 

 

漫画の探偵のように、悪人と戦ったり、推理で犯人を突き止めたりすることは、絶対にないというわけではないのかもしれないが、ほとんどないのでは。

むしろそれは刑事の仕事であろう。

 

 

探偵は警察ではない。民間人という扱いであろう。

だが、仕事内容に尾行や張り込み、聞きこみ、調査、撮影なども含まれるため、普通の民間人がそれをやったら法律に引っ掛かるだろうが、探偵という職業の規定で、法律上それは認められている。

その点が、普通の民間人とは違うところであろう。

そのかわり、公安への届け出や、秘密の保護、個人の権利の不可侵は義務付けられているようだ。

刑事ではないけれど、普通の民間人には認められていない権利が認められ、その代わり守るべき義務もある・・・そんな感じだ。

 

 

よく漫画に出てきた「少年探偵」という立場は、少年時代の私は特に深読みすることもなく自然に受け入れていたが、大人になって「少年探偵」という「立場」を思い出すと、ふと思うことがあった。

 

少年探偵・・というのは、職業だったのだろうか。

そんな職業が認められていたのか。

 

もしそういうのが本当にあったとしても、探偵の通常業務である浮気調査、素行調査のような仕事を、子供がやれるとも思えないし、探偵を必要としている一般人が、少年探偵にそういう依頼をするとは思えない。

 

だとしたら、少年探偵というのは、あくまでも「自称」でしかなかったのだろう。

いくら漫画や小説などの中に、少年探偵という肩書(?)を持つ少年がでてきても。

 

 

もっとも、明智小五郎の配下(?)の少年探偵団は、明智をサポートする存在で、少年探偵団の団長である小林少年は明智の弟子・・という立場だった。

なので、少年探偵としての仕事では明智から給料みたいなものを貰っていたのかもしれない(?)。

だが、小林以外の少年たちは、どうだったのだろう。

明智から給料をもらっていたのか。あるいはバイト?

だが、小さい子供たちにバイトさせるというのは・・・。

こうなると、やはりボランティアみたいな立場で、余暇を利用して活動してたのだろう。

そうなると、やはり「少年探偵」というのは「自称」でしかなかったとは思う。

 

一方、鉄人28号の金田正太郎は?

漫画の中では、警視庁に顔パスで入れ、警視庁の大塚署長とはツーカーの仲であった。

少年の分際で拳銃はぶっぱなすし、車も運転する。拳銃は日本では警察官でもないかぎりは公には所持できないだろうし、車の免許も年齢的にまだとれないはず。

普通の探偵は、拳銃など持てないだろう。

そうなると、正太郎は少年探偵という「隠れ蓑」を使った、警察官の1人だったとしか思えない。

 

もし、少年探偵という肩書で、警察が関与する事件以外に、一般人からの依頼も受けていたのなら、ともかく。

 

だとしたら、浮気調査や素行調査などの一般業務もやっていなけれなならないはず。だが漫画を読む限り、正太郎が一般人からの依頼で浮気調査などをしていた形跡は・・ない。

 

彼の場合、鉄人を自由自在に操れる・・という特殊能力ゆえに、警察から特権を与えられていた・・としか思えない。

「探偵」という肩書は表向きで、実際には少年刑事だったと捉えるしかない。

そう考えれば、素行調査などの一般人からの依頼をこなしてはいなかったことへの説明にはなる。

少年刑事という職業があるとも思えないので、実際には正太郎は「例外」的な存在だったのだろう。

つまり、「少年探偵」という隠れ蓑をまとった、実質上の「例外的・少年刑事」ということで。

ただ、「例外的・少年刑事」と言う立場は、読者にも秘密にされていた・・と考えるしかない。

 

ちなみに・・・金田正太郎が実は「少年警察官」だったのだとしたら、「がきデカ」のこまわり君と同じような立場だったことに・・・なる??(笑)

まさかそんな(爆)

まあ、正太郎はこまわり君とは違って警官の制服は着てなかったので、少なくても少年警察官ではなかったのだろうけど。

 

 

 

近年の名探偵コナンや、金田一少年に関しては、私は詳しくない。

ただ、通常の探偵が行っている浮気調査などをやっているとも思えない。

関わるのは、本来刑事などが関わるであろう犯罪で、時には冒険談にもなり、そこには悪人が存在する。

 

もしも彼らが、実は浮気調査などの仕事もこなしているのだとしたら、あえて物語では取りあげていない・・というだけなのかもしれない。

 

じゃなかったら・・

 

やはり、少年探偵というのは、あくまでも「自称」ということになる。

 

そう考えないと、どうにも説明が・・・つかないのだ。

 

自称「少年探偵」が本当にリアルな犯罪捜査に関わったりしたら、その親はたまったものじゃないだろうなあ。

関わっても、それで収入が得られるわけでもなく、通学に影響だって出るだろうし。

 

 

 

 

 

 

 


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