超人ヒーローと普通の人間ヒーロー
私が子供の頃、テレビではアメリカンヒーローテレビドラマ「バットマン」が日本のゴールデンタイムに放送されてたことがあった。以前このブログで取り上げたこともある。
当時は、外国産テレビドラマは、日本のテレビのゴールデンタイムに多数放送されていた。
「奥さまは魔女」「アダムスのお化け一家」「モンキーズ」などなど。
で、その中には「バットマン」もあったというわけだ。
テレビドラマシリーズ「バットマン」を見てた当時、私はバットマンは超人なのだと思ってた。
宇宙人かサイボーグかロボットか、ミュータントか。特定はできなかったが、少なくても通常の人間ではないと思っていた。
ところが、映画でリメークされたバットマンを見てるとわかるが、バットマン本人は普通の人間なんだね。
凡人と違うのは、正体は大富豪で、その資産力を活かして作られたテクノロジーを駆使したアイテムを使いこなし、凡人ではできないような活躍をして、悪人をやっつける。
とはいえ、バットマンコスチュームの中につつまれているブルース・ウェイン本人は普通の人間である。
アイテム以外では、鍛え抜かれたボディ、パワー、身軽さ、冷静さ、知識などが武器である。
日本でもしこういうヒーローが描かれる場合、そのヒーローは宇宙人だったり、サイボーグだったり、エスパーだったりするのではないか。
もちろん、アメリカでも普通の人間ではないヒーローもいる。
例えばスーパーマンなどは宇宙人だし、キャプテンアメリカやハルク、スパイダーマンなどはミュータント。
でも、バットマンは、普通の人間なのだ。
なので、バットマンスーツを着てない時にピストルで撃たれたら死んでしまうだろう。
また、いくらバットマンの正体ブルース・ウェインが鍛え抜かれたボディを持って、強いとはいっても、スーツを着てない時にK1や少林寺や空手のチャンピオン相手でも、勝てるだろうか。
また、敵がもし宇宙人だったりサイボーグだったりしたら、仮にスーツを着てたとしても勝てるだろうか。
くどいようだが、ウェイン自身は普通の生身の人間なのだから。
このへんの心配は、そのヒーローがどんな敵と戦うかによって違ってくる。
生身の人間であるバットマンが、いくらテクノロジーの進んだアイテムやスーツや車を持ってても、相手が常人ではないエスパーだったり、宇宙人だったり、強いサイボーグやロボットや巨大怪獣だったら、勝てないかもしれない。
だだ、バットマンが戦う相手は、人間だ。生身の、悪い人間だ。
けっしてスーパーマンやアベンジャーズが戦う相手とは違う。
だから生身でもいいのだろうね。
ヒーローの設定をどういう設定にするか。
生身の人間にするか、サイボーグにするか、ミュータントにするか、宇宙人にするか・・・、それは、そのヒーローをどういう敵と戦わせるかという点で変わってくる。つまりその物語の設定を創作する時点で変わってくるのだろう。
バットマンの敵は、日常の我々の世界に潜む悪人なのだ。
ある意味、警察みたいな存在か。
日本でバットマンのような生身の人間ヒーローと言ったら誰だろう。
黎明期のヒーロー月光仮面は生身の人間っぽかったが、人間離れしたジャンプ力を持ってたし、ちょっとした短い瞬間移動みたいなこともできた・・・と思う。
復刻DVDでは、そんなシーンはあった。
私的に言えば、以前このブログで書いたように月光仮面は「謎の人」という、ある意味最強の種族。なので、常人扱いはできない。
ウルトラマンは宇宙人だし、仮面ライダーはサイボーグ。
そうなると、古いヒーローでは怪傑ハリマオあたりで、古いアニメでは忍者あたりか。
このへんは生身だったと思う。
近年のヒーローで生身というと誰だろう。
すぐには思いつかない。
月光仮面が戦う相手は、生身の「悪い人間」だったし、怪傑ハリマオが戦う相手も生身の「悪い人間」だった。
忍者が戦う相手は、剣豪や忍者であり、生身だった。
もっとも、「仮面の忍者赤影」は怪獣と戦ったりもしたし、月光仮面にしても大きな怪獣と戦う話はあったけれど・・。
ウルトラマンが戦う相手は宇宙人だったり怪獣であった。
ライダーが戦う相手は、サイボーグ怪人だったはず。
だから、どういう敵と戦うかによって、主人公の設定は変わってくるのだろう。
もしも連載やシリーズの途中で、てこ入れなどのために、戦う敵がそれまでとは違う「人類以上の存在」になったら、それこそ主人公の設定や強さを変えなきゃならなくなるのだろう。
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