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超人ヒーローと普通の人間ヒーロー

2024年10月01日 | 漫画・アニメ、そして特撮

超人ヒーローと普通の人間ヒーロー


 


私が子供の頃、テレビではアメリカンヒーローテレビドラマ「バットマン」が日本のゴールデンタイムに放送されてたことがあった。以前このブログで取り上げたこともある。


 


当時は、外国産テレビドラマは、日本のテレビのゴールデンタイムに多数放送されていた。


「奥さまは魔女」「アダムスのお化け一家」「モンキーズ」などなど。


で、その中には「バットマン」もあったというわけだ。


 


テレビドラマシリーズ「バットマン」を見てた当時、私はバットマンは超人なのだと思ってた。


宇宙人かサイボーグかロボットか、ミュータントか。特定はできなかったが、少なくても通常の人間ではないと思っていた。


 


ところが、映画でリメークされたバットマンを見てるとわかるが、バットマン本人は普通の人間なんだね。


凡人と違うのは、正体は大富豪で、その資産力を活かして作られたテクノロジーを駆使したアイテムを使いこなし、凡人ではできないような活躍をして、悪人をやっつける。


とはいえ、バットマンコスチュームの中につつまれているブルース・ウェイン本人は普通の人間である。


 


アイテム以外では、鍛え抜かれたボディ、パワー、身軽さ、冷静さ、知識などが武器である。


 


日本でもしこういうヒーローが描かれる場合、そのヒーローは宇宙人だったり、サイボーグだったり、エスパーだったりするのではないか。


 


もちろん、アメリカでも普通の人間ではないヒーローもいる。


例えばスーパーマンなどは宇宙人だし、キャプテンアメリカやハルク、スパイダーマンなどはミュータント。


でも、バットマンは、普通の人間なのだ。


なので、バットマンスーツを着てない時にピストルで撃たれたら死んでしまうだろう。


また、いくらバットマンの正体ブルース・ウェインが鍛え抜かれたボディを持って、強いとはいっても、スーツを着てない時にK1や少林寺や空手のチャンピオン相手でも、勝てるだろうか。


また、敵がもし宇宙人だったりサイボーグだったりしたら、仮にスーツを着てたとしても勝てるだろうか。


くどいようだが、ウェイン自身は普通の生身の人間なのだから。


 


 


このへんの心配は、そのヒーローがどんな敵と戦うかによって違ってくる。


 


生身の人間であるバットマンが、いくらテクノロジーの進んだアイテムやスーツや車を持ってても、相手が常人ではないエスパーだったり、宇宙人だったり、強いサイボーグやロボットや巨大怪獣だったら、勝てないかもしれない。


だだ、バットマンが戦う相手は、人間だ。生身の、悪い人間だ。


けっしてスーパーマンやアベンジャーズが戦う相手とは違う。


だから生身でもいいのだろうね。


 


ヒーローの設定をどういう設定にするか。


生身の人間にするか、サイボーグにするか、ミュータントにするか、宇宙人にするか・・・、それは、そのヒーローをどういう敵と戦わせるかという点で変わってくる。つまりその物語の設定を創作する時点で変わってくるのだろう。


 


バットマンの敵は、日常の我々の世界に潜む悪人なのだ。


ある意味、警察みたいな存在か。


 


日本でバットマンのような生身の人間ヒーローと言ったら誰だろう。


 


黎明期のヒーロー月光仮面は生身の人間っぽかったが、人間離れしたジャンプ力を持ってたし、ちょっとした短い瞬間移動みたいなこともできた・・・と思う。


復刻DVDでは、そんなシーンはあった。


私的に言えば、以前このブログで書いたように月光仮面は「謎の人」という、ある意味最強の種族。なので、常人扱いはできない。


 


ウルトラマンは宇宙人だし、仮面ライダーはサイボーグ。


 


そうなると、古いヒーローでは怪傑ハリマオあたりで、古いアニメでは忍者あたりか。


このへんは生身だったと思う。


近年のヒーローで生身というと誰だろう。


すぐには思いつかない。


 


月光仮面が戦う相手は、生身の「悪い人間」だったし、怪傑ハリマオが戦う相手も生身の「悪い人間」だった。


忍者が戦う相手は、剣豪や忍者であり、生身だった。


もっとも、「仮面の忍者赤影」は怪獣と戦ったりもしたし、月光仮面にしても大きな怪獣と戦う話はあったけれど・・。


 


ウルトラマンが戦う相手は宇宙人だったり怪獣であった。


ライダーが戦う相手は、サイボーグ怪人だったはず。


 


だから、どういう敵と戦うかによって、主人公の設定は変わってくるのだろう。


 


もしも連載やシリーズの途中で、てこ入れなどのために、戦う敵がそれまでとは違う「人類以上の存在」になったら、それこそ主人公の設定や強さを変えなきゃならなくなるのだろう。


 


 


 


 


 


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