今回紹介するのは、高湯温泉吾妻屋の内風呂である。
基本的には露天と同じ泉質なのかな。
少なくても、色は同系で、乳白色。しかも、あざやか。
非常に感じのいい泉質である。いかにも肌が入浴後にすべすべしそうな泉質。
温度は高め。なので、寒い時期に入るには、ぴったりだろう。
泉質からいって、いつまでも入っていたくなるに違いない。
私が行ったのは夏の暑い時期だったので、何度も湯から出たり入ったりして、体を冷まし冷まししないとダメだった。ちょっと浸かってすぐに風呂を上がってしまうのはもったいなかったから、何度も体を冷まして入りなおした。
洗い場は2人分なので、もしも大人数が入ったら、洗い場を使うための待ち時間は長いかも。
実はこの宿を予約する時、福島の別の宿もチェックしていた私。
その「別の宿」もまた山奥にある。
だが、あの震災以来、その「別の宿」に行くバスは土日しか走っていないという。
こんなところにも、まだ震災の後遺症は残っているのだ。
私が泊まった吾妻屋に行くバスは、土日だけでなく平日も動いていたが・・。
まあ、山を登ってゆく道は、舗装されてはいたものの、道幅が狭く、場所によってはバスが通るとギリギリな気がした。
土日しかバスが走っていない・・という別宿への道には、より慎重にならねばならない個所があるんだろう。
震災の後ということを考えれば、仕方のないことかもしれない。
それほどの大震災だったしね・・。
宿に着いて、宿の前を通る道を見てみると、けっこう交通量は多い。
特にバイクが多かった。
クネクネとした峠道だし、途中見晴らしのいい場所もあるし、バイクで走るには格好のコースなんだろう。
そういえば・・・この宿に来る途中、福島では思ったよりもセミが少ないと感じた。
もちろん、山の中だし、鳴いていないことはない。
だが、思ったほどではなかった。
むしろ、東京の方が鳴いているような気がした。
私の住んでる場所は、家が密集しているエリアだが、それでもビルなどの合間に木はある。
この夏もまた例年のごとく、ビルの合間の木からは、相当元気にセミが鳴き誇って(?)いた。
だが・・
夏に、地方の宿に旅行すると、山の木々からは、圧倒されるぐらいのセミの鳴き声がするもんだが、この時福島に行った時は、思ったより少なかった。
町にも、山にも。
気のせいだろうか。
きっと・・・たまたまなんだろうね。そう思っておこう。
↑ 右手に見えている白い建物が、吾妻屋。
宿の前を、ごらんの通りの舗装された山道がくねくねと走っている。
この地点は、けっこう、山の上の方だ。