このシリーズは私は元々は知らなかった。
レンタルビデオ屋で、何か心霊モノのDVDを探していて、主だったものは見てしまって、新たに何か面白い心霊シリーズは無いものか・・・と思い、何気に手にとって借りてみたのが、このシリーズを知るきっかけだった。
で、見始めたら・・・
これが、強力に面白い!
今ではすっかりこのシリーズにはまってしまっている。
これは一応、心霊ドキュメント作品であり、再現ドラマや、ホラードラマではない。
あくまでも、心霊スポットと呼ばれる場所にメンバーが潜入し、そこで何が起きるか、どんなものが撮れるかを検証した作品。
だが、このシリーズは、単なる潜入レポートなだけではない。
その潜入の仕方が・・・なんていうか、罰あたりであり、おバカでもあり、命知らずでもある。
心霊モノであるのは間違いないのだが、怖いと同時に笑える作品でもある。
これは・・心霊バラエティみたいなノリもある。
怖いと同時に笑え、罰あたりぶりにハラハラもする・・それはなぜか。
なにせ・・
例えば・・
女の幽霊が出ると言われている廃墟ロープウェイに深夜に忍び込み、居るか居ないか分からない女幽霊に向かって「愛の告白」をしたり。
廃墟に忍び込んで、魔法陣を描いて、悪魔召喚の儀式をしたり。
霊が巣食うと言われる場所で、居るか居ないか分からない幽霊に、ブリーフ一丁の姿で「とりついてみろ!」と叫んでヘンな踊り(?)をしたり。
樹海に行って、呪術中であろう「藁人形」を拾ってきて、それをメンバーの一員にしたり、その藁人形を氷漬けにしたり。(この時は、それを中心になって行ったメンバー2人が胸の骨を折る・・という事件が実際にあった)
録音された「霊の声」を集めて、どれとどれが同じ「声」かという、神経衰弱ならぬ「心霊衰弱」をしたり。
霊が必ず現れる部屋にこもって、暗闇の中で執筆活動をしたり。
発光体がうごめいている部屋で、寝たり。
いるかいないか分からない霊に向かって「出演交渉」をしたり。
いわくつきの場所で、ラップ口調で、こっくりさんをやったり。
その他、このスタッフたちの手口は色々ある。
見てて「いくらなんでも、そんな罰あたりなことして大丈夫か?」と心配したりするぐらいだ。
その手口があまりに無謀で、なおかつおバカでもあるので、笑えてしまうのだ。
だが、それを心霊スポットに潜入して、深夜に実践してる「怖さ」もある。
また、実際にオーブや、発光体や「霊の声」は撮れていたりするから、恐ろしい。
特に、正体不明の生き物のような「黒い影」が廃墟を移動するのをとらえた映像は、かなり怖かった。
これは、心霊スポットに潜入して、霊を「挑発」しておびきよせ、それを映像や音声で捉える・・・そういう目的の作品なのだ。
なので、霊に向かって失礼なことをしているのは間違いないわけで、だからこそ「挑発して召喚する」わけである。
はっきりいって、こんなことをされたら、霊だって怒るだろうし、何より霊にとっては迷惑であろう。
おちょくっていると捉えてもおかしくないから。
世の中には色んな心霊ものはあるが、こんなスタンスで霊に向かう作品は、他に見たことがない。
作品中、「定番」となった、心霊スポットでギンティさんの「白いブリーフ姿になって、変な踊りを踊る姿」や、力也さんがチープなかぶり物を装着して、安っぽいヒーローの格好で心霊スポットでバカげたことをする姿は、見ててハラハラするだけでなく、笑えてもしまう。
このシリーズは、劇場公開の映画作品ではあるのだが、かなり人気があるらしく、何本も製作されている。
上映館の観客動員記録をうちたてたほどだ。
こういう心霊作品、他にあまり無いし、実際に面白いので、人気があるのだろう。
じゃなかったら、こんなに何本も製作されたりしないだろう。
私にとっては、稲川淳二作品と双璧をなすぐらい、お気に入りのシリーズだ。
とりあえず・・
毎回お馴染みのメンバーが出演しているが、こういうことをして、何か日常の生活に悪影響が出ていないことを祈るばかりだ。
でも、申し訳ないけど、見てる分には・・・・面白い。
しかも、かなり。
次回作も、期待しています。
なんだかんだで(笑)。
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