時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

遠ざかる偉人

2024年09月09日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)
パリ五輪のビーチバレーで、試合が白熱し、両チームの選手が一触即発になった時に、五輪スタッフが機転を利かせて、ジョン・レノンの「イマジン」をBGMで流したら、観客席がみなイマジンを合唱し、両チームの選手同士が怒りの矛を収め、やがては双方笑顔になったシーンがあった。
これなど、パリ五輪のハイライトシーンのひとつとして記憶されてゆくだろう。

もちろんイマジンはジョン・レノンが平和を願って作った名曲。
そして、今では五輪の開会式に流される定番曲になっており、そこには五輪の本来の精神があるとされている。

こういう流れを見てると、ビートルズファンの私としては嬉しいことではある。
と同時に、ジョン・レノンはますます偉人化されていってるなあとも思う。

レノンは平和を願った活動家であったのは確かだけど、レノンにはけっこうハチャメチャな面もあった。
私はレノンは大好きだけと、あまりに偉人化され過ぎていくのには、ちょっと複雑な気持ちもある。

レノンファンとしては、平和活動家のレノンも好きだが、ワルガキだったりハチャメチャだったりした側面もひっくるめて好きだから、余計に複雑な気持ちにもなる。そういう面も含めて好きだから。

あまりに偉人化させすぎないでほしいかなあと。
そうすることで、レノンの本来の人物像は、ぼやけて後世に伝えられていくのではないかと。
なにより、偉人化されればされるほど、レノンが遠ざかっていくように思えて。


こういう流れを見てると、これまで歴史上で偉人とされてる人にも、こういう流れはあったのだろうなと思う。
あまりに偉人化されすぎてしまうと、その人物の実像はますますぼやけていってしまうと思う。
人間には色んな面があると思うし、あまりにその人の1面ばかりが語られるようになって、どんどん実像から遠ざかっていったのではないか。

野口英世、坂本龍馬、織田信長、源義経、その他たくさんの人物が。


レノンも、そうやって遠ざかる人物像で、未来に語り継がれていくのだろうか。今後。






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