かつてイーグルスと並んで、アメリカの゙ウエスト・コーストロックのトップバンドだったのが、ドゥービーブラザーズ。両者はまさに甲乙つけがたい両横綱パンドだった。
当時ウエストコーストロックといえば大人気で、ウエストコーストのアウトドアなライフスタイルも雑誌「ポパイ」などの影響で日本でもおおいにもてはやされていた。
巷ではウエストコーストロックを語る時は、「あなたはイーグルス派?それともドゥービー派?」と言われたものだった。
私はどちらも大好きだった。強いてあげれば、イーグルスのアルバムは全部持ってた一方、ドゥービーは持ってないアルバムもあったので、6対4くらいの割合でイーグルス寄りだったのかもしれない。
だがドゥービー好きも本物で、ドゥービーの来日公演には熱狂した。
特にギタリストジェフ・バクスターが椅子に座ってエレキを弾いてる姿は斬新に思えた。
普通、エレキギタリストはスタンディングで演奏するものだが、ジェフはロックバンドの中で椅子に座って弾いてたものだから、かえって目立ってた(笑)。
ある意味、それは彼のセルフプロデュースだったのかもしれない。
こういう目立ち方もあるんだなと思った。
ドゥービーズといえば、「リッスントゥザミュージック」や、「ロングトレインランニング」や、「ある愚か者の場合」、などの曲が代表曲にあげられるが、もちろんそれ以外にも良い曲は多い。
今回取り上げる「ナチュラルシング」という曲は、私がドゥービーに惚れ込むきっかけになった名作アルバム「キャプテンアンドミー」に収められてた曲。
このアルバムはドゥービーのアルバムの中でも1位2位を争う名盤とされている。
このアルバムの恐ろしい‥‥というか、凄いところは、まず1曲目にこの曲「ナチュラルシング」というキャッチーな曲が出てきたと思ったら、続く2曲目には、あの必殺「ロングトレインランニング」が出てくること。
だが、爆発するドゥービーは、こんなもんじゃ収まらず、更に3曲目には強力な「チャイナグローブ」が出てくるときたもんだ!
後にどれも彼らの看板曲になった曲ではないか。
もうこの怒涛のキラーナンバーの連発によって、リスナーとしてはこのアルバムには心を鷲掴みされまくりっぱなしだった。
他の曲も粒ぞろいで、彼らの音楽性の幅を見せつける仕上がりのアルバムになっていた。
ドゥービーは前期と後期では、まるで別のバンドのように音楽性に違いがあった。
前期は、トム・ジョンストンのカラーが強いロックバンドだったが、後期はマイク・マクドナルドの色が濃いAOR系のオシャレなポップバンドというイメージがあった。
創設メンバーであるパトリック・シモンズが残ってる限り、私にとってはドゥービー・ブラザーズはドゥービー・ブラザーズであり続けた。
私は後期も嫌いではなかったが、ドゥービーらしさという意味では前期の方が好きだったなあ。
なんというか、前期のドゥービーは、爆発力と疾走感がたまらなかった。
その快感は、このアルバム「キャプテンアンドミー」にはよく出ていたと思う。爆発力と疾走感と、ノリノリのリズム、見事なコーラスワーク、ここに極まれリ!という感じだった。
このアルバムを聴くと、ドゥービーがイーグルスと人気を2分していたのはわかると思う。それほど、ウエストコーストロックの頂点だったのだ。
日本では、やがてイーグルスに水を開けられたような印象があったが、それはイーグルスには「ならず者」とか「ホテルカリフォルニア」のような日本人好みの曲があったからなのかなあ。
だが、どっこい!
ドゥービーは正真正銘、イーグルスと共にウエストコーストロックの頂点だったのは事実。
あの時代をリアルタイムで見ていたからこそ、私はそう思っている。
私の中で、それは揺るがない。
ちなみに、このアルバムに入っている超有名曲のひとつも改めて紹介しておこう。
どうです?聴いたことあるでしょう?
イーグルスと人気を2分したのはダテではないのです。
もう、最高としか言えないし、他の言葉が見つからない。 こちら↓
私もイーグルスの方がよく聴きました。アルバムを買うほどはどちらも無いけど、イーグルスが来日したら行きたいなあ。
いいバンドでした。
一世風靡したハンドでした。
マイケルマクドナルドの声は特徴あるからわかりやすかったですよね。
マイケルマクドナルドが加入してから、ドゥービー・ブラザーズは音楽性が変わってしまいましたが、私はやはり初期のドゥービーの方が好きでした。ロックな感じがしましたし。
イーグルスは、来日するたびに見に行ってました。また来日公演見たいけど、リーダー格のグレン・フライが亡くなってしまいましたからね・・。グレンの訃報を聞いた時は本当に悲しかったです。