時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

東京から見える大山

2020年01月23日 | 

晴れた日などは、東京からでも富士山が見える。昔だけでなく、今でも。

で、東京から富士山を見ると、富士山のふもと方面は見えない。というのは、富士山の手前には丹沢の山々が連なっているからだ。

つまり、丹沢の山々に、富士山は下半身が隠されているのだ。

 

で、富士山の下半身を隠す丹沢の山々なのだが、その一番海側の端に、ちょっと個性のある姿の山が見える。

そう、東京から富士山を見た場合、富士山の手前にある山々の一番左側に見える山だ。

それは大山。

 

この山は、私にとっていつも目立つ山でありつづけた。

単に富士山の下半身を隠している山々の一つ・・とみなしてしまうには、その外観に存在感があって。

富士山はきれいだし、目立つけど、この山もどうも気になる・・と、いつも思っていた。

 

形は、ちょっとピラミッドにも似た三角形っぽい。なだらかな三角形。

てっぺんの部分が、遠景でみると少し尖ってみえる山。

 

海方面、平野方面に伸びる斜面の傾斜がきれいで。

 

私が昔小田急線沿線に住んでいた時は、都心にいるよりもはるかに近く見えたが、都心からで見ても、その形はきれいだ。まあ、晴れてる時じゃないと見れないが。

 

この大山、私は小田急線沿線に住んでいた頃、行ったことがあった。

小田急線を使って行くには、小田急線に乗って伊勢原駅で降り、そこからバスで大山に向かうことになる。

 

大山は昔から山岳信仰の対象であり、昔も今も、ある意味「畏怖」を持って、特に地元の人たちから親しまれてきているようだ。

頂上には大山阿夫利神社がある。だが、私はそこまで行ったことはない。

この神社、「あぶりじんじゃ」と読む。

大山は別名「雨降り山(あふりやま)」とも呼ばれているが、阿夫利神社という名前は、それに由来するのだろう。

ふもとからはケーブルカーで上のほうまで登っていける。

日帰りなどで気軽に訪れることのできる観光地である。

 

私が大山に行ったのは今からけっこう前。なので、細かいところは忘れてしまっているが、大山には石段のまわりにお店がたくさん建ち並んでいたと思う。

豆腐が名物で、確か豆腐を「自分用のお土産」に買って帰った覚えがある。

 

大山のふもとに着いて、土産物屋が並ぶ道に入った時、それまでの行程とは一気に違う雰囲気になったのを覚えている。

それまでは単なる通勤圏内っぽい雰囲気だったのが、その道に入った瞬間、一気に旅先に来たような気分になった。

そう、一気に旅気分になれたのだった。

 

小田急線沿線に住んでる者だけでなく、都心(特に23区内)に住んでる者にとって大山は、距離的には「日帰り」できる場所だと思う。

だが、その土産物屋の道に入った瞬間、このまま1泊ぐらいしたいな・・などと思ってしまった。

だが、よく考えると、1泊旅行で来るには、やはり都心から来るには近すぎる感もあるわけで。

 

 

そういう意味では、微妙な距離ではある。ある意味、中途半端に遠く、中途半端に近い・・とでも言うか、「1泊だと近すぎるが、日帰りだとちょっと遠い」・・・そんな感じか。

 

そういえば、東海道新幹線に乗って関西方面に向かう時も、この大山がだんだん近づいてくるのが見える。

以前にも書いたことだが、私が東海道新幹線で東京から関西方面に向かう時、乗車前に買った駅弁を食べるのにちょうどいい頃合いなのが、この大山が見えてくるあたりだ。

東京からそれなりに離れ、目的地(例えば大阪や名古屋など)まではまだしばらくある・・・そんな位置が、この大山あたり。しかも、このタイミングで食べ始めると、じっくり食べてる途中で富士山がだいぶ近くに見えてくる。

富士山を見ながら食べる駅弁は、なかなかオツなもの。

ある意味、富士山の姿だって、おかずのひとつみたいなもの(??)。

そういう意味じゃ、私が東海道新幹線に乗った時は、この大山はひとつの目印みたいな存在でもあるし、大事な存在でもある(笑)。

 

大山に私が行った時は、私は日帰りで帰ったが、帰りしなに「いつかこの大山には1泊で来てみてもいいかな」などと思ったもんだが、あいにくそれはまだ実現してはいない。

ちなみに、伊勢原のすぐ近くの鶴巻温泉には昔1泊で旅行したことがある。

なので、鶴巻温泉に1泊で行ったことがある私なら、伊勢原に・・というか、大山に1泊で旅行してもおかしくはない。

 

鶴巻温泉には学生時代の友人たちと行ったのだが、その時は新宿から小田急線に乗り、一回鶴巻温泉駅はやりすごし、一気に江の島まで行った。その後、その時一緒に行った友人の奥さんがバイトしてた店があった秦野に行き、そしてその後鶴巻温泉に行き、予約しておいた宿に泊ったのだった。

鶴巻温泉駅に降り立った時、「いやあ渋い旅先だよなあ」などと思ったものだ。

なんか、穴場に旅してるようで、妙に顔がほころんだことを覚えている。

ある意味「通ぶった」気になったのかもしれない。

実際、東京に住んでる人にとっては、日帰りでも行ける温泉地なので、「泊り」となると穴場だと思う。

鶴巻温泉で泊った翌日、近くの公民館みたいな場所で時間をつぶしたのを覚えている。夏で暑かったせいか、外を出歩く人はあまりいなくて、冷房の効いてた公民館に、人は集まっていた。年配の人たちが多かった。

その頃はまだ学生気分が抜けきらぬ年代の私だったが、公民館の中で年配の人たちと一緒にいると、一気に自分も老けたような気にもなった(笑)。

この地に旅する人は、こういう場所に皆集まっているんだな・・と思った。

 

 

この記事で出てきた地名「伊勢原」も、「鶴巻温泉」も、「秦野」も、小田急線で移動すればすぐの距離だ。

なので、今思えば、その時に大山で宿をとってもよかったかもしれない。

 

ともあれ、大山。

それは今でも昔と変わらぬきれいな稜線を見せてくれている。

きっと昔の人も、見ていたことだろう。

 

東京方面から富士山方面を見て、富士山の手前に横に連なる丹沢の連山の一番はしっこに見える、きれいな稜線の大山の姿に惹かれる方は、一度行っておいて損はないと思う。

穴場ではあると思う。

かなりお手軽な旅先だ。だから、旅のスケジュールは、1泊で行くなら、さほどきついスケジュールではないはず。

とはいえ、行きも帰りも小田急線を使うなら、始発駅である新宿から行く「行き」はともかく、新宿方面に戻る「帰り」は途中駅からの乗車になるし、普通の通勤電車に乗ることになる。新宿にはそれなりの時間もかかるので、「旅行」として行くのなら、ロマンスカーの指定席をとっておいたほうが確実に座れるし、旅としては無難かもしれない。

ロマンスカーは伊勢原駅には停車しない場合が多いみたいなので、その場合はロマンスカーの停まる駅まで通常電車で行き、そこて降りてロマンスカーに乗り替える、、ということで。

 

 

 

 


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