涙雨と、涼感

先日、中学時代の同級生の奥さんが亡くなった・・・ということで、通夜に行ってきた。

本来、まだ亡くなるような年代ではない。

若すぎる。


奥さんのことは実は私はよく知らなかったのだが、おそらく世代的に私に近いはず。

旦那さん・・つまり私の同級生だが・・この年齢で奥さんが亡くなるなんて、悲しいだろうなあ。

人生はまだまだあるのだ。


本来、まだまだこれから共に人生を歩んでいくはずだっただろうに。


ここ数日、酷暑が影をひそめ、一気に秋らしくなり、涼しい。
礼服は私は冬物しか持ってなかったので、気候的には助かった。


葬場は混んでいたし、かなり蒸していた。

その同級生と会うのは２年前の同窓会以来だった。

顔を合わせたのは、焼香の時の短い時間だけだったが、私の顔を見たら嬉しそうにニコッと笑ってみせた同級生。

本来悲しいであろうに。

でも、悲しみの中でのその一瞬の笑顔を見て、「来て良かった」としみじみ思った。

この日は、一日雨が降っていたが、おそらくその奥さんが、涙雨と共に涼しさを運び、礼服を着る人に配慮してくれたのではないだろうか。

きっと・・。