「むかし軍人いま官僚」という揶揄がありますね。
戦前は軍人が傍若無人の振舞いだったけど、
戦後は官僚に変わってきている…って感じです。
しかし、
自分はちょっと、それは違うんではないかと思います。
戦争中は確かにそうかもしれません。
平たくいえば戦争が国家政策の中心なのですからね、
むしろ当然なことかもしれません。
でも、あのダラダラ続けた日中戦争や、
勝つことなんて100パーセント無理だった太平洋戦争といった、
あの暴走を止められなかったのは、
「陸軍省」や「海軍省」といった「軍事官僚」の責任が、
大いに大いにあると思っておりますのです。
で、ありますゆえに、
「むかし官僚、いまも官僚」
ってな感じだと思うのです。
さて、話は変わって現在の「コロナ危機」。
30万円給付や一律給付に反対していたのは、
どうやら財務省みたいですね。
省庁の特徴として「前例がない」からやらない、
あるいは「できない」っていうのがありますね。
今回もそういった意識が基盤となっているのではないでしょうか?
しかししかし、よくよく考えていただきたい。
今回の「パンデミック」は感染拡大も大問題なのですが、
その影響によって「人の動きそのもの」が停止してしまった異常事態。
これはあの戦争以来、
ホントに初めてのことなのではないでしょうか。
つまり、初めての事態なのですから、
それだけ未来予測も全くの不透明になるし、
それだけ人々の不安も大きくなるものです。
そのような状態が「今そこにある危機」として現実化しているのに、
「前例がない」という考え方自体、
狂った意識としか思えませんね。
「前例がない」からこそ、
政治や経済が混乱や混迷しているのですから…
そういう人たちが国家の「未来」を造っていると思うと、
不安で不安でなりません。
「未来を語れない」「未来を語ろうとしない」人たちが、
「未来を造ろうとしている」というブラックジョーク。
結局「頭のいい人」ではなく、
「暗記」という「特技」によって、
テストの点数が高かっただけの人たちが、
ただ集まっているようにしか見えません。
批判を覚悟で申しますが、
「暗記」は数ある「特技」の中の一つだと思っております。
高校受験大学受験のシステムを見る限り、
その「特技」という「一芸」に秀でた人たちを、
率先して選んでいるような気がします。
「特技」を生かすも殺すもその人次第ですが、
同じ「特技」だけを集めた集団・組織というものは、
同じ「特技」しかないゆえに、
機能不全を起こしやすいのではないでしょうか。
今回は「暗記」という「特技」の集団・組織ですから、
それ以外の「特技」を必要とする事態になった場合、
正常に機能しなくなってしまうのではないでしょうか。
なんか、省庁の不祥事を見聞きするたびに、
このような思いが浮かんでくるのであります。
以上、放送大学という五流大学を卒業した、
下級国民の感想文でした。