半年後の真夜中の3時・・・・。
寝室にAさんの着信音が鳴り響きました・・・・・・。
「・・・・Aからだ・・・!!」
着信音を聞いたSさんは慌てて携帯を手に取り、通話ボタンを押しました・・・・。
「もしもし!!!・・・Aちゃん!!!」
電話の相手はAさんの旦那さんでした・・・。
かなり緊迫した状況らしく、すぐに家に来てほしいという内容でした・・・。
Sさんは嫌な予感がしたそうです・・。
Sさんは旦那さんのTさんを連れ、Aさんのマンションへ急行しました・・・。
チャイムを鳴らすとAさんの旦那さんがドアを開けてくれました・・。
まず驚いたのは、Aさんの姿でした・・・。
やせ細り、ほとんど骨と皮になったAさん・・・・。
同じく、疲れ果て、顔色の悪いDさん(Aさんの旦那さん)・・・。
Sさん夫婦は、何かが起こったのだと察しました・・・。
「・・・何があったの・・・・。」
充血した目のDさんが、ポツリポツリと話し始めました・・・・。
最後にSさん達に会って、1ヶ月を過ぎたあたりから・・・・・・・
毎晩寝室の隅にハッキリと「女の人」が見えたそうです・・・・。
「・・・カエシテ・・・・カエシテ・・・・・」
泣き声に混ざり聞こえてきた言葉でした・・・。
その事をAさんから聞きましたが、Dさんは信じられなかったそうです・・・・。
思い起こせば、Aさんはその頃から徐々に体調を崩してきました・・・。
日に日に弱ってゆくAさん・・・。
たまりかねたDさんは、知人に頼み、その道で有名な「ユタ」を
紹介して貰いました・・・・。
「・・・・生きている・・・「女性」・・・・?・・・このままでは奥さんは死ぬよ。」
会った瞬間に言われたそうです・・・・。
半信半疑だったDさんは鳥肌が立ちました・・・・。
「ユタ」の話では、「女性」は日によって、笑ったり、泣いたりするそうです・・・。
DさんがAさんに気を使って、優しくしたり、心を傾けている時・・・・。
「女性」が泣くそうです・・・・・・。
逆に・・・
Aさんと口論になった時、Aさんが体調が悪くなる時・・・・・・。
「女性」は腹を抱えて笑うそうです・・・・。
Dさんは酷くショックを受けたそうです・・・・。
「・・・・・・「黒い痣」・・・・・心あたりはないか?」
息を呑みました・・・・・。
しかし・・・・
いくら思い返しても、Dさんには覚えはありません・・・・。
酒癖が悪く、母やDさんに手を上げる父・・・・。
複雑な環境で育ってきたDさんは、「理想の家庭」というものを
強く思い描いてきました・・・・。
当然の如く、浮気は一度もした事はありません・・・・。
「ユタ」に礼を言い、その日は帰りました・・・・。
そして・・・
今日・・・Aさんに異変が現れました・・・・。
「ギャはははははは・・・・・・・・・」
おぞましい笑い声だったそうです・・・・。
飛び起きたDさんは・・・
恐怖で凍りつきました・・・・・。
部屋の隅で・・・・・・
顔は泣きながら・・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/54/3eed078400152ff3a5b479ff9a430977.jpg)
笑い転げるAさんを見つけたからです・・・・・・。
Dさんは、慌ててAさんをゆすり起こしたそうです・・・・・・。
目を覚ましたAさんは・・・・・
泣きじゃくりながら・・・・
別れてほしいとDさんへ懇願しました・・・・・・。
突然のことで困惑したDさんは、Sさんへ助けを求めました・・・・。
その後、何度も話し合いを重ねましたが・・・・
夫婦は別居・・・・
籍はそのままで、Aさんはしばらく実家で暮らすことになりました・・・・・。
それから3年後・・・・・・・
元のように元気になったAさんから連絡があり、
いつものCafeでお茶をする事になりました。
妊娠5ヶ月目。
Dさんとの子供です。
1年前にまた夫婦で暮らすことになり、幸せな毎日を送っているそうです。
気を使っているSさんを察してか、
「引っ越したら、見なくなったよ。」
と、Aさんは笑顔で言い、本当に幸せいっぱいだったそうです。
後日談・・・・・・・。
「黒い痣」
別居したことに納得のいかないDさんは、
それから何度も「ユタ」に会いに行きました・・・。
2回・・・3回・・・・・
通うごとに全貌が見えてきました・・・・・。
Aさんを襲った「女性」は生霊・・・・。
かなりの念が罹っていたそうです・・・・。
「黒い痣」
Dさんは、探し続けていました・・・・・。
「・・・・・この「女性」は・・・・・死に掛けているね・・・・・。」
ある日、「ユタ」が言ったそうです・・・・・。
数ヶ月後・・・・。
会社の健康診断で、Dさんの部下が検査に掛かりました・・・・。
「皮膚癌」
公私共に、長年Dさんを支えてきた、Dさんの右腕とも呼ばれる存在・・・・・。
幸い発見が早く、命には別状はないのですが、暫く入院することに・・・・・。
お見舞いに来たDさんに「部下」は甘えた声で言いました・・・・・・・・。
「みんなで行った温泉で気が付かなかったんですかぁ~・・・・!!!!」
社内旅行で行った温泉・・・・・・・。
「?・・・・いや・・・・何をだよ?」
「これを見てくださいよぉ~!!摘出する前に記念写真撮ったんですよぉ~!!!」
Dさんの顔が青ざめました・・・・・・。
「黒い痣」の写真・・・・・・・・・・。
Dさんの右腕は・・・・・
紛れもなく「男性」でした・・・・
「せっかく余興でAYUのコスプレする予定だったのにぃ~!!
傷物になっちゃったよぉ~!!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/a8/567315599f6e78bef10df5ef1f1294f5.jpg)
ヒーーーーーーーハーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!
眠い・・・・・・・・・・
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