小沢一郎について、何をしたいのかわからないと評する人がいる。
その理由は、小沢一郎はかつて、市場主義に基づく国づくりをすべきだとの主張を日本改造論で言っていたはずである。ところが、近年の主張は、福祉国家を目指すべきだとの主張である。これは一貫性がないと言うのが、小沢一郎は何をしたいのかわからないと主張する方々の論旨である。
一見正しいように見えるが、これは、小沢一郎が目指しているものを見誤っているために起きる批判であ。小沢一郎が目指しているのは、【二大政党による政権交代により、日本国の政治を常時活性化し得る政治的枠組み】の構築である。
したがって、小沢一郎が目指すのは、政権交代の軸となる政党の育成であり、自己の思想信条に合致した政党を大きくすることではないといえる。
つまり、大きな政府論が優勢な時は小さな政府を目指す政党を大きくする努力をするし、小さな政府論が優勢な時は、大きな政府を目指す政党を大きくする努力をする。ということである。
この、小沢一郎が目指す政治構造像を理解できないと、小沢一郎は政局のみ、小沢一郎は利権云々という、的外れな批判しかできなくなるのであろう。
また、永田町に集まる政治家は多かれ少なかれ権力を握りたいと考えている。そのような中、せっかく手に入った権力を、二大政党のもう一方の軸を作るために政党を割る、与党から離れるという行動は、小沢一郎についてゆけば権力を手に入れることができると思っていた政治家には憎まれ、小沢一郎の理想を理解する政治家についても、新たな軸を作るには相当なエネルギーを要するので、どこかでついてゆけなくなるのだろう。
私個人としては、ドイツ的な二大政党を軸としつつ、そこからこぼれる主義主張を代表する小党がある、ドイツ的な政党システムが今後の日本政界を健全にする上で望ましいと考えている。このため、小沢一郎の考えるイギリス的な二大政党制とは考えが異なるものの、政権交代可能な政党制でなければ、日本社会は環境の変化に対応できなくなると危機意識を共有するものであることから、小沢一郎を支持するものである。
そして、今の日本政界において、小沢一郎のような縦軸、すなわち日本政界・日本社会の将来ビジョンをもって政治にあたっている政治家はいるかというと、私の知っている限りでは、いないのではないのである。
民主党から離党しなきゃよかったじゃん
2013-11-14 07:48:56
二大政党制だの政権交代だの自ら壊しておいてよく言うわ
民主党から離党しなきゃよかったじゃん
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相当な遅レスになるが「燕雀鴻鵠の志安んぞ知らんや」というところでしょうな。
こういう下らないレスを付けるのが、自称保守・愛国クオリティ