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Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

まるで梅雨…

2008-02-21 18:06:51 | Weblog
 雨、雨、雨…。それにしてもよく降ります。朝から雨、そして昼間も雨、夜も断続的に雨。これで、何日目だろう。もしかして1週間近い?昨年の雨季は何日も続いた記憶がないんだけど、今年は違います。毎日、厚い雲に覆われて、連続的に降り続いています。ある先生が「日本ってこんな感じ?」と聞いてきました。まさに、日本の梅雨のようです。しかし、たいした蒸し暑さもなく、かえって過ごしやすいので、そんなに苦になりません。こちらでは太陽が一日でないと、気温がほとんど上がりません。真夏なのに25℃前後です。太陽の放射で昼間の気温が極端に上昇する砂漠気候を、とにかく実感させられます。
 このまま「緑の国」になってしまうんではないだろうかと思わせるほどの雨。ちょうど2年前の私が赴任する少し前の2月に、ナミビアでは記録的な大雨が降って、マリエンタルという町が水没した事件が起こりました。乾燥対策には万全な国だけど、水害にはめっぽう弱いです。写真は私の町から60kmほど離れたオカタナという町のようすです。橋がかかっていた部分が、道路ごと破壊されています。

贅沢は敵…

2008-02-13 17:31:43 | Weblog
 毎日10:10~10:40までの30分間はブレイクタイムです。一日の日課で「放課」はここしかありません。生徒も先生も、とても楽しみにしている時間です。昨年の私は、この時間こそ、いろいろな授業準備にあてていたので、休んでいる暇はありませんでした。しかし、今年は授業時数も少なくなったので、のんびりすることが多くなりました。一度、家に帰って休憩することもできます。
 ほとんどの先生はこの時間に何かを食べています。パン、チキン、ソーセージ、スナック菓子、ドリンクなどなど。お弁当を持ってきている先生もいます。それって、朝ご飯?昼ご飯?
 フルーツやソーセージなどを売っている掃除婦のおばちゃんもいます。私は、朝、ちゃんと食べているので、めったにこの時間に食べたりしませんが、たま~に露店や購買で買って食べたりします。お決まりは、蒸しパン(ブレッドと呼んでいます)と缶コーラ。蒸しパンは1個N$1(約17円)、コーラはN$3.95(約70円)。つまり、100円以下のおやつタイムというわけです。今日は久しぶりに買ってみましたが、安いにもかかわらず、これは1週間に1回あるかないか…くらいです。かなり切り詰めた生活をしているので、贅沢は「敵」です。現地の先生はほぼ毎日買っています。それを横目で見ながら、ぐっと堪えています。別にそんなに貧乏くさく生活しなくてもやっていけるのに、なんでかというと、休みにドカンと旅行する(いや、すでに旅行してきた)からです。少ない現地生活費ですべてをまかなうためには、いろいろ工夫が必要です。

クラス写真

2008-02-12 15:44:57 | Weblog
 ジュニアグレード(中2~高1)のすべてのクラスに顔を出せるように、今年も「国際理解」の授業を6クラス持っています。先日、グレード8で、はじめての授業がありました。この学年は、いろんな小学校から、新しいメンバーが集まっています。まずは私の自己紹介。生徒にも紙を配り、自己紹介させました。もうあと1ヵ月しかいられないけど、顔と名前を覚えたいので、生徒の個人写真を撮りました。
 こちらでは、クラス写真みたいなものは存在しません。集合写真も撮りません。撮りたいという声もあがってきません。たぶん知らないのです。写真のように、クラス写真を作って、生徒に名前のチェックをしてもらいました。こんなのを初めて見たためか、かなり驚いていました。ちなみにこの国では、1クラスの規定人数は35人以内と定められています。あくまで、これは原則としてですが、けっこうしっかりしてるでしょ?

Nawa-Sports

2008-02-11 15:09:52 | Weblog
 エイズ防止啓発運動を展開している団体「Nawa-Sports」によるスポーツイベントが行われました。ちなみに「Nawa」は現地語で「健全」という意味です。前日から、本校のグランドに、本部用の巨大なテントが設営されていました。当日の朝、グランドに行ってみると、ミニサッカー場が4ピッチもアレンジされていました。スポーツイベントといっても、たったの1種類「ストリートサッカー大会」です。ストリートサッカーとは5対5で行われるミニサッカーのことです。気軽に参加できるうえに、場所をあまりとらないという利点があって、多くの参加者が期待できます。エイズ防止宣伝活動の一環としての効果も「大」というわけです。
 イベントを盛り上げるために、元ナミビア代表のサッカー選手たちが来ていました。テレビ局「One-Africa」のスタッフもカメラ機材を抱えていました。意外にも大きなイベントの規模にちょっと驚きました。とにかく、いろんなスポンサーがついているので、大会への参加費は無料、お昼も出るし、勝ち進めばいろんな賞品がもらえるとあって、たくさんのチームがエントリーしていました。本校の生徒も男子のみならず、女子も、たくさんチームをつくって参加していました。即席で作った本校教員チームも参加しましたが、私はもっぱら観戦していました。
 表彰式の前には、エイズに関するクイズ大会が行われて、たくさんの賞品が配られていました。日本でいう、まるでお祭りのようでした。ちなみに優勝は、本校えり抜きの選手で結成されたスクールチーム。社会人チームをおさえて、堂々の優勝でした。本校の女子チームも2位に食い込む大活躍でした。
 2日前にポスターが貼られ、昨日の朝会で宣伝に来て、そして、今日実施されたビッグイベント。日本ならこのタイミングでの参加は極めて難しい(参加者が思ったように集まらない)のですが、こちらは普通にたくさんのチームが集まりました。みんな暇なんだね~。写真は、優勝した本校サッカー部のみなさんです。

週末の悲劇

2008-02-11 02:43:13 | Weblog
 金曜日の4時間目に停電が起きました。2時間くらいで戻ってきたんだけど、週末なだけに、イヤな予感が走りました。的中…。家に帰ると、断水が待っていました。やっと週末なのに、この仕打ちですか?しかも、隣の女子寮のめったに止まらない水道も、校門前の井戸水も、すべて止まるほどの力の入った「超・断水」。
 放課後、お昼も食べずにスーパーに行きました。いくつかのスーパーをハシゴしながら、1週間分の食材を買いまくりました。2軒目のスーパーで買い物をしていたときです。突然、店内の電気が落ちました。真っ暗な店内に響く女性の悲鳴…。震災時を思わせるような出来事でした。いや~、ああいう公共の場で、真っ暗になると恐いものですね~。すぐ30秒後くらいに回復しましたが、その後も何度も落ちては戻りをくり返しました。案の定、レジには長蛇の列。レジに並んでいるときも、何度も落ちて、そのたびにレジが止まり、列がなかなか進みませんでした。ようやく私の番がきました。ピッ、ピッと手際よくバーコードの読み取り機に、品物を通していくレジのお姉ちゃん。そして、最後の一つを機械に通そうとした瞬間、バツンという音とともに電気が落ちました。一度電気が落ちると、レジのシステムが再起動されるまで約4分間も待たされます。しかし、もう一度品物を通す必要はなく、ちゃんと記憶しているのです。こんなこと知らなくてもいいのに、はじめて知りました。
 やっとの思いで帰宅すると、生徒が水乞いに来ました。断水はまだ深刻のようです。私たち教員はまだ自由がきくけど、生徒たちはたまったものではありません。さらに、今日は午後からむちゃくちゃ晴れて、くそ暑いときてましたから、まさに「干からびる」状況下にあったのです。だから、なけなしの水をお裾分けしてあげました。
 ほんと、イヤになってしまいますが、もうこの生活もあとわずか。楽しまなくちゃね。写真は、校庭のヤギです。本当に「紙」を食べるんだね。草もあるのに、紙くずを優先して食べていました。電気も水もないと、何もやることがなく、ボォーッと外を眺めていたら、この光景でした。

新しい文具

2008-02-10 21:19:00 | Weblog
 担当クラスに、新学年用の新しいノートを配布しました。こちらではノートもすべて支給されます。それと併せて「元素の周期表」も配り、ノートの表紙裏に貼らせました。いつものように「はさみ貸して、のり貸して!」の攻撃にあうと思い、事前に用意していきました。しかし、私が準備したものを使った生徒はほんの一部で、ほとんどの生徒は自分の文具を持っていたのです。「あれ?去年と違うぞ…」よく見ると、カバンも新調されていたり、文具も新しいものが目につきました。ただ単に、学期はじめだから?それとも、生活にゆとりが出てきたのかな?ナミビアは現在、高度成長期なので、生活水準の向上が目に見えてわかります。この2年間で、人々の生活スタイルもすごく変わってきました。
 写真は、数学の授業ですが、もらったプリントをその場ですぐノートに貼っています。机の上に「のり」が見えます。こういうちょっとした文具も、最近は個人所有が多くなってきました。ちなみに、関数電卓は一人1台必需品です。

時間割ビジネス

2008-02-08 16:06:55 | Weblog
 午後、校長先生によばれました。校長室に行ってみると、知らない顔の先生がいました。同じ学区にあるインダングング小中学校の先生でした。「ぜひ、君の助けが必要なんだが…」これで3校目の時間割…。この時期、他校からの依頼が多くて困っています。しかも、インダングングは小学校と中学校が合体した学校(コンバインスクールと言います)だから、教科数や時間数がちょっと複雑です。どうでもいいけど、こういうの、週の途中に持ってきてほしくないです。こちらだって、普段の授業の準備や仕事があるんですから。
 校長先生に「これはビジネスになるね」と話すと、「1校あたりN$7000(約12万円)はとれる」と言っていました。私としては「えっ、そんなに~?」という感じですが、時間割の作成は、それくらい払っても、やってもらいたいほど困難を極める作業、と感じているようです。しかし、私はボランティアなのでそれはできません。校長先生もそれを知っています。「でも、時間割印刷の紙代とインク代だけもらうかなぁ」とつぶやいていました。
 写真は全然関係ないけど、私の担当クラス=グレード9(中3)の仲良しコンビです。私が別の教室でクラス写真を撮っているときに、わざわざそのようすを見に来たところです。楽しそうなことをやっていると、自然と人が集まってきます。

入学おめでとう?

2008-01-31 15:21:09 | Weblog
 新学期、最初の全校集会。見慣れない顔が約半分もいました。私の学校では、毎年、新しい入学生が約500名も来ます。いつものように、全校生徒の前で、先生方の自己紹介が行われました。私は去年のような緊張はなく、普通に「笑い」をとりました。担当クラスを告げると、そのクラスの生徒から歓声や拍手がわき起こりました。ここが私の居場所になってきたことを実感しました。そして、この学期が私にとって最後であることを告げると、一斉に悲しみのどよめきが…。集会が終わった後、理科担当の先生方からも「今年はつまらない年になりそう…。だってHiroがいなくなるから」、生徒たちからも「絶対行っちゃダメ。もっといられるように日本にお願いして!」の声が。そう言われましても…。
 クラス名簿が教室前に貼り出されました。いわゆるクラス発表です。そして、生徒がそれぞれのクラスに移動していきました。クラス担任が教室に行って、机とイスの数をチェックしました。足らない分の移動や追加が行われました。日本だと、すべてを入学の前に整えますが、こちらは学校がはじまってからすべてを整えます。段取りが悪いようですが、休みと就業中の区別をはっきりさせているように思います。
 日本でいうと入学式にあたる日でも、それらしいイベントは何にもありません。全校集会のときも、規則の話があって、やぶると退学だとか、勉学のために集まっているんだから、修練の気持ちを忘れないように、とか説教じみていました。入学は「おめでとう」じゃないんだね。でも…

モスキートバスターズ

2008-01-29 15:09:39 | Weblog
 朝から大きなトラックが私の家に横付けされました。何の騒ぎだろうと外へ出てみると、寮母さんから「蚊を一斉退治するから、あなたの家もやってもらいなさい。そうしないと、すべての蚊がみんな集まってきちゃうよ」と聞かされました。銀のボンベを背負い、青の作業服に、白い防毒マスク、防塵ゴーグル、何やら仰々しいスタイルの人たちがたくさんいました。「モスキートバスターズ」です。寮を再開する前に、休み中、放置されていた寮の建物を一気に掃除、というわけです。クリーニングスタッフのみなさんも大忙しでした。
 午前中なのに、気の早い生徒がぞろぞろと集まりはじめていました。ホールの窓には、ホステルの部屋割りが貼り出され、そこに人だかりができていました。いまいちよくわからないのですが、ホステルのブロック(建物)は学年ごとでもないし、去年の生徒が他のブロックに移っていたり、残っていたりします。どんな基準で分けているんだろう?

2008年度スタート

2008-01-29 15:03:16 | Weblog
 休暇中の記事が多いと本当に遊んでばかりいるみたいなので、学校活動のようすを載せます。
 休み明けの職員室でのできごと。みんな久しぶりの再会に喜びを体で表現していました。私もたくさんの先生と握手やハグをしました。こちらの習慣ではごく普通のこと。ちょっぴり恥ずかしいのは、日本人だから?
 その後の話は決まって、休みはどうだった?、どこに行ってた?、何して過ごしてた?のオンパレード。この休み中に待望の「車」を購入した若い男の先生たちは、もうすでに30000kmを走っちゃったみたいです。よほどうれしかったのでしょう。理科主任の先生は、ナミビア南部のロシュ・ピナという小さな町(ここから約1500kmも離れています)に行って、亜鉛鉱山を見てきたと言っていました。生徒にナミビアの有名な鉱山を教えるときに、役立ちそうですね。
 ある先生は、職員室に入ってくるなり、いきなりみんなに宣伝を始めました。「カリーフィッシュ?」…最初、何のことかわからなかったけど、その先生の実家が港町なので、新鮮な魚をたくさん仕入れてきたのです。それをカレーで煮て、瓶詰めにして、1本N$30(約550円)で売りさばいていました。商売上手です。飛ぶように売れていました。この国では、海に縁のある人はかなり少ないですからね。私も1本買いました。写真は試食のようすです。手で受け取るのがこちらの常識です。ちょっと酸味のある味付けでしたが、いろんな香辛料が効いてておいしかったです。日本のカレールーと混ぜて、ちょっと変わったカレーライスを作ろうと思います。
 いよいよはじまっちゃいました。新しい学年、新しい体制、そして、最後の学期が…。