Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

Hot summer

2006-10-18 23:00:23 | Weblog
 ただいま夕方6時半。室温30℃。はじめて30℃台にのりました。う~ん、今からこれだと、夏本番の12月、1月が思いやられます…。午後の授業はかなり厳しい状況になってきました。夜でも最近は寝苦しく、昨日から布団をやめて、タオルケット1枚にしました。快適に眠りすぎて、朝遅刻しそうになりましたが…。
 そうそう、これから本格的な夏を迎えるにあたって、パソコン教室にエアコンをつけるという話が浮上して、もう品物が届きました。誰がつけるの?って感じですけど。パソコン自体の熱放出で、特に気温の高い午後は、もう授業どころではないからです。確かに、昼間、パソコン教室におじゃましに行くとかなり暑いです。今日も「新しいパソコンが2台入ったから、セットアップを手伝ってくれる?」と言われて、やりましたが、ものすごく暑かったです。調子の悪いパソコンがあって、その代用品が首都から届いたとのこと。いろいろ対応が早いこともあるんだと感心してしまいました。
 パソコン教室にエアコン?予算ないのにどうして?って感じですが、パソコンの授業のあるGrade8~10の生徒を対象にお金を集めているみたいです。でも、これはいつも学期始めに集めていて、この授業だけ予算以外に特別にお金がかかることが多いということで、フロッピーや紙、プリンタインク代などの消耗品を買っています。しかし、今回はエアコンということで桁が違います。まあ、それを少し足しにするという程度ですが、大半はこの先生の自腹か?いや~よくわかりません。写真のエアコンは室外機の箱です。メーカーは「NIKAI?」聞いたことないけど日本製です。

Paper

2006-10-17 14:58:12 | Weblog
 最近、電話が不安定で、ネットがうまく使えません…。まったく繋がらない日もあれば、送受信が途中で切れてしまう日も…。なんとかしてほしいです。
 さて、相変わらず印刷機が壊れているので、印刷物がまったく準備できない状態が続いています。特に、Grade11は教科書がないので、プリントがないと効果的な授業ができません。苦肉の策で、ときどき、小さめのハンドアウトを作り、自分のプリンタで生徒分印刷して、配ることにしています。でもこの方法、インクがなくなったら終わりです。この国では、というかアフリカ全土でこの機種のインクカートリッジは扱っていません。う~ん、いつまでもつか…。
 紙も大量にほしいので、事務所の秘書に頼みにいくと、「校長先生の許可をもらってからね」と言われてしまいました。紙一つとっても校長の判断が必要なのかと、この学校の予算状況が見えてきました。「生徒向けのプリントを作製したいので」と言うと、校長先生はすぐに許可をくれました。しかし、紙を管理しているおばちゃんが今日はもう帰ったということで、「明日でもいい?」とその秘書に言われてしまいました。なかなか手強いです。何かひとつやろうと思っても、かなり時間がかかることを覚悟しておかないといけません。
 ところで、学校で使用している紙ですが、日本でいう「上質紙」です。80g/m2なのでかなり品質がいいのかな?これを普段のプリント用に使用するなんて、もったいないという感じです。中質紙は存在しません。中質紙なら、同じ値段で2倍の枚数が手に入ります。学校予算の少ない途上国に、なぜ中質紙がないのか不思議でたまりませんが、中質紙を輸入するルートを確保すれば、これはかなりのビッグビジネスになるはずです。とにかく、一日でも早く印刷機が直ることを祈っています。でも、直ったところでどのくらいの頻度で使わせてくれるかは、また別問題です。

Farewell Party

2006-10-16 15:28:42 | Weblog
 いわゆる卒業イベントですが、スピーチプログラムとリフレッシュメントプログラムの2部構成でした。校長先生に確認したところ、これが卒業式だという話でした。いつものごとく、3時から開催というのに実際にはじまったのは5時。Grade12の生徒も在校生もごっちゃに座っていて、来賓の方も招いて、祝辞をいただいたり、表彰があったり、歌を歌ったり、卒業式の雰囲気そのものでした。ただ、2つのことを除いて…。一つは、恒例の音楽、スピーチのつなぎでかかる大音量の音楽。これ、なんとかならないものでしょうか。場を盛り上げるアイテムらしいけど、ありがたい真剣な話がぶち壊しのような気がします。国民性か?もう一つは、メインの卒業証書授与がないこと。それもそのはず、これから(来週から)ファイナルテストが始まるから。この出来如何によって、卒業か留年かが決まるわけです。思うに、みんながみんな卒業できる状況ではないから、こうやって先に卒業式をやるんだと思います。そして、Grade12修了の称号の授与式は別に行われるのかな?まあ、とにかく日本とは勝手が違うことに驚きと、新鮮な気持ちで見ていました。
 スピーチプログラム(約2時間もかかりました)は、誰でも参加できるのですが、続いて行われたリフレッシュメントプログラムは会費制でN$40(約700円)もかかります。日本円で考えるとたいしたことないような金額ですが、N$40あると、リンゴが40個買えます。生徒でこの金額が払えるのはごく一部だけです。Grade12の全生徒約400名のうち、参加したのは約50名。しかも、男子はスーツ、女子はなんともセクシーなフォーマルドレスに着替えての参加でした。一部の金持ちのための祝賀会に思えてなりませんでした。学校の中で貧富の差を感じさせるあまりよくない行事です。それとも、参加できない生徒に対して、将来の成功を決意させるための引き金にしたいのか、よくわかりません。
 ちなみに、この優雅な会をのぞいてみると、8リットルものワインが…。この国ではお酒の解禁が18歳からなので、ほとんどのGrade12の生徒がもはや飲める年になっています。これも問題だと思いました。案の定、その後夜遅くまで…、いや朝方まで…。

Physical Science

2006-10-14 23:03:22 | Weblog
 物理化学の先生が集まるワークショップがありました。写真は本校の物理化学チーム、フルメンバー4名です。会場が隣のNangolo.S.Sなので朝から意気込んで出発しようと、学校の玄関を出ると、それらしき人(会議に出席する人)が本校にどんどん集まっていました。ある先生っぽい人に聞いてみると、「会場が変わったよ」-「えっ?」突然、本校でやることになったそうです。生徒には自習の連絡をしちゃったばかりだよ。
 ともかく1時間遅れで会議ははじまりました。いつものことです。まず、はじめは、来年からシラバス(指導要領)が新しくなるらしく、旧シラバスとの違いを見つけて、発表するというワークショップでした。Grade8~10の新旧シラバスが配布され、グループ討論をしました。英語のリスニングも1時間が限界ですね。それ以上はなんかもう頭が働かなくなります…。でも、独立以来ずっと同じシラバスでやってきたナミビアが、今新しいシラバスで動き出そうとしています。何がどう変わっているのかがわかって、この国の物理化学の方向性が見えてきました。一つは実験操作を重視すること。体験的に物事を考えたり、自分で方法を考えたりできることをねらったものになっていました。もう一つは、各学年でくり返される単元が多く存在すること。少しずつ内容を深化させていくことで、定着と応用をねらったものです。これは必要だと思いました。例えば、どの学年にも「電気」の単元があるのですが、取り扱う内容がどんどん深くなっていくのです。
 そのあと、評価方法を討論したり、評価場面を考えたり、日本と変わらない研究討議がなされました。特におもしろかったのは、実験場面での評価です。生徒の何をどのようにみていくのか、Skill A~Dまで5段階評定ではかっていくというものです。少し参考になっちゃいました。実際に、振り子の周期を計る実験をしたり、硬度の違う水の泡立ちを調べたりしながら、実験の評価場面を話し合いました。
 思うに、このワークショップはかなり進んでいると思いました。教師の力量アップをねらったこのような研修が、他教科でもさかんに行われているとのこと。新しい発見でした。この研修を見る限りでは、なんで私がこの国にボランティアで来ているんだろうと疑問を感じてしまいました。教師がそれぞれ工夫した実験を紹介し合うワークショップ「サイエンスフェアー」もときどき開催されているようで…。でも、こういうのは最近はじまったばかりとも…。
ほんとは…、隊員がこういうのを企画していく事例を多く聞きますが、今の私にはまだまだ無理だなぁ。あせってはいけませんね。

三つ星ホテル

2006-10-09 20:36:52 | Weblog
 「Oshakati Country Lodge」という三つ星ホテルに行きました。すごくいいホテルだと、噂には聞いていましたが、ようやく訪れることができました。JICAの安全対策セミナーが、ここを会場に開催されたのです。こんなチャンスでもない限りなかなか来れないので、ラッキーでした。さすがに「★」がついていると、雰囲気が違いました。平日のお客さんはガラガラ状態で、ぽつりぽつりと白人の方がいました。やはり一部の金持ちか、観光客しか来れないみたいです。ゲスト用のトイレ、中庭やプールの手入れ一つとってみても、細かいところまでゆきとどいた気配り(指導)が見受けられました。言っては悪いのですが、いい加減な対応のところが多い中、ちゃんとしたところもあるのだと、安心しました。
 さて、ここではセミナーの後、JICAの職員の方と一緒に、昼食懇親会を行いました。久しぶりに北部の隊員が集いました。みなさん、それぞれに活動上の苦労があるようでした。でも、さすがに隊員は、物事の受け止め方、気持ちの切り替え方が上手で、工夫して乗り越えているようです。食事ですが、肉料理ではなく、めったに食べられないシーフードを頼んでみました。鱈みたいな白身魚の料理でした。すごくおいしい魚で、食べきれないほどのっていました。想像通り、こちらの料理は半端な量ではないです。日本円で考えると、N$80(=約1500円)とたいしたことはないのですが、ひと月N$1000計画中の私にとって、これは贅沢極まりないものです。あっ、もちろん全部おごりでした。

体重計…

2006-10-05 16:07:34 | Weblog
 写真は今の私の体重です。まだ標準ですが、以前に比べると少し太ってきた傾向に…。
 さて、Grade11で「圧力」の単元をやっていますが、こちらの高2の内容は少しレベルが低いです。自分の足が床に及ぼす圧力を測定してみようという実験をさせてみました。体重計が必要なのですが、ありません。しかし、何と偶然にも職員室に転がっているではありませんか。でも、壊れていました。何とかならないかなと思いながら、いろいろいじっていると、直りました。他の先生方に感心されてしまいました。まあ、それはどうでもいい話なので、本題に戻ります。その体重計を教室に持っていって、体重をはからせてみたら、みんな乗る乗る。とてもうれしそうに自分の体重をはかっていました。男女関係なく、何の抵抗もなく乗りました。日本の年頃の高校生とは感覚が違います。こちらには基本的に太った生徒はいません。食生活を見ても、栄養と量が足りていません。やせ過ぎかやせ気味という生徒ばかりです。それでいて、すらっと背が高いものですから、モデルみたいです。あまりの反応のおもしろさに、授業そっちのけで、ようすを観察していると、あることに気がつきました。こちらでは体重が軽いと成長不良や子ども扱いみたいに思われ、体重が重いと力強く、大人に近づいたと感じているようです。確かに重たい体重の生徒がいばっていましたし、軽いとしょんぼりとしていました。日本ではいかに軽いかを競うのにね…。
 前回の授業で足の裏の面積を測っているので、単純に割り算をして、圧力を出そうとしましたが、ここで時間切れ。40分のコマはとても短いです。実験や実習が入ると、こんなふうに楽しくやっています。
 そのあと、職員室に体重計を戻したら、「直ったんだって?すごい」とか言いながら、男性教師も女性教師も関係なく、我先にと乗り始めました。自分の体重を確かめたり、他人の体重と比べたりして、大騒ぎになっていました。先生の中には太った人も結構います。でも、重たい体重を別に気にすることもなく、逆に体重が少ないと「なんでこんなに少ないの、ちゃんと食べてる?」と言わんばかりに馬鹿にしていました。見ていると、生徒と同じ反応なので何だか笑えてきました。