Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

忘れたころに…

2008-02-26 17:49:23 | Weblog
 夕飯を食べ終わって、いつものようにフルーツを楽しんでいると、ある先生が血相を変えて飛び込んできました。「すっかり忘れてた…」といって差し出したのは、オカク小学校の教科配分表。ん???これが意味するものは…!!そう、4つ目の時間割です。まさに、「忘れたころ」にやってきました。
 こちらの小学校は7年制です。グレード1~4は教室担任制なので、一人の先生がすべての教科を教えます。日本と同じです。しかし、グレード5~7は教科担任制なので、日本の中学と同じような感じになります。低学年の時間割は、担任の裁量でどうにでもなるので問題は生じないのですが、高学年の時間割作成に手を焼いているのです。
 その先生は「校長から月曜にあずかった…」と言っていました。彼は本校の商業科の先生です。今週は商業科目のワークショップ(教員のための研修会)があって、それに毎日参加していたため、私に渡すのをうっかり忘れていたようです。
 オカク小学校…オシャナ州オナムタイ学区と書いてありました。いったいどこにあるんだろう。それにしても、私の守備範囲も広がってきたなぁ。
 写真は、私が最近使っているオフィスです。商業科主任の先生の部屋です。主任の先生になると、一人一部屋が与えられます。いいなぁ。

40kmのお買い物♪

2008-02-24 16:27:30 | Weblog
 久しぶりにオシャカティに行きました。たぶん3ヵ月ぶり?相当行ってないんだなぁ。目的はお肉。最近、肉の値段が急騰していて、近場のスーパーではキロN$45(約770円)もします。日本に比べれば安いんだけどね。40kmも離れているけど、オシャカティにあるドイツ系スーパー「ウーマンズ・ブロック」ではなんとキロN$25(約430円)!この店はいつもお肉が安くて有名です。いや~、やっぱりナミビアと言ったら「肉」でしょ。
 買ったお肉は、ブルワース(手作りソーセージ)とゲームミートのミンチ(たぶん、オリックスかクドゥ)です。ゲーム肉の味をいちばん感じる食べ方、しかもミンチ…思いついたのはハンバーグでした。早速、作って、冷凍しました。ビーフ系のソースで解凍しながら煮込むと、ものすごくジューシーでおいしくなります。いや~、楽しみです。
 写真はブルワースです。このように手作りっぽい巨大なソーセージです。見た目は悪いけど、めっちゃおいしい!!そして、安いっ!!

授業風景

2008-02-24 16:24:03 | Weblog
 ただいま「授業訪問」というのが行われています。各教科主任の先生が、その担当教科の先生の授業を、日時を決めて、見に来るのです。ちょっとした指導案をつくって、その日を迎えます。まるで日本みたいです。いや、日本を超えているものがあります。「授業評価表」です。項目がものすごく細かくて、見るだけでイヤになります。英語だからか…?授業内容や準備、教師のふるまいを分析し、それを評価するのですが、主任の先生もたいへんですね。
 今日はいよいよ私の番でした。12C(高3)の物理化学。単元は「光」。2時間つづきの授業だったので、ガラスの屈折率を求める実験を、理科室で行いました。簡単に前時の復習をして、今日の授業の目標と活動を紹介して、実験の説明に入りました。実験が始まると、私はとても忙しくなります。各班をまわって指導や支援に徹するからです。
 写真は同僚の隊員が撮ってくれたビデオからのカットです。生徒の生き生きとした活動のようすが記録に残りました。実験後の確認や考察の段階で、ちょっと私がしゃべりすぎてしまったことも記録に残ってしまいましたが…。とにかく、これは記念になりますね。
 フィードバックといいますが、放課後に反省会(個人面接)がありました。質問がいくつかあって、最後に「これに目を通して、サインしてね」って、こんなに今すぐ読めないって。ざっと目を通すと、いいことしか書いてありませんでした。やはり、プラス思考の国民性です。こちらとしては、なんかアドバイスがほしいんですけど…。
 そうそう、理科室、リニューアルしました!

座学と運動

2008-02-24 16:17:54 | Weblog
 ほぼ全員の先生方が特別活動の時間を担当しています。というか持たされています。時間数の調整のために、今年は最初から教科を決めて、(私が)割り振りました。もちろん、事前にどの教科を持ちたいか希望をとりました。特別活動は「宗教と道徳」「体育」「生活」「情報」「美術」の5教科です。いちばん人気は何といっても「体育」です。どの先生も「体育」を持ちたいのです。やりたいのではなく、やらせるのが簡単だから(と考えているから)です。ボールと場所を適当に与えておけば、あとは勝手に子どもが動きます。特別な準備も必要ありません。本当の体育の先生が見たら、怒られちゃいますね。でも、この国には体育の先生は存在しません。
 体育のシラバスにはサッカー、バスケ、バレー、陸上、水泳など、いろいろな種目が記載されています。私の学校でできるのは、サッカーとバレー、陸上くらいかな。何でナミビアのシラバスに「水泳」が書かれているのか不思議です。お金持ちが行く私立の学校か、海沿いの学校しかできませんね。
 今日は、体育の授業のようすをちょっとのぞいてみました。子どもたちはとても楽しそうに活動していました。体を動かすのは基本的に楽しいことなんだ、という気持ちがひしひしと伝わってきました。種目はサッカーでしたが、女の子たちも大はしゃぎしていました。たまたま見に行ったこのクラスは、私も物理化学を担当していますが、子どもたちの違った一面が見られてよかったです。座学と運動、このバランスが大切ですね。

年間降水量300mm?

2008-02-24 16:08:34 | Weblog
 ナミビアの年間平均降水量ですが、もう、とっくに超えているような気がします。私のところは被害が少なかったけど、床上浸水した隊員の家があるという話も聞きました。私の家の近くには川がありません。だから、氾濫する恐れのあるものがないんです。でも、町の至る所が浸水しています。なぜかというと、くぼ地に貯まった水のはけ口がないからです。町の排水整備が行き届いていないのです。というか、普段はそんな整備がいるほど降らないのです。とにかく、大きな水たまりがあちこちにいっぱいできて、雨が降り続くかぎり、それが大きくなる一方になり、ついには浸水する被害が出る…というものです。私の学校近くにあった大きな広場(子どもたちの遊び場になっていたところ)が、写真のように、立派な「池」になっていました。雨上がりに町を散歩したときに、撮ったものです。向こう岸に見えるのが、ウォータータワー(貯水タンク)です。あのように、一度高いところに貯めてから、全戸に配給しているので、停電すると、汲み上げるモーターが止まってしまいます、なので、その後、断水もひき起こるのです。最悪です…。

まるで梅雨…

2008-02-21 18:06:51 | Weblog
 雨、雨、雨…。それにしてもよく降ります。朝から雨、そして昼間も雨、夜も断続的に雨。これで、何日目だろう。もしかして1週間近い?昨年の雨季は何日も続いた記憶がないんだけど、今年は違います。毎日、厚い雲に覆われて、連続的に降り続いています。ある先生が「日本ってこんな感じ?」と聞いてきました。まさに、日本の梅雨のようです。しかし、たいした蒸し暑さもなく、かえって過ごしやすいので、そんなに苦になりません。こちらでは太陽が一日でないと、気温がほとんど上がりません。真夏なのに25℃前後です。太陽の放射で昼間の気温が極端に上昇する砂漠気候を、とにかく実感させられます。
 このまま「緑の国」になってしまうんではないだろうかと思わせるほどの雨。ちょうど2年前の私が赴任する少し前の2月に、ナミビアでは記録的な大雨が降って、マリエンタルという町が水没した事件が起こりました。乾燥対策には万全な国だけど、水害にはめっぽう弱いです。写真は私の町から60kmほど離れたオカタナという町のようすです。橋がかかっていた部分が、道路ごと破壊されています。

贅沢は敵…

2008-02-13 17:31:43 | Weblog
 毎日10:10~10:40までの30分間はブレイクタイムです。一日の日課で「放課」はここしかありません。生徒も先生も、とても楽しみにしている時間です。昨年の私は、この時間こそ、いろいろな授業準備にあてていたので、休んでいる暇はありませんでした。しかし、今年は授業時数も少なくなったので、のんびりすることが多くなりました。一度、家に帰って休憩することもできます。
 ほとんどの先生はこの時間に何かを食べています。パン、チキン、ソーセージ、スナック菓子、ドリンクなどなど。お弁当を持ってきている先生もいます。それって、朝ご飯?昼ご飯?
 フルーツやソーセージなどを売っている掃除婦のおばちゃんもいます。私は、朝、ちゃんと食べているので、めったにこの時間に食べたりしませんが、たま~に露店や購買で買って食べたりします。お決まりは、蒸しパン(ブレッドと呼んでいます)と缶コーラ。蒸しパンは1個N$1(約17円)、コーラはN$3.95(約70円)。つまり、100円以下のおやつタイムというわけです。今日は久しぶりに買ってみましたが、安いにもかかわらず、これは1週間に1回あるかないか…くらいです。かなり切り詰めた生活をしているので、贅沢は「敵」です。現地の先生はほぼ毎日買っています。それを横目で見ながら、ぐっと堪えています。別にそんなに貧乏くさく生活しなくてもやっていけるのに、なんでかというと、休みにドカンと旅行する(いや、すでに旅行してきた)からです。少ない現地生活費ですべてをまかなうためには、いろいろ工夫が必要です。

クラス写真

2008-02-12 15:44:57 | Weblog
 ジュニアグレード(中2~高1)のすべてのクラスに顔を出せるように、今年も「国際理解」の授業を6クラス持っています。先日、グレード8で、はじめての授業がありました。この学年は、いろんな小学校から、新しいメンバーが集まっています。まずは私の自己紹介。生徒にも紙を配り、自己紹介させました。もうあと1ヵ月しかいられないけど、顔と名前を覚えたいので、生徒の個人写真を撮りました。
 こちらでは、クラス写真みたいなものは存在しません。集合写真も撮りません。撮りたいという声もあがってきません。たぶん知らないのです。写真のように、クラス写真を作って、生徒に名前のチェックをしてもらいました。こんなのを初めて見たためか、かなり驚いていました。ちなみにこの国では、1クラスの規定人数は35人以内と定められています。あくまで、これは原則としてですが、けっこうしっかりしてるでしょ?

Nawa-Sports

2008-02-11 15:09:52 | Weblog
 エイズ防止啓発運動を展開している団体「Nawa-Sports」によるスポーツイベントが行われました。ちなみに「Nawa」は現地語で「健全」という意味です。前日から、本校のグランドに、本部用の巨大なテントが設営されていました。当日の朝、グランドに行ってみると、ミニサッカー場が4ピッチもアレンジされていました。スポーツイベントといっても、たったの1種類「ストリートサッカー大会」です。ストリートサッカーとは5対5で行われるミニサッカーのことです。気軽に参加できるうえに、場所をあまりとらないという利点があって、多くの参加者が期待できます。エイズ防止宣伝活動の一環としての効果も「大」というわけです。
 イベントを盛り上げるために、元ナミビア代表のサッカー選手たちが来ていました。テレビ局「One-Africa」のスタッフもカメラ機材を抱えていました。意外にも大きなイベントの規模にちょっと驚きました。とにかく、いろんなスポンサーがついているので、大会への参加費は無料、お昼も出るし、勝ち進めばいろんな賞品がもらえるとあって、たくさんのチームがエントリーしていました。本校の生徒も男子のみならず、女子も、たくさんチームをつくって参加していました。即席で作った本校教員チームも参加しましたが、私はもっぱら観戦していました。
 表彰式の前には、エイズに関するクイズ大会が行われて、たくさんの賞品が配られていました。日本でいう、まるでお祭りのようでした。ちなみに優勝は、本校えり抜きの選手で結成されたスクールチーム。社会人チームをおさえて、堂々の優勝でした。本校の女子チームも2位に食い込む大活躍でした。
 2日前にポスターが貼られ、昨日の朝会で宣伝に来て、そして、今日実施されたビッグイベント。日本ならこのタイミングでの参加は極めて難しい(参加者が思ったように集まらない)のですが、こちらは普通にたくさんのチームが集まりました。みんな暇なんだね~。写真は、優勝した本校サッカー部のみなさんです。

週末の悲劇

2008-02-11 02:43:13 | Weblog
 金曜日の4時間目に停電が起きました。2時間くらいで戻ってきたんだけど、週末なだけに、イヤな予感が走りました。的中…。家に帰ると、断水が待っていました。やっと週末なのに、この仕打ちですか?しかも、隣の女子寮のめったに止まらない水道も、校門前の井戸水も、すべて止まるほどの力の入った「超・断水」。
 放課後、お昼も食べずにスーパーに行きました。いくつかのスーパーをハシゴしながら、1週間分の食材を買いまくりました。2軒目のスーパーで買い物をしていたときです。突然、店内の電気が落ちました。真っ暗な店内に響く女性の悲鳴…。震災時を思わせるような出来事でした。いや~、ああいう公共の場で、真っ暗になると恐いものですね~。すぐ30秒後くらいに回復しましたが、その後も何度も落ちては戻りをくり返しました。案の定、レジには長蛇の列。レジに並んでいるときも、何度も落ちて、そのたびにレジが止まり、列がなかなか進みませんでした。ようやく私の番がきました。ピッ、ピッと手際よくバーコードの読み取り機に、品物を通していくレジのお姉ちゃん。そして、最後の一つを機械に通そうとした瞬間、バツンという音とともに電気が落ちました。一度電気が落ちると、レジのシステムが再起動されるまで約4分間も待たされます。しかし、もう一度品物を通す必要はなく、ちゃんと記憶しているのです。こんなこと知らなくてもいいのに、はじめて知りました。
 やっとの思いで帰宅すると、生徒が水乞いに来ました。断水はまだ深刻のようです。私たち教員はまだ自由がきくけど、生徒たちはたまったものではありません。さらに、今日は午後からむちゃくちゃ晴れて、くそ暑いときてましたから、まさに「干からびる」状況下にあったのです。だから、なけなしの水をお裾分けしてあげました。
 ほんと、イヤになってしまいますが、もうこの生活もあとわずか。楽しまなくちゃね。写真は、校庭のヤギです。本当に「紙」を食べるんだね。草もあるのに、紙くずを優先して食べていました。電気も水もないと、何もやることがなく、ボォーッと外を眺めていたら、この光景でした。