Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

で蚊っ!

2006-12-09 22:39:41 | Weblog
 で、でかい…。見たこともない大きな蚊。確か、先週末のこと、ダイニングの網戸にとまっていました。網戸の外側にいたので、安心しながら、まじまじと観察しました。色は黄と白のまだら模様で、少し変わっているのですが、とにかくでかい。写真(左)のように、通常の蚊(右)の2倍以上はあります。最初、蚊だとは思いませんでした。おしりも太いし、蛾(が)の一種かと思って、よく観察すると、確かに蚊でした。こんなの飛んできたら、羽音もプ~ンじゃなくて、ブ~ンだなぁとか、これに吸われたら痛そうとか、の程度に思っていました。
 そして先日、職員会議のときに、ふと、自分の机のキャビネットを見ると、そこに、あの巨大な蚊がとまっているではありませんか。びっくりして、少しひきましたが、手でたたこうとすると、同僚の先生が止めに入りました。が、一瞬遅く、私の手はその蚊をヒットしました。見事に落ちました。同僚の先生が少しひきつりながら「それは『Anatholes』という種類の蚊でマラリアを媒介する蚊だよ、それがもし、メスなら超危険な代物だ」と言いました。「え~っ!!」はじめて知りました。この種類のメスはほぼ100%マラリアを持っているそうです。刺されると、3~4時間以内に強い寒気が襲い、高熱を発症します。病院に行けば、注射1本で治るそうですが、時間が経てば経つほど、命に危険が出てくるやっかいな病気です。近くにいた他の先生に、「マラリアになったことある?」と尋ねると「何度もあるよ」と普通に返ってきました。あ~恐ろしい。「水たまりのあるところや、ブッシュにはこの蚊がいるから、軽装であまり近づかない方がいいよ」と警告してくれました。みんな、この蚊が出はじめるようになったかぁ、と感心していました。昨日だけで、家にいたゴキブリ、30匹以上殺しました。夏本番です…。
 さて、来年度の時間割も完成したし(がんばりました!)、家の大掃除も終わったし(かなりすっきり!)、新年を迎える準備が整いました。少し早いか?
 それでは、明日から首都に行ってきます。1ヶ月以上北部には戻りません。しばらくは更新できなくなりますが、ご心配なく。それでは、みなさんも、よいお年を!
 Merry Christmas and Happy New Year!!

筋肉痛?

2006-12-09 02:05:29 | Weblog
 右手の親指の付け根が痛いです。まさかこんなところが筋肉痛になるとは…。どうしてかわかりますか?そう…、原因は洗濯です。昨日のこと、Yシャツは次の学期まで当分着ないので、普段の洗濯物とあわせて、まとめて一気に洗濯をしました。こちらの生活ではもちろん洗濯は手洗いです。大量の衣類を、洗っては絞り、濯いでは絞りをくり返していたら、今朝になって、こんなはめに…。Yシャツにアイロンがけまでして、来年度の準備は万端になりましたけどね。もう、かれこれ5ヶ月間にわたる手洗いの生活をしていますが、やはり洗濯機がほしいです。あの機械のありがたさが身にしみる今日この頃です。
 さて、真夏の日差し下では、洗濯物は1時間もあれば完ぺきに乾きます。厚手のジーンズも即乾です。しかし、タオルなどはバリバリ、ごわごわになります。乾いたタオルは紙ヤスリのようです。柔軟剤がほしいところですが、こちらの柔軟剤はニオイがきついのです。香水をふりかけたみたいになります。無香料とかやさしいニオイの柔軟剤がないかなぁ。陰干しすればいいって?いえいえ、陰干しでもバリバリになっちゃうんです。
 それにしても、あ~手が痛い。ペットボトルの蓋が開けられない…なんか力が入らないんだよね。まとめて洗濯するから、いけないのかなぁ。

デザート…

2006-12-09 02:01:00 | Weblog
 デザートと言っても、この国の特徴の砂漠のことじゃないよ。最近の食後のデザートについてです。こちらの季節は真夏。いろいろな果物も最盛期を迎えています。とはいっても、ナミビアではほとんど果物は獲れません。降水量の多い一部の地域で、柑橘類やパパイヤの木を見たことがある程度です。隣の南アフリカからほとんどの果物を輸入しているのだそうです。今、店頭に並んでいるものをざっと紹介すると、リンゴ、グレープフルーツ、ネクタリン、なし、ピーチ、メロン、すいか、マンゴー、パパイヤ、パイナップルなどなど、旬にあわせて種類や値段が変わるけど、この時期ものすごく種類が多いし、安くなっています。
 パン(炭水化物)と肉(タンパク質)は安いし、おいしいし、この国では豊富に摂取できるので、栄養のバランス考えて、緑黄色野菜と果物を努めて食べるようにしています。野菜はシチューやサラダとして、果物はデザートとして、食卓に登場します。朝はいつも簡単にシリアルと牛乳、パン1枚とヨーグルトですませていますが、昼食と夕食は毎食後にデザートでビタミンを摂るようにして、このくそ暑い夏を乗り切ろうとしています。
 私が今はまっているのは、リンゴとメロンです。だいたい、昼食後にはリンゴ(Top Redという種類がお気に入りです)を1個食べています。ときどき、カットしたリンゴをガラスの器に入れて、バニラアイスクリームを乗せ、ヨーグルトをかけて食べることもあります。ちなみにアイスクリームは2リットルパックでN$15(約250円)の激安です。夏には欠かせないアイテムです。リンゴもキロN$15なので、1個約50円かな。1ヶ月前はキロN$10だったので、ここに来て値上がりしています。もう旬じゃないのかな。
 夕食後はメロンです。このごろ毎日1/4カットを食べています。夕張メロン風の赤身のメロンです。味は日本の高級メロンに匹敵するほど、香り高く甘くておいしいです。冷やして食べると、かなり絶品です。これははまりました。当初、ひと玉N$5(約80円)でしたが、今は値上がりしてN$10です。よく考えてみると、デザートは贅沢な食べ方をしているなぁと、ふと思いました。ごめんなさい…熱帯性気候ですから。

発展と貧困

2006-12-04 19:55:57 | Weblog
 ナミビア第2の都市Oshakati。一見すると華やかな発展の顔と、アパルトヘイト政策の影響が強く残った貧困の顔が共存する町です。車から降りてくる白人さんや、私たちアジア系の人を見ては声をかけてくる子どもたちがいます。歳は就学前の幼い子たち…。着ている服もボロボロ、髪の毛も手入れされてなく、何日も風呂に入っていないような感じで、本当にかわいそうなありさまです。「Sir! Sir.. Please give me some food..」…お願いします、パンをください、食べ物をください、と訴えてきます。良心が痛くなる光景です。貧富の差が世界一と言われているナミビア。その事実を目の当たりにすると、自然に救いの手をさしのべたくなります。
 日本でも、歳末助け合い運動で子どもたちが頭を下げてお願いしていると、居ても立ってもいられなくなるのと似ていますが、こちらはもっと深刻な状況です。お金がなく、食べ物がなく、本当にその日の生活に困っている人たちが、目の前にいます。通りがかりに、冗談半分で「Give me one dollar!」と言ってくる小僧とは訳が違います。ときどき、白内障のような病気で片眼の視力が失われている子どもをよく見かけます。明らかな栄養の不足です。日本では、毎日大量の期限切れコンビニ弁当が廃棄されている事実があります。あまりにも不平等です。でも、単なる理数科教師として派遣された私に、絶対的貧困の問題には為す術もありません。見ていて、いたたまれないというか、悔しいです。
 わずかな現金収入でも、それは命をつなぎます。田舎に行けば行くほど、バーを経営する人が多いのも納得です。しかし、その元手もない人たちはどうしているのでしょうか。家畜を売ってはお金にする、という話も聞きます。しかし、安定した収入にはなりません。町ではよく、もの売りの光景を見かけます。畑で獲れたものや肉や自家製のパン、手作りの工芸品など、安価なのですが、現金収入のための工夫です。
 先日、手作りの手押し式のおもちゃを売るおじさんがいました。写真のように、太い針金で器用に工作してありました。押してみると、毛糸の人形がちゃんと足で漕ぐように動くのです。ペットボトルの蓋が帽子になっているのもアイデアです。おじさんに話を聞いてみると、1つ作るのに約3時間かかるそうです。それをN$20(320円)で売っていました。1つ売れれば、その日の食べ物にはなんとか困らないそうです。今の苦境を、がんばって乗り越えようと、必死に暮らしている姿には感動です。

ドタバタ修了式?

2006-12-03 01:06:29 | Weblog
 写真は通知票をもらっている生徒のようすです。小さくて見にくいけど、ものすごい喜んでいる表情が見えるかなぁ?
 ついに本年度が修了しました。7時開始予定の全校集会が、いつものごとく10時過ぎに始まりました。もう朝の涼しさはなく、灼熱の中庭で…。生徒は変な整列のしかたをしていました。日陰に集まるように分散しながらの集会になりました。炎天下ではぶっ倒れますからね。点数だけで判断すると進級率は47%で、かなりの生徒が落第でした。しかし、校長先生は全員の進級を認めるということで、なんとか無事にすみました。今回から電子通知票に変わったけど、生徒の反応は…う~ん微妙でした。実は、約半数の生徒が通知票をもらえず大混乱が起きたので、それどころではありませんでした。なぜかというと、教科書を返してなかったり、授業料が未納だった生徒には、通知票を渡さないという、徹底した指示があったからです。私も知らなかったのですが、すべての教科書は配布ではなく、貸与だったのです。生徒は教科書を年度末に返却しなければなりません。なかには、先生側のチェックミスで、泣きそうな生徒もいました。日本ではあまりないミスです。たのむよ~。わざわざ1週間ぶりの登校で、通知票をもらいに来たのに、それがもらえないのはショックですよね。少し、厳しいような気もしましたが、ふだんピリッとしたところがないので、こういうのも刺激になっていいかなと思いました。
 ちょっとかわいそうだったのは、教科書を盗まれた生徒は、自分で本屋で買ってきて新品を返却していたことです。でも、こういう状況に甘い対応をしてしまうと、今度は盗まれたといってウソをつく生徒が続出する恐れもあります。やっぱ仕方ないかなぁ。
 さて、こちらでも年度末反省会みたいなのがあるんですね。ちょっと新鮮でした。朝いきなり、N$20の会費を集めますという紙がまわってきて、午後2時から中庭でパーティを行いました。先生やキッチンスタッフ、ホステルスタッフ(寮の舎監)が集う盛大な会になりました。ビールとワインをたくさんいただきました。終わったのが夜7時半…。