Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

Practical Examination

2007-09-23 00:07:38 | Weblog
 高3の卒業試験の実習テスト(Practical Examination)がスタートしています。英語と国語のオーラルテスト(口頭面接試験)の他に、料理コースのクラスは、調理実習も行われています。調理実習は、一人で3品目を制限時間内に作らないといけません。ちなみに、どんな料理かというと、ベーコンとマッシュルームのピザ、イワシのパスタ、挽肉とキャベツ添えライス、魚のラザニア、魚のクリームスープ、豆のシチュー、ツナの卵巻き、アップルタルト、キャラメルタルト、ハニーマフィンなどなど、実に多種多様です。生徒はそれぞれに、雑誌からレシピを入手しているそうです。電子レンジ、オーブン、コンロ、冷蔵庫など、調理室の設備はかなり整っているので、何でも作れるといった感じです。実習器具の関係で、1回の試験につき6人まで。私は学校の記録写真の担当なので、今はほぼ毎日、実習後に料理の写真を撮っています。もちろん、撮影後は試食会。他の先生たちも集まってきて、いつも賑やかに会食しています。けっこうおいしくできていて、昼食や夕食がうくときもあります。ところで、この調理実習の採点って、どうやっているんだろう?もしかして、写真判定?

言わないと…

2007-09-17 01:04:44 | Weblog
 首都と私の町オンダングァの距離700kmを直接結ぶ夜行列車「オムグル」。写真のように、超新しい最新式の列車です。シートアレンジはゆったりしているし、液晶テレビで映画が上映されるし(3本くらい)、トイレも完備しているし、操業まだ1年なので、設備がキレイで気持ちいいです。最近、首都に行くときも、帰るときも、なるべく電車を利用しています。「なるべく…」というのは週に1便しかないからです。
 やっぱり電車はいいですね~。ビールを好きなときに好きなだけ飲めるという(そこですか?)、24時間営業のバーカウンターがうれしいです。そして、朝は温かいコーヒー。しかも安い。ビール1缶N$8(約130円)、コーヒー1杯N$6(約100円)です。
 さて、この電車、寒くてつらいことで有名です。以前、ホントに凍えそうになりました。でも、乗務員に言えば、ヒータを入れてくれるという情報を聞きました(言わんとつけんのかい?)。やはり夜も更けてくると車内が寒くなってきました。試しに、冷房を切るように言ってみました。笑顔ですぐに対応してくれて、快適に寝ることができました。朝方、少し冷え込んできたので、今度はヒータを入れてほしいと言ってみました。するとまたすぐに対応してくれて、ポカポカになりました。日が昇って、暑くなってきたので、ヒーターを切るように言ってみました。またまた笑顔で対応してくれました。そうなんです。言えばやってくれるのです。でもこれ、日本人の苦手なところ…。言わなくてもわかるでしょ、って思ってしまいます。
 ところで、私が乗ったビジネス車両は32人定員のところ、乗客はたったの3人…。エコノミー車両でも、60定員のところ20人いたか、いないか…。大丈夫かなぁ。確かにシーズンオフだけど、このありさま…。やっていけるのか心配です。電車は快適なので、廃業にならないでほしいです。ちなみにビジネスシートは片道N$150(約2400円)です。

National Science Fair

2007-09-13 19:51:13 | Weblog
 ついに来ました、全国大会。参加生徒はおよそ400名。小学生から高校生までが集う大きな大会で、その半分が白人…。この国、こんなに多かったっけ?白人。ふだん、白人の生徒なんて一人もいない学校に勤務しているから気づかなかったけど、ナミビアの新たな側面を見た気がしました。全国レベルは、どの研究もしっかり練ってあって、甲乙つけがたい感じでした。
 このフェアのようすの正直な感想をいうと、この国はモノがあふれています。実験機材の種類も質も、先進国と何ら変わりません。パソコンでプレゼンをしている生徒もたくさんいました。実験器具、研究資材など、なんでも手に入る人たちと、ほとんど何もないところから実験を工夫しなければならない人たちの、極端な2面性が見えました。
 物理、化学、海洋科学、農業、生物、人間科学、PC科学、数学など、全20部門に分かれての表彰でした。結果は…もっとも参加者の多い化学部門で、私の生徒が、見事、ブロンズメダル(3位)を獲得しました。1位のほとんどは首都の私立の小学生が奪っていきました。お父さんが、車を会場に横付けして、実験用具などの搬入から片付けまでを手伝っていたり、お母さんが、高級デジカメで息子や娘の授賞式を撮影したり、いわゆる「お金持ち」がたくさんいました。教科書もなく、実験道具もままならないような北部の状況では、勝ち目はありません。
 でも、とにかく、この全国大会までの道のりは、私にとって、とてもいい体験になりました。私の生徒本人は大喜びだったので、まあ、なんとか結果が残せてよかったです。よく頑張りました。私からも彼女に拍手です!!

アンテロープ

2007-09-02 23:53:09 | Weblog
 ナミビアで有名なエトーシャ国立公園に行ってきました。この歳になって動物公園なんておもしろいの?なんて思っていたら大間違い。野生動物の本当の姿を見ることができるのは、たいへん興味深いことです。特に豊富なアンテロープ(シカ類)は見る価値があります。さらにこちらでは、シカ類の肉は「ゲームミート」と言われ、特産物になっています。見てよし、食べてよし、なかなかですよ。日本でシカ肉というと、くせがあって固いイメージがあるけど、全く違います。ビーフに似たなかに独特の味わいがあって、とてもおいしいです。私的には「インパラ」が一押しですけど。こちらのシカ類は、バンビサイズの「スティーンボック」から、ウシより大きい「イーランド」まで、さまざまです。なかでも、かっこいいのは「オリックス」と「クドゥ」です。
 これらのシカ類は、警戒時に共通する性質があります。「ふり返る」というしぐさです。このときが撮影チャンスです。写真は「オリックス」です。まっすぐな角が特徴で、ナミビアの紋章にもなっています。大型のシカ類はジャンプ力もすごくて、2.5m程度の柵なら簡単に飛び越えることができます。野生の力を感じますね。とにかく、シカだけでも8種類は超えるし、大きさもニホンカモシカ以上のものがほとんどで、迫力満点です。アフリカにお越しの際は、ぜひぜひサファリツアーに。