「訪問する人々」の時に亡き奥さんに断られたという話をのせたけれども、さすがにこれは会社に報告できる話ではないので
その後も手紙を出したり、訪問したりしてアプローチは続けた。そして遂に昨日、居留守を使い続けるご主人を捕まえるのに成功
その時、チラと奥様の遺影をチェックしたが遺影といい、室内の雰囲気といい、今までのような圧が強い空気感がなくなっていた。
最初はまだ必要ないと言っていたが結局乗り気になってくれてアポもとった。いよいよと思ったら今朝ショートメールが来た。
昨日言い忘れましたが自分は生活保護者です。と書いてある。生活保護者と契約は出来ない。ここでようやくこの話は完結したのだった。
結局、昨年奥さんが伝えようとしたことは本当の事だった。姿なくともあの時奥さんはいたんだな、私って霊感あるのかなと一瞬思ったが、今ま
での人生でそうしたことは全くなかった。今度は奥さん成仏できてないのかな…という心配が出てきたものの、よその家庭の問題に口を挟む権利
はないし。これでもうこの家に連絡する必要はなくなったのだ。
仕事柄、三途の川の向こう側の人を語る恐怖感は少なくなった。
しかし、世の中には初めからあまりこだわらない人も多いらしい。
別のお客様の話なんだけど、その方は不動産をいくつの所有しており、ある日ご自宅前の空いている一戸建てを東日本大震災
の被災者に貸してほしいと依頼が来た。応援したい気持ちだったその方は快諾した。しばらく住んでから被災者の方は自ら
命を絶ってしまい、思いがけずこの家は事故物件になってしまった。
がっかりしたものの不動産屋の「事故物件であることを公表して家賃を今の7割にしてください」というアドバイスを受け
住人を募集したら予想をはるかに上回る応募が殺到したのだそうな。
もう口々に、「自殺者が出たのは気にしない、安い方がいい」と言うのだそうで、結局40代独身男性が住人の座を射止め、
その後ずっと住み続けて出て行かないそうな。
この家に実際に姿なき人が現れるのかは不明だが、入居希望する時点でその可能性も踏まえてるはず。
ナーバスになる必要はなく、その時はその時、それもまた日常って事なのかな。
誰か優秀な方がこの問題を解明してくれないかなぁ。
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