「ジェネラル・ルージュの凱旋」 海堂 尊著
桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、
伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、
不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、
一枚の怪文書が届いていた。
それは救命救急センター部長の速水晃一が
特定業者と癒着しているという、
匿名の内部告発文書だった。
病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、
倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌味な介入や、
ドジな新人看護師・姫宮と厚生労働省の“火喰い鳥”白鳥の登場で、
さらに複雑な事態に突入していく。
将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、
桜宮市へのドクター・ヘリ導入を目前にして
速水は病院を追われてしまうのか……。
そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。
こちらは、「チーム・バチスタの栄光」や
「ナイチンゲールの沈黙」に続く田口・白鳥コンビの作品です。
ミステリ色はやや薄いものの、エンターテイメントとしては楽しめるかな?
この作品、前作「ナイチンゲールの沈黙」と
同時進行で進む、合わせ鏡のような作品だそうなので
2冊を一気に読むのもいいかも知れませんね~
私個人としては、もうちょっとミステリ色の濃い展開が欲しかったかも、です