Berry's Cafe

大好きなちくちく手作り、おいしいスイーツ、そして大切な子どもたち。

「その手をにぎりたい」

2018-04-12 | 読書
「その手をにぎりたい」   柚木 麻子著

80年代。
都内のOL・青子は、偶然入った鮨店で衝撃を受けた。
そのお店「すし静」では、
職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べる。
青子は、その味に次第にのめり込み、
決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、
と一念発起する。
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、
転職先を不動産会社に決めた青子だったが、
到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。
一ノ瀬との恋は成就するのか?


バブル期の喧騒や浮かれた空気を背景に
寿司を通して繰り広げられる恋愛や
人生模様が書かれています。

私は田舎育ちなので
バブルとはほとんど無縁の生活でしたが
時代的には青子よりちょっと後に生まれてるんで
何だか懐かしいな~と思いつつ
サクサクと読めました。

それにしても、柚木さんは
食べ物の描写が本当に素晴らしく、
目の前にお寿司が浮かんできます。
もちろん、決して手は届かないけれど(^^;)
コメント
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