べきちゃんのライブ日記

行ったライブの感想とかCDレビューとかそんなもんです。更新頻度はマイペースに。

Fuji Rock Festival 2024 Pre Party

2024年08月01日 10時00分00秒 | 日記

まだこのブログは生きているのだろうか?

お久しぶりですべきちゃんブログです。どうやら6年ぶりの更新らしい。よく残ってたなこのアカウント。

 コロナ禍以降ライフスタイルとステージが大きく変化しました。 自身に子が生まれてからというもの、どうも自分のためだけに時間を使うということに罪悪感を覚えてしまって、妻は基本優しいが自身の足腰が重くなる一方でライブイベントなど本当に行く機会が減ってしまいました。

 そんな状況もあり今年のフジロックも正直まったく行くつもりがなかったのですが、去る6/13(木)の正午にとあるLINE通知を見て自分の目を疑いました。

 「初日のヘッドライナーにTHE KILLERS 決定!」 

 いやいや何を言ってるんだ、何か見間違いか?Killsの間違いか?いやKillsがヘッドライナーなわけないし、そもそも活動してないし、いやいやまさか…え、キラーズがフジロックでヘッドライナー? え?マジで言ってんの?キラーズは09年のキャンセル劇でもう2度とフジロックとの縁はないかと思っていたけど、いやいやSZAがキャンセルして、プロキャンセラーのキラーズはない…

……行くしかない!! 

 正直ライン通知を見てもホームページを見ても俄かに信じられませんでした。 頭の中では疑いながらも、身体は勝手に動き出していて日程確認し、妻へ許可を取り、友人から駐車場を借りて、発表から30分しないうちに既に準備は整っていたかと思います。 

そんなこんなで翌日にはKillers公式からもフジロック出演が発表され、即初日のチケットを購入。4月以降ずっと激務で精神的にも肉体的にも体調が優れず不安定だったものの、この日以降は少し活力あふれてきたなと自分でも感じていました。

 とはいえ身体は正直で7月に入ってからは仕事も休み休みになるくらいには体調を崩し、これフジロック自体行けるのか?ってくらいの不調の中でべきちゃんのフジロック2024が始まるのです。


 <Pre-Party> 

ということで長くなった前置きですがやっと本編スタートです。 

土日の参加が家庭事情から難しい影響もあって、せっかくなので前夜祭から参加して金曜終了後に弾丸帰宅するプランで参加しました。 出発前日の遅くまで仕事をしていて正直準備もままならず、1日参加だし車中泊だしこのくらいでいいだろって適当に物を詰め込みましたが、上記にもある通りとにかく体調が絶不調。念のための抗原検査は陰性だったものの眩暈はするし咳は止まらないし、鼻水は出るし耳は聞こえずらいしと、とてもライブを楽しめるコンディションではなかったと思います(実はこれを書いてる今も不調)。 

とはいえ無理せず運転しながら苗場に近づいてくるとメンタル的なものか、テンション的なものかはわからないけど、少しずつ体調がよくなってきたかな?という感じでなんとか50%くらいには回復できていたと思います。

 苗場に到着し車の中で小休止しているとSNSに前夜祭の情報が飛び込む。なんと期待のルーキーバンド"US"がラインナップされているじゃないですか。これは見ない理由がない!と不調の身体に鞭打って会場へ向かう。目指すはレッドマーキー最前列。 

会場に入ると既に恒例の苗場音頭が始まっていたが、そんなことには目もくれずマーキーの入場待ちへ。自分の体調も考慮し少し奥側に陣取る。打ち上げ花火と同時に入場が始まるマーキーでダッシュして最前列をゲット。いよいよフジロック2024が幕を開ける。


 【US】(レッドマーキー) 

フィンランドのガレージロックバンド。

 今年のグラストンべリーにも出演し合計9公演のショウを披露したそうだ。5月にリリースされたデビューアルバムはあのThe Libertinesのスタジオにてたった1日でレコーディングされたらしく、彼らにもあったような初期衝動が爆発した内容になっており、これからが注目の新人バンドだ。 Smashの大将が現地でいち早く見つけてきたらしく、ここフジロックでも3日間で合計5公演を予定されていたが、この前夜祭にもラインナップされたようだ。 

 期待感に満ちたマーキーの空気を切り裂くようなギターイントロ"Black Sheep"でライブはスタート。 映像などの予習をしていなかったのでここで非常に驚いたのがバンドメンバーにハーモニカ担当がいたことだ。「お前歌わんのかい!」って心の中で何回も突っ込んだが、ボーカル兼任やギター兼任ではなくハーモニカ専任のメンバーがいるという面白い編成。ハーモニカがないときは本当に手持ち無沙汰にみえた。

 Libertinesはもちろん初期のArctic Monkeysや最近ではThe StrypesなどのUKギターロックも彷彿させながら、北欧らしいThe Hivesのような要素も兼ね備えていて若さから来る怖いものなしのパフォーマンスは圧巻の一言。 

 まだまだ自分たちの演奏に必死で観客を巻き込むようなパフォーマンスはできていないが、これから場数を踏んで1stこ越えるような作品が作れれば大成功する姿を想像することも難しくはない。そう感じさせるには充分すぎるポテンシャルを見せつけてくれた。

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 【どぶろっく】(レッドマーキー) 

前夜祭のラインナップを眺めたときに"US"で喜んでいたのもつかの間。まさかのお笑い芸人"どぶろっく"がフジロックに降臨。 

主には下ネタを中心にした構成で、歌ネタを披露する形式のコンビだが、実際に曲のセンスや歌唱力は非常に高く、お笑いの世界でも実力は充分に認められた存在だ。もちろん私も好きな芸人の1組である。 さすがにメインステージに出すわけにもいかないと思うのでこういう出し方は結構いいんじゃない?と個人的には感じたがサプライズ出演のため超アウェイと思われる中で、彼らがどう立ち回るのか興味があったので、そのまま最前列で見ていくことにした。

 出てきた時点でどんな空気感になるのやら?と思っていた、想像よりは温かく迎えいれられていたと感じた。 だがしかしさすがは数多のステージをこなしているプロのお笑い芸人。たった1曲のパフォーマンスで場内すべてを自分たちの空気に染め上げてしまった。 個人的にもこれまで20回近くフジロックに参加しているが、「パンティのライン」というフレーズがシンガロングになることはもう2度とないと思う。結果は大盛況だった。テレビでは決して披露できない曲(ここでも書けない)も披露してくれて、どぶろっく好きもそうでない人も巻き込んで素晴らしいステージだったなと感じた。 

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 会場入りしてから2時間ちょっとで体調不良の身体は限界に達してしまったため、まだまだ楽しみたい気持ちを抑え、早々に切り上げて明日に備えることにした。 


Day1編へ続く



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