救急車のサイレンが途切れません。
東京ではリアルホラーの世界が繰り広げられています。
名古屋や大阪も同様なのでしょうか?
救急隊員に感謝するという話は一切聞こえてきません。
蟷螂は感染症に対応している医療従事者と同様に、救急隊員にも敬意を払うことを忘れてはならないと考えています。
ラバーの手袋をして出かけて帰ると冬でも汗まみれになります。
防護着を着て出動する救急隊員も、体力の限界に近付いているのではないかと思ったりしています。
先ほど愚弟からTEL。
『いやぁ、いまテレビを見たら949人だっていってて怖くなっちゃった』
浅草のど真ん中で生活している愚弟は、平時は何事も気にしない性格なのですが、今回のコロナ騒動だけは話が違うようです。
『ロックスなんか、若いやつがぶつかってくるからね』
浅草には若いやつがやたらと多いそうです。
浅草寺の分散参拝効果でしょうか。
それでなくとも明日は有馬記念。
愚弟はウインズ近くに住んでいるので、戦々恐々としています。
『万一の時には電話をよこせば秘伝の薬を持って行ってやる』
蟷螂はコロナ騒動の初期から、準備万端抜かりなく対処するためのクスリを用意しています。
オルベスコ、カモスタット、デキサメタゾンに加えて抗体検査キットも取り寄せてあります。
オルベスコやカモスタット、デキサメタゾンは海外から個人輸入で・・・
デキサメタゾンは到着までにひと月かかりました。
やたらと飲みませんけど、保険代わりに手元に置いています。
吸入剤のオルベスコは、シムビコートで慣れているので、蟷螂にとっては扱いやすい存在です。
咳嗽時のファーストチョイスはオルベスコと決めています。
それにしても同居人に邪魔者扱いされて廃棄したフォイパンは惜しいことをしました。
慢性膵炎と誤診されていた時代の名残の薬です。
ずらっと薬の名前を並べてやると、
『そんなヤバい薬なんか飲んでも』
と愚弟が怖気づきます。
『死ぬか生きるかの瀬戸際に立ったら飲むだろう』
『うん、少し安心した』
愚弟もビルに独り暮らしなので、万一倒れた時のことを考えると不安なのでしょう。
こっちだって連絡が取れなくなって、第一発見者になりたくない。
暖房が効いていると腐敗も進むだろうし。
『そうなると婆さんなんかも心配だよな』
ホームに収まっている愚母が気になるようです。
コロナが介護施設でクラスターになっているというニュースがあちこちで聞かれます。
愚母のホームでは検温もしていないので気になるようです。
『大丈夫だよ、コロナが去ったら婆さんしか生き残っていないかもしれないぞ。酒でも飲んで早く寝ちまえ』
『もうとっくに一杯やってるよ』
ずいぶん早い晩酌みたいです。
そうでなくても1日60本のタバコを吸うウルトラヘビースモーカー。
深酒で食道がんやのどのがんにかからなければいいのですが。