甥っ子にこもりびとがいます。
同居人関連です。
院まで出たのに、かれこれ10年以上一切の定職に就きません。
もうすぐ40歳。
親は上場企業を定年退職。
『こもりびと』はその子の将来を見ているようで、少し辛かった。
その子は子供のころから少し変わっていて、壁に向かって一心不乱に歌を歌ったりしていました。
壁に向かうということは人を拒絶するということで、歌を歌うということは人の言葉を聞きたくないということでしょう。
一時精神科に見せるという話もありましたが、大学に進学して院まで進学すると、そんな話も立ち消えになりました。
何年か前に姪の結婚式に重い腰を上げてその子が出てきていたので、丁度持参していた文庫本を勧めたら、『Amazonで1円で買ったんだろう』と吠えられました。
ま、新刊の本だったんですけれど、以来その子のことは頭から離れていました。
そして今日のドラマです。
ドラマを観てひと言、ヒッキーはなるべく幼いうちに精神科を受診させるべき、禁句は『がんばれ』と『がんばろう』です。
ドラマのようにヒッキーに小細工は禁物、就職を世話しようとか、資格試験を受けさせようというのは余計なお世話、ヒッキー係数がバージョンアップするだけです。
親が死んで初めてヒッキーが改心するなんて、悲惨過ぎて脚本家の真意を疑います。
イラついた親が子供に手を上げ、万一血が滲みでもしたら刑事事件になる世の中です。
道で見ず知らずの子を叱っただけで警察に不審者として通報される、得体の知れない世の中です。
育ち切ったヒッキーは、そんな世の中が産み出したモンスター、放置することが最善の策、できるならば子を一人残して親世代は地方に引っ越すのも手です。
ま、その子と血の繋がっている同居人は、別番組を見て、ゲラゲラ笑っていましたが・・・
このオバちゃんにしてこの甥っ子ありと言ったところでしょう。
マツヤマのヒッキーぶりは地のようで、迫真に迫っていましたが。