イタリアでは80歳以上の新型コロナウイルス感染者には適切な医療を行わないと、トリノの危機管理チームが実施要綱案をイギリスの新聞社が発信しました。
80歳以上となると、たいていの人は降圧剤を服用しています。
最近はARBが主流ですが、蟷螂はCa拮抗剤派、愚弟はACE阻害剤派、愚母はARB派、たいていの高齢者は何らかの降圧剤を服用しています。
問題は今回の新型コロナウイルスに感染した場合、高血圧、糖尿病の既往のある人が重症化する可能性が高いということです。
蟷螂はなぜ単なる高血圧患者が新型コロナウイルスに罹患した場合に重症化するのかわからずにいました。
その答えが石原先生のブログに掲載されていました(下記参照)。
LancetにWeb掲載された論文では、新型コロナウイルスはSARSウイルスに似通っていて、双方ともにACE2受容体に結合して感染を成立させる特徴があるそうです。
ACE2受容体は下気道上皮細胞、腸管、腎臓、血管上皮細胞に主に存在しています。
そうなるとACE阻害剤やアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、糖尿病の治療に使用されるチアゾリジンジオンや解熱鎮痛剤のイブプロフェンによっても増えるといいます。
そうなると、新型コロナウイルスに感染しやすくなる、また、感染すると急速に悪化しやすいのではないでしょうか。
その一方でACE2受容体は抗炎症作用もあるので、一概には言えないそうですが、とりあえず降圧剤はACEよりCa拮抗剤、解熱はNSAIDsよりアセトアミノフェンが吉でしょう。
それにしてもイタリアの80歳以上切り捨て、言語道断な処置で納得いきません。
第二次世界世界大戦で弾の下をくぐり、戦後は経済復興に貢献した年寄りを切り捨てる。
ん、『検査をしないさせない』の日本も同じかも。
日本の肺炎死にコロナ死がカウントされているのかどうか、イタリアの死のロードマップ報道を見て、実際のコロナ死者数は現状よりはるかに多いのではないかと思ってしまいました。
義母(96歳)は、先月19日、インフル陰性、抗生剤著効せずの、両肺に肺炎像がありましたが、『コロナじゃない!』と医者に言われました。
その後、なんともちなおしました(意識はありません)!
ひょっとしてコロナ、毒性弱?
なお、義母の病院スタッフには中国やインドネシア人が多数いて、院内に各国語が飛び交っています。
こちらが倒れないように頑張るしかないですね。
弟は浅草で、1月末にかかって?さっさと免疫をつけたみたいです!