コロナには困ったもんです。
せっかくの季節なのに、楽しく自転車にも乗れたもんじゃない。幸い自分はまだ発症せずにいるものの、もしかしたら罹患してて、誰かに移すかもしれない、なんてことになっている。
ほんと、たまったもんじゃない。
そんな中出た非常事態宣言。
この国難を凌ぐために、優先順位を付けて、色々考えたんだろうなぁ、と思いながら発表内容を見ていた(内容については人それぞれ思うところがあるだろうけど。)
気になったのは、健康維持のための散歩やジョギングはオッケー、という点。理屈で考えると、誰とも会わないように、極力何も触れないように出歩くことは、感染するリスクもさせるリスクも極めて小さいから当然。ただ、国のお墨付きがあると、外に出やすくなる心理も働くだろう。
ジョギングがいいなら自転車もいいのでは、という意見ももちろんある。一人で乗れば、ほとんど人と接触しない。確かに。
そんな理屈で、サイクリングもいいんじゃないか、という雰囲気が少し出てきたように思う。
まぁ、今乗らないと生活に支障が出るようなものでもないし、自分はもう少し落ち着くまで待とうかと思いながら、ふと、自転車に乗るならば、安心して乗れるソーシャルディスタンスはどのくらいの距離なのか、を調べてみた。
というのは、いわゆる2メートルと言われているソーシャルディスタンスは、静止していたり歩いているくらいの時の話。僕ら自転車乗りは、トレイン組んだり、エアロ効果のある自転車に乗ったりして、空気の流れには敏感だ。空気の影響の大きさは想像できる。
当然、自転車に乗っていいよ、と公式にアナウンスされていない日本で、自転車におけるソーシャルディスタンスなんて発表されていない。そこで海外に目を向けると、ドイツとオランダでこんな研究結果が発表されていた。
これによると、一列になって走る自転車でウィルスの影響を受けないためには、ジョギングくらいのゆっくり自転車で10メートル、ハードな場合は、少なくとも20メートル開ける必要がある、となっている。
荒川や多摩川のサイクリングロードを走る時、前20メートルの人はまぁ見える。しかし後ろ20メートルに自転車に乗っている人がいるかどうかは分からない。
非常事態宣言を受けて、自転車に乗るのもいいだろう、と考える人の気持ちも分かる。ただ、自転車は散歩やジョギングよりも周囲に与える影響、つまり感染する/させるリスクが高い、という点は、意識してしすぎることはないだろう。
今はただ、一日も早く特効薬ができて、平常な日々を過ごせる日が来ることを望むばかりだ。