極寒の3連休です。
ポカポカ陽気かと思えば真冬のこの頃。まさに寒気と暖気のせめぎ合い
体調を崩さぬようお気を付けください。
ドゥ・ベトゥーンをご存知の方は相当の時計の上級者で、時計を極めた方でしょうね。
スイスには数社ムーブメントを開発する頭脳集団があります。
その一つが何十もの国際特許を持つドゥ・ベトゥーン。
どこの資本にも属さず、少量生産で一片の妥協もないこのブランドのポリシーは伝統と革新の融合だそうです。
このモデルをご覧いただけければ分かりますが、良き時代のスイス時計の美しさを細部に至るまで余すことなく表現し尽くしています。
なんて美しい時計でしょう。
時針・分針は手作業で磨き上げられたローズゴールド製、そしてインデックス上にポリッシュ仕上げがなされたローズゴールドのアワーマーカー。
文字盤は光の入り方で絶妙に色の濃淡が変化するポリッシュ仕上げのブルーチタニウム。
そして、ブルーチタニウムの文字盤上にピンレーザーでカッティングされたホワイトゴールドの星と24カラットの金箔が散りばめられた天の川(ミルキーウェイ)
まるで夜空を独り占めしたような夢のあるモデルです。
これだけで十分すぎるぐらいの美術工芸品ですが、ドゥ・ベトゥーンは手に装着した時の美しさにも拘っています。
ドゥ・ベトゥーンの時計すべてに共通の形状ですが、ラグの位置が時計本体より一段下がって目立たぬよう配置されているため、手に装着すると時計本体だけが浮き上がり強調されて見えます。
ここからがドゥ・ベトゥーンの真骨頂である時計内部のムーブメント
汎用ムーブメントに細工をした大手時計ブランドとは全く別物であることがお分かりいただけるでしょう。
独特の形状ですが、この中に特許を取得した幾つもの超絶機能が装備されているのです。
まず目に留まるのが、ハサミのような形をした3点パラシュート衝撃吸収システム。中心軸と両端の3点で衝撃を吸収し緩和する機能です。
その他、気温変化に強く空気遮断性に優れたチタニウム製のバランスホイールとホワイトゴールドのインサート、バランススプリングおよびフラットターミナルカーブ、シリコンエスケープホイール等々、まさに驚愕のムーブメントです。
ドゥ・ベトゥーンに出会ったのは15~16年前でしょうか。
ジュネーブのレマン湖湖畔の船上発表会での事でした。
ドゥ・ベトゥーンの天才時計師デニス・フラジョレが言った言葉が今でも脳裏に焼き付いています。「ドゥ・ベトゥーンにはトゥールビヨン機能は必要ない」と。
トゥールビヨンが作れないと誤解されたくないので、実際はトゥールビヨンを搭載したモデルも作っているのですが。
昨年のジュネーブウォッチグランプリで正確さを求められるクロノメトリーグランプリに輝いたのが、まさにこのモデルと同様の顔でケースバックにトゥールビヨンを装備したモデルです。
アメリカ・ハリウッドのアカデミー賞のようなものですね。
奇をてらわず、これが時計の究極かもしれません。
ムーブメント:手巻き 自動制御式ツインバレルによる6日間のパワーリザーブ
ケース素材:ポリッシュ仕上げのグレード5チタニウム
ケース径:42mm
ケース厚:8,8mm
風防:2重反射防止コーティングを施したサファイアクリスタル(硬度1800Vickers)
防水:3気圧
ストラップ:アリゲーター 裏側もアリゲーターライニング
価格:9,500,000万円+税
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