トゼンの世相斬

政治経済で日々思いついたことを書き綴ります

中国とアジアと中東と。

2021-05-20 08:09:00 | 日記
ユニクロのシャツが米国の税関で足止めされているという報道があった。

このシャツは中国新疆の新疆生産建設兵団が製造したと疑われている。所謂ウイグル問題だ。

バイデン政権になって人権問題への注目が高くなり、かつ、中国の香港に対する横暴でもう我慢できないというぐらいに欧米諸国は中国非難を始めている。

ウイグル問題は特に新しい話ではない。イスラム教徒が多い同地区では中国共産党の言うことより宗教に従うので、党に逆らう傾向があり、常に弾圧されてきた。特に2009年の騒乱以降は政治犯という名のもとで強制収容所に集めて、思想教育を徹底しているといわれている。

当然ながらこうしたことは許されたことではない。だが、ユニクロのシャツを輸入制限したところで状況は改善しない。この種のことで中国が心を入れ替えることなどありえないからだ。

結局、やってますアピール(実効性はないけど、やっているふりをして評価を受ける)に留まってしまう。

一方で東南アジアを見ると、ミャンマー騒乱は相変わらず収まる気配がない。あれだけ映像とともに国際的に報道されて、民衆が殺戮されているのに国際社会は無力だ。経済制裁って言っても何の効果もない。

また、中東ではイスラエルとパレスチナの爆撃し合いが突然始まり、多くの国が懸念しているのに収まる気配がない。頼みの米国が動かないからだ(ウイグルでは動くのに)。

主権国家が確立している現代において、内政に外から口出して収めるのは至難の技だ。また、米国についていえばウイグルでの中国は犯罪だとするがイスラエルは自衛だと認める、相変わらずのダブルスタンダート。結局やってます人権なんだよな。


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