京都にも、LRTを走らせる機運が出てきたらしいが、大変良いことだと思う。
一時期は地下鉄の有効性がもてはやされて、路面電車なんて時代遅れ、これからは地下鉄の時代とばかりに、補助金が出ることもあって、大都市部を中心に地下鉄が開業したが、地下1階にホームがあって、すぐ乗れるのであればそれなりのメリットもあろうが、現在のように地下5階くらいまで降りないと電車にも乗れないというのは・・・・既に、都市の地域内交通としては無理があると思う。
大阪市内の地下鉄を利用して思うのは、御堂筋線や堺筋線などで比較的古い時期に建設された地下鉄は、地下1階に改札階、もう1段下がった地下2階付近にホームがあるので、乗降しやすいのだが、その下をすり抜けるように走る、中央線などでは、長いホームを延々と歩いて更に階段を上り下りしてやっと目的のホームにたどり着く。
これでは、簡単に乗換えが出来ますとはとてもいえない。
これが、路面電車(LRTも含む)であれば、面から面の移動なので、とっても簡単だ。
都市交通の概念は、行きたい時に行きたいところに自由に移動できるべきであり、もちろん既存の地下鉄を批判するのではなくて、既存の地下鉄は、区間の高速移動用、地域内移動は高速運転も可能なLRTによる、面運行ということになるのではないだろうか。
さて、今回、「出町柳~白梅町 4.1km)と四条・河原町・御池・烏丸を回る小環状線をモデル区間」として案があがっているそうですが。
是非とも実現させて欲しいものです。
特に京福電鉄や叡山電鉄への乗入れも検討されているようですが、ICカードなどによるゾーン運賃も可能になってきているだけに、ICOCAとPITAPAが相互利用できるメリットを生かせば、東日本のSUICAの利用も可能になるなどメリットがあるわけです。
さらに、ここで地元の商店会などにお願いしたいことは、PITAPAなど電子マネーを使える対応をしていただきたいと言うことです。
電車に乗って買い物に行く、そのときはカード1枚で買い物ができる。
行政だけの場合だとどうしても、セクショナリズムに囚われてしまい、その部分しか見えてこないと思いますが、ここはもっと広い視野から、地域社会の発展のためのゾーン経済圏(LRT沿線を中心とした電子マネー経済圏)なるものを検討するのが本当の意味でLRTを生かし、町を活性化する素ではないかと考えます。
時間がないので、これ以後のことは帰ってきてから論じたいと思います。