time goes by

機内持ち込みサイズのスーツケースひとつで、気ままにひとり旅。
日付変更線を越えて、さて、次は何処へ・・・。

Otranto 2010 / のどかな海沿いの街

2011-04-30 | Italy

オフ・シーズンのこの街は、本当にのどかで静かでした。
でも、多くの人が訪れる夏の間は、海は海水浴客で溢れ、道路も車が渋滞するのだそうです。
こんな静かな海は、この季節ならではなのかも知れません。

オートラント港 [Porto di Otranto] には、たくさんのヨットや船が停泊していました。


夕方近くになり、沖から船が戻ってきました。


駅への道を戻っている時、ここに来た時にすれ違ったオート三輪に再会しました。
行きに見た時の荷台はカラッポだったので、あの時は仕入れに行く途中だったのでしょう。
オート三輪は、移動八百屋さんでした。


ふたりのおじいさんがお店番。


バールでカプチーノ。バリスタは、カッコいいおばさんでした。


気持ち良さそうに熟睡しているわんこと、カメラ目線のおすましわんこ。
 


薄茜色がキレイです。




*********************************************************************

南イタリア・プーリア州の街は、ひとまずここで前編終了とします。
来月は、先日行ってきたルクセンブルクを紹介します。

Otranto 2010 / チェントロ・ストリコ

2011-04-25 | Italy

イタリア最東端の街、オートラントのチェントロ・ストリコ [Centro Storico](歴史的中心地)は、こんな感じです。
今日は、写真中心でチェントロ・ストリコの風景をお届けします。

この先の道を進んで行くと・・・


オレンジが生っていました。


アーチの上はどうなっているんだろう・・・。


インマコラータ通り [Via Immacolata] には、バールやレストランがたくさん並んでいました。


迷路のよう細い路地がたくさん。あまりにも細いので、バットレスが壁と壁を支えています。
 

Otranto 2010 / 夏期限定の教会

2011-04-22 | Italy

オートラントのチェントロ・ストリコの中心に、夏の間だけ一般公開されるサン・ピエトロ教会 [Chiesa di San Pietro] があります。
イタリアには僅かしか残っていないビザンチン様式の歴史ある小さな教会で、内部は一面フレスコ画で覆われています。

外にあったフレスコ画の案内板です。(私が訪れたのは冬期だったので・・・)


サン・ピエトロ教会は、少しわかりにくいところにあります。
近くにアラゴン家の城 [Castello Aragonese] があるので、まずはそれを目印に行きます。
これが、アラゴン家の城。中は見学できます。


城に突き当たる道を少し戻ると、ポポロ広場 [Piazza del Popolo] があります。そして、その広場の端にある階段を上ります。
この階段からの道は、サン・ピエトロ通り [Via S. Pietro] という名が付いています。


階段を上りながら細い路地を進みながら、民家の間を通り抜けるように歩いて行くと、やがてサン・ピエトロ教会の側面に突き当たります。
 

教会をぐるりと回って行くと、壁面に絡まった蔦の葉が太陽の光に照らされて輝いていました。
自転車がいい雰囲気で止められています。


教会の側面はかなり年季が入って石が黒ずんでいますが、逆側(タイトル写真)は比較的綺麗です。


Otranto 2010 / フィアットが似合う風景

2011-04-21 | Italy

私が知っているイタリアの車と言えば、フィアット、フェラーリ、アルファロメオ、マセラティ、ランボルギーニ、ランチアですが、デザインもさることながら、同じヨーロッパでもフランスやドイツ製の車に比べると、イタリア車は上品な感じがします。
このお家自体は、特に格別デザインが凝っているとかお洒落なお家というわけではないのですが、ちょこんと停められた 「FIAT500」 の後ろ姿がとっても様になっています。
こんな風景も、イタリアならではと実感したひとときでした。

Otranto 2010 / カテドラーレの中

2011-04-19 | Italy

プーリア州で一番大きい教会であるオートラントのカテドラーレは、内部の床一面に施されたモザイク画でも知られています。
それは、世界一大きなモザイク画の床で、植物と動物をモチーフにして普遍的な世界観を表現しています。
シーズン・オフだったからなのかどうかは不明ですが、私が訪れた10月末は、床の殆んどがベニア板で覆われてビニルシートが敷かれ、保護ざれていました。
また奥の礼拝堂には、オートラントの戦い(町と要塞をめぐって戦われたオスマン帝国との戦い)で命を落とした殉教者たちの骨や頭蓋骨が壁一面に埋め込まれているのですが、そこも奥まで行くことができず、残念ながら礼拝堂は仕切りで遮られてしまっていました。

「生命の木」と名付けられた、床一面を覆う身廊のモザイク画。
 

入口を入ってすぐ、内扉までの前室の床も、モザイク画になっていました。
 


天井は、金色の枠を用いた幾何学模様のモザイク装飾になっています。


風化した壁のフレスコ画。時代を感じます。


主祭壇はいたってシンプルです。


Otranto 2010 / カテドラーレ

2011-04-17 | Italy

チェントロ・ストリコに入って右奥に細い坂道を上って行くと、大聖堂 [Cattedrale] があります。
1088年に完成した、とても歴史ある大聖堂で、オートラントで見逃すことのできないところです。

ファサードの彫刻とバラ窓です。


大聖堂の前は広場になっていて、その横には古い鐘楼があります。


鐘楼の左脇の細い路地を抜けると、英雄のプロムナード [Lungomare degli Eroi] の入口がある城壁の上に出ます。
これが地上から見た入口と城壁で、この右側奥に鐘楼があります。


城壁の上からは、オートラント港 [Porto di Otranto] が見渡せます。


Otranto 2010 / 誠実な市民

2011-04-14 | Italy

なんてことはない、ただのベンチなのですが、横にあったオートラントの紋章が印象的でした。

真ん中の塔は、蛇の塔 [Torre del Serpe] と呼ばれ、オートラントの観光スポットのひとつです。
塔に絡まった黒蛇は、指導者を表します。
王冠を模った城壁を上に置き、月桂樹が覆うように囲い、紋章の底にはオートラントのモットーである “CIVITAS FEDELISSIMA HYDRUNTI”(誠実な市民、HYDRUNTI)という文字が描かれています。“HYDRUNTI” とは、ラテン語でオートラントのことです。

  

Otranto 2010 / 夏までお休み

2011-04-13 | Italy

アルフォンシーナ門 [Torre Alfonsina e Mura] をくぐってチェントロ・ストリコに入ると、メイン・ストリートは、ひっそりとしていました。
シエスタの時間ということもありますが、ここオートラントは夏がいちばん賑わうところ。なので、冬の間はしばらく眠ったように静まります。お土産屋さんも殆んど閉まっていました。
この街で夏期の間だけ手作りの陶器のお店を開いている、レッチェ在住の日本人の陶芸家さんと前日知り合ったのですが、オートラントに行くと言ったら、是非夏にも訪れてほしいと言われました。
燦々と輝く太陽と青く澄んだ海が美しいオートラントの夏を、絶賛されていました。

営業しているお店は、本当にわずかでした。


ショー・ウィンドウに並ぶ、レッチェ石(石灰岩)で作られた彫刻の置物。


お土産屋さんは閉まっていても、イタリア人には欠かせないエノテカ [Enoteca] は開いています。
エノテカとは、ワイン・ショップのこと。グラス・ワインが飲めるお店もあります。



赤●がオートラント、青●がレッチェです。


Otranto 2010 / アルフォンシーナ門

2011-04-09 | Italy

オートラントのチェントロ・ストリコ [Centro Storico](歴史的中心地、旧市街)への入口は、このアルフォンシーナ門 [Torre Alfonsina e Mura] です。
中世の時代、統治の中心だった王家、アラゴン家を記念して作られました。

イタリア一綺麗な海と言われている、穏やかで澄んだ青い海を左に見ながら、海岸線を歩いて行きます。
 
 

やがて、英雄のプロムナード [Lungomare degli Eroi] という名の付いた広ーい空間に出ます。
散歩道と言うよりは広場と言うほうが当てはまります。
 
 

英雄のプロムナードに建つ “英雄とオートラントの殉教者の像” [Agli Eroi e al Martiri Otrantini]。
 

この先がチェントロ・ストリコです。


アルフォンシーナ門側から英雄のプロムナードを眺めてみました。


Otranto 2010 / 太陽が最初に昇るところ

2011-04-08 | Italy

オートラントは、イタリアで最初に初日の出が見られる街です。
それは、ここがヨーロッパの境にあたり、東から昇る太陽が最初にこの場所を照らすからなのだそうです。
駅から歩いて街に向かうと、やがて目の前に、青く澄み渡った美しいアドリア海のパノラマが広がりました。

パンタレオーネ・プレスビテオ通り [Via Pantaleone Presbitero] から街が見えてきました。


トロピカルな樹木の並木道です。


アドリア海ーーーーー!!! ついに来ました、イタリア最東端!
 


ここでも活躍するオート三輪。実は、このオート三輪には、この街を去る時に再び出会うことに・・・。


で、まずはコレ、ジェラート! フレーバーはチョコ&ストロベリー。
  cioccolato e fragola


Otranto 2010 / イタリア最東端の駅

2011-04-05 | Italy

レッチェからSUD-EST線で、ブーツのかかと、サレント半島の東海岸にある海沿いの街オートラントに行きました。
オートラントはイタリア最東端の街で、夏になるとバカンスで訪れる大勢の人で賑わうリゾート地ですが、冬場はひっそりとしていました。

車窓からは、お決まりのようにオリーブ畑が広がります。


途中、マーリエ [Maglie] で乗り換えます。
 


このふたりの駅員さんが、乗り換える列車を丁寧に教えてくれました。 


オートラント駅は終点なので、線路止めがあります。
夏のリゾート地を表すかのように、トロピカルなヤシの木々がそびえ立っていて、あまり駅という雰囲気がしません。
 


夕暮れ時です。
 

駅舎は3階建てです。SUD-EST線の他の駅に比べると、少し大きめです。


ホームは2階部分にあり、この階段を上って行きます。 


Lecce 2010 / SUD-EST線

2011-04-03 | Italy

しばらくお休みしていましたが、イタリア・プーリア編はまだまだ続きます。

SUD-EST線は、バーリ⇔ターラント、レッチェ⇔サレント半島の主な街を結ぶ私鉄で、プーリア旅行には欠かせない交通機関です。
レッチェ駅はFS(国鉄・・・と言っても既に民営化されています)とSUD-EST線が一緒になっていますが、少し分かりにくかったので、ここで紹介しておきます。

まずはきっぷの購入です。駅舎に入るとFSのきっぷ売場があります。そこを通り抜けて1番ホームに出て右に行くと、ホームの端に “Biglietteria” の緑の看板が見えてきます。
ここが、SUD-EST線のきっぷ売場です。
 

きっぷを買ったら、再びFSのきっぷ売場まで戻り、階段を下ります。
SUD-EST線のホームは、6番と7番です。でも、ホームに出る階段は5番線までしかありません。


5番線への階段を上がると、柱の標識に従って線路を渡って隣のホームに行きます。
 


【プチ情報】
SUD-EST線のきっぷは、6時間有効です。
これを上手く活用すると、途中下車をしながらいろんな街を訪ね歩くことができます。
但し、どの駅にもロッカーや荷物預かり所なんかはないので、身軽な格好で行くのが望ましいです。
この辺の街はどこも坂道や階段が多く、道も石畳です。スーツケースを引きずりながら歩くのは困難ですので、ご注意を!

Lecce 2010 / 教会のフレスコ画

2011-02-28 | Italy

サンティ・ニコロ・エ・カタルド教会 [Chiesa dei Santi Niccolò e Cataldo] の中は、自然の光が射し込んでとても明るくて気持ちのよい空間でした。
天井を中心に、いろんなところに描かれたフレスコ画は、サンタクロースの起源としての説がある聖ニコラオス(サンティ・ニコロ)の生涯などが描かれています。

自然の光による明暗が美しく演出し、サンティ・ニコロがお迎えしてくれます。
 

教会の入口、拝廊の上部です。


真ん中のクーポラ(ドーム)の内側です。


聖人たちは、何をお祈りしているのでしょう・・・。


身廊と、バロックの細かな装飾が施された祭壇です。
  


*********************************************************************

水曜日から2011年最初の旅に出ますので、南イタリアの続きは帰ってきてからになります。
今回は、現存する唯一の大公国で、神奈川県とほぼ同じ面積の小国ながら、世界一平均所得の高い国に行ってきます。ciao!

Lecce 2010 / 教会の繊細な装飾

2011-02-27 | Italy

サンティ・ニコロ・エ・カタルド教会 [Chiesa dei Santi Niccolò e Cataldo] のファサードは、聖人の彫像や細かいレリーフで飾られています。
これはポルタ(扉)の上部で、この部分の装飾は本当に細やかです。

優しい表情をした聖人の彫像は、なんだか癒されます。
 

ファサードも、たくさんの聖人や聖女の彫像で飾られています。
 

Lecce 2010 / 緑に囲まれた教会

2011-02-24 | Italy

レッチェのチェントロ・ストリコ [Centro Storico](歴史的中心地のこと)から少し離れた場所に、緑豊かな広大な土地に美しい教会が建っています。
サンティ・ニコロ・エ・カタルド教会 [Chiesa dei Santi Niccolò e Cataldo] です。

ナポリ門 [Porta Mapoli] を出ると、オベリスクが見えてきます。
アンジェロ・リッツォ広場 [Piazza Angelo Rizzo] です。
 

広場の左側にレッチェ大学があります。お世辞にも綺麗とは言えない校舎です。


オベリスクの向こう側の広い道路フランチェスコ・カラッソ通り [Via Francesco Calasso] を渡り、斜め右のサン・ニコーラ通り [Viale San Nicola] を進みます。
教会は霊園を併設しているので、途中には花屋さんがありました。
イタリアも日本と同じで、故人に供える花は菊の花です。丁度諸聖人の日 [Tutti i Santi](日本のお彼岸のような日)が近かったこともあり、たくさんの菊の花が並んでいました。
 


花屋さんを過ぎると、立派な門が見えてきます。


門をくぐって並木道の参道をひたすら歩いて行くと、やがて教会が見えてきます。